Study of Spenser

ロバート・B・パーカー著、ボストンの私立探偵スペンサーを読み解くガイドブックです

失投 - Mortal Stakes - (1975) 24章

2009-12-12 | 海外ミステリ紹介
画像は、スペンサーが自宅を出てすぐの、アーリントン・ストリート


24章
翌朝、ジョギングでアーリントン・ストリートからストロー・ドライブに出ようとする時、クワークのところのベルソン部長刑事が、車の中からスペンサーに声をかけ、車に招き入れます。
「I got a snitch tells me that Frank Doerr's going to blow you up. 情報提供者が言うに、フランク・ドゥアがお前を吹っ飛ばすそうだ。」マーティンが忠告しておいた方がいいというので来たのです。

信頼おける情報提供者なのかどうか訊ねるスペンサーに、ベルソンは、「これまでのところは、」と答えます。スペンサーはその情報にいくら支払ったのか訊き、ベルソンは100ドルだが、会社(警察)の金だと答えます。
そして、ドゥアは、タフかどうのという問題ではなく、クレージーなところが問題で、物事が自分の思い通りに運ばないと、見境なく殺してしまう点なのです。

軽口が身上のスペンサーは、「You don’t think a dozen roses and a note of apology would do it, huh? 1ダースのバラとお詫びの手紙じゃダメかな、ハン?」とふざけているのですが、ベルソンは、ジョギングするときに銃を持たないのなら走るな、と言い、スペンサーの部屋まで付き添って上がるのでした。

ドゥアは、クワークやベルソンがこれほどまでに警戒している相手なのです。スペンサーは、箪笥から銃を取り出し、シャワーを浴びている間はトイレの蓋の上に、着替えをしている時はベッドの上に置きます。本日の衣装は、ジーンズに縞柄の白いスニーカー、左胸にビーバーのマークのある黒いポロシャツに、シア・サッカーのジャケットです。スペンサーは、まだ自分のことを、アリゲーターのマークは着る身分ではないと思っているようです。
ビーバーのマークって、いったいどこのポロシャツなのでしょうか? アリゲーターはラコステのことだと思うのですが。

クローゼットの鍵を開けて、十二番口径のアイヴァー・ジョンソン・ポンプ式ショットガン(12-gauge Iver Johnson pump gun)と、ダブルーオート・シェル(double-aught shells)の弾を一箱取り出しました。スナイパー用の銃ってところでしょうか。戦闘準備開始です。

ショットガン銃を持って部屋を出るときに、ドアの下からの蝶番と柱の間で、床から2インチほど上に爪楊枝を挟み、先が見えないように折っておきました。留守に誰かが入ったかどうか確かめるためです。用意周到です。

銃を車のトランクに入れてロックし、93号線を北に、サマヴィル(Somerville)、メドフォード(Medford)を抜け、93号線を降りて、リン・フェルズ・パークウェイ(Lynn Fells Parkway)で東に向かい、あるものを探しているのですが見つからず、メルローズ(Melrose)に入ります。『あるもの』、実は『場所』なのですが、なかなか恰好の場所が見つからないのです。

スポット・ポンド(Spot Pond)の周りを走り、ストーンナム(Stoneham)のMDC動物園を過ぎ、ブレイクハート保護区(Breakhart Reservations)のあたりまで行きます。メルローズの北東、ソーガスの北です。
保護区に30ヤードくらい入った窪地に、自分が考えていたような場所を見つけます。

保護区から出て、小さなショッピングセンターの中にある、ピュリティ・シュプリーム・スーパーマーケット(Purity Supreme Supermarket)の公衆電話からフランク・ドゥアに電話をするのでした。

■■ <ピュリティ・シュプリーム・スーパーマーケット>というのは、現在のところ、スペンサーがいる場所にはないのですが、まんざら架空のスーパーマーケットではなく、ローウェルの郊外にあるスーパーマーケットの名前で、全米展開のオスコ・ドラッグ・ストアと同じインベスティゲイターが関わっているようです。

ドゥアは出ず、スペンサーは伝言を頼みます。
「My name is Spenser. S-p-e-n-s-e-r, like the English poet. You know who I am? 俺の名はスペンサー、イギリスの詩人と同じ綴りだ。俺が誰だか判ってるか?(菊池光氏訳)」
スペンサーはSpencer と綴られるのが大嫌いなのです。

この件は、<ゴッドウルフの行方 14章 2009年7月15日掲載>で、「c ではなく、s だ。イギリスの詩人と同じでS-p-e-n-s-e-r」と言っていることからもわかります。

スペンサーは、自分と話がしたかったら、ソーガス(Saugus)のブレイクハート保護区に来い、スケートリンクの入り口から入って、30ヤードほどの窪地だ、夕方6時、と伝えるよう言い渡します。
ジャンル:
小説
キーワード
スペンサー シュプリーム ショットガン アリゲーター イギリスの詩人 ローウェル ドラッグ・ストア メドフォード クローゼット スナイパー
コメント (0) |  トラックバック (0) |  この記事についてブログを書く
Messenger この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック シェア
« 失投 - Mortal St... | トップ | 失投 - Mortal St... »

コメント

コメントはありません。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。

あわせて読む