ちっちゃな幸せ探して

ツレが亡くなってから2年と2カ月目で転勤になりました。
時々思い出して悲しくなるけど、生きていくだけで精いっぱいです。

がんサポート9月号

2006-08-30 19:04:33 | 闘病記
『がんサポート』9月号の“鎌田 實の「がんばらない&あきらめない」対談”は外 須美夫教授との対談だった。
「患者さんから痛みの声を聴く。そこから、すべてが始まる」と副題がついている。
いろいろと、そうだよなぁ~と思わされることが書いてあった。

 ツレは、5月の初め頃から、肩こりがひどくて食欲もなくなるくらいだったので、整形外科に行っていた。
診断は、首の骨がずれていて、神経を圧迫しているというものだった。
痛みの理由があったので、それで納得してしまった。
そこで処方された薬を飲むと、ものすごく吐き気が強くなって、ちょっと食べてもすぐに戻してしまう。そればかりか、食べていなくても吐き気があって、トイレに駆け込んでも胃が空っぽのため、えずくだけ…ということが続いていた。
おくすり110番”で調べると、副作用で吐き気が出る薬もあったので、もう一度整形外科に行って吐き気がひどいことを伝えるように言った。
病院嫌いのツレだけど、さすがに辛かったらしく、翌日行ったが
「一番作用の弱い薬だし、これを飲まないと治らない」と言われたらしい。
で、飲みつづけていたけど、ますます吐き気は強まるし、肩や背中の痛みも一向に良くならない。
一度、大きな病院で検査したほうがいいとは思いつつ、なかなか行く気になってくれないので、とりあえず近所の内科に行ってもらった。
そこでの診断は、
整形外科でもらった薬は、とっても胃を荒らすからすぐ止めなさい。
胃潰瘍になっているかもしれないから、一度胃カメラ受けたほうがいいんですけどね~。

というもので、でも、どうしても検査を受けなさいというものではなく独り言のような感じだったらしい。そして、胃潰瘍を治療する薬をもらって帰ってきた。

そんなこんなで、総合病院に行ったのは、最初に整形外科に行ってから1ヵ月半ほど後のことだった。


ツレには言わなかったけど、あまりにも不調が続くので、総合病院に行った頃には胃がんではないかと疑っていた。
ちょうど朝日新聞にコラムが連載されていて、治療法などの情報を集められる代表的なウェブサイトの一つと紹介されていた国立がんセンターのHPで調べてみた。
“進行したがんの症状は、痛みというより食事が通らない、胃が重い、体重が減る、食べ物がつかえるといったものです。”
とあった。


ぞっとした。

ツレがイタイイタイと苦しんでいるときに、「痛いね~、辛いね~」とそばでしていると、
「痛いんちゃうねん、重苦しいねん」と言っていたから。
それ以前に
「なんでかな~、ちょっと食べるとすぐ胃が張るねんなぁ」とも言っていた。


既に進行ガンになっている




結果的には、思ったとおり、進行ガン、それも肝転移もしているⅣ期だった。


 長くなるので全部引用はできないけど、対談にも
“心臓の患者さんが胸を指して「ちくちく」とか言うと、「狭心症じゃないだろう」と思い、「重石を載せられたように」とか言われると、狭心症を疑って検査をしたり(後略)
とあった。

 ツレが内科でどのように痛みを表現したのかはわからない。
でも、注意深く言葉を引き出し、聞いてくれていたら、その時点で胃潰瘍よりも胃がんの疑いが強いことがわかったのじゃないだろうか。




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