[生まれて初めて北アルプスの土を踏みました!]
みなさんは今年のシルバーウィークを どんな風にすごされましたか?
ありぃとたっくんは、もりのいえをベースに、北アルプス方面まで足をのばしてきました。

[クマ騒動の乗鞍から始まった行き当たりばっ旅]
秋に入り、とりあえず今年の無雪期登山の最終目標として、「北アルプスの登山道を体験する」「ロープウェーやバスを利用して3000m級の山を体験する」ということを考えていました。そしていろいろ検討して決めた行き先は、長野・岐阜県境にある「乗鞍岳」。マイカー規制のため、麓からはシャトルバスの利用になりますが、バスはたっくんの好きな乗り物のひとつでもあるので、モチベーションが上がるのではないかなぁ?と期待。このためにキッズサイズの山靴とレインウェアまで新調して、準備をしていました。
ところが…入山を予定していた前日に、乗鞍岳の登山口がある畳平バスターミナルで9人が重軽傷を負うクマ騒動が発生。
人を襲ったクマは射殺されたものの、翌日の登山が可能なのか、まったく続報のない状態に「困ったねぇ」とため息。でもとりあえず長野県側の麓の乗鞍高原まで行ってみよういうことになり、翌朝6時にもりのいえを出発。8時半には乗鞍観光センター前のバスターミナルに到着し、ここまでは順調なペースでした。
しかし、バスターミナルから先の道を警察が封鎖して現場検証を行っているために、バスが運行できないでいるとのこと。乗車券すら発行されていない状態でした。
すでにこの時点で始発から数本のバスが運休していたようで、バスターミナルには運行再開を待つ登山客があふれ、あきらめた人たちはさっさと車に乗り込み、引き返して行きました。確かに国道158号線から乗鞍高原方面へ分かれる前川渡を通った時に、どうしてこんなに対向車が多いのかな?と不思議に思ったのです。
この日は雲一つない晴天。麓にとどまって時間を持て余すにはもったいなさすぎる天気でした。
今からならば、上高地散策か、岐阜側まで走って新穂高温泉郷からロープウェイを使って西穂独標を十分狙えると考え、わたしたちも元来た道をとりあえず戻ることにしました。
しかし前川渡まで行ってみると、なんとさっきまで順調に流れていた国道158号線が大渋滞になっていました。恐らく沢渡の駐車場からつながっていたのでしょう。何十分待っても、同じ場所から進まなくなってしまいました。
このとき、なぜ初めから岐阜側のバスターミナルである平湯へ向かわなかったのかと、すごーく悔やみました。8時の時点で順調に平湯まで行っていれば、もし乗鞍岳がNGでも上高地行きのバスに乗ることはできたはずなので…。
「もうしょうがないね」ということでUターンし、松本に向かって走っていくと、対向車線の上高地に向かう車の列はなんと新島々にかなり近いところまで延々続いていました。もはや、乗鞍高原に引き返す事もできない感じでした。後で知った事ですが、この日の渋滞は夏の最盛期よりもひどかったみたいです。乗鞍の規制は10時半に解かれたみたいですが、果たしてあのまま残っていても、すぐにはバスに乗れなかったでしょうね。
松本まで下ると、西側にはアルプスの大パノラマが広がっていました。
あの日の様な迫力ある景色は、なかなか見られないだろうと思います。
わたしたちはどうしても諦めきれずに、なんとそこから白馬八方へ!
実は木曽駒という候補も考えたのですが、マイカー規制でバスに乗り換えて、ロープウェイに乗って…と考えたらちょっと面倒くさくなってやめました。白馬なら、スキー場のリフトで、尾根まで出られます。今から行っても、そこそこ歩けるのでは?と。
そう信じ、大糸線に沿って塩の道をひたすら北上しました。

[2000m付近は素晴らしい紅葉!遠くに八ヶ岳、富士山も…]
白馬までの道のりは順調でした。正午すぎにはジャンプ台近くの駐車場に到着。
八方尾根に向かうゴンドラリフトに乗り込むことができました。しかも、お天気は変わらず、雲一つない青空です。
捨てる神あれば、拾う神あり、とはこういうことでしょうか…。
兎平の芝生に座って、もりのいえからはるばる運んで来たおにぎりをパクついた時は本当にうれしかったです。
長かった〜。遠かった〜。
長野県の東端から西端まで行って、また北端まで来ちゃった感じです。
久しぶりに行きあたりばったりな旅をしてしまいました。(そこまでに排出した温室効果ガスを考えると心が苦しいのですが…。)
さらに黒菱平までアルペンクワッドリフト、またさらにグラートクワッドリフトと乗り継いで、八方池山荘のある第1ケルンまで一気に登り、たっくんは生まれて初めて北アルプスの尾根に取り付きました。
ここからは八方池のある第3ケルンまで、自然研究路として軽装のハイキング客でも登れる道が続いています。第3ケルンから先は後立山連峰の稜線上にある唐松岳まで登山道が続いています。こちらは登山の装備が必要です。そしていつかたっくんと行ってみたいと思っているコースでもあります。ほんの一部だけですがこんなに早く歩くチャンスがあるとは思ってもみませんでした。
登山道は整備された木道やゴロゴロとした大きめの石が多い階段状の坂で、たっくんが今までに歩いた事のある里山の道とはまったく異なり、とても歩きにくそうにしていました。手を付いたり、お尻をついたり、自分なりに歩き方を考えている様でしたが、ここまでのドライブの疲れも相まって「もうあるけない〜(泣)」「だっこ〜(泣)」を連発していました。
それでも、何とかなだめすかして第2ケルンまで自分の足で完歩。
目標の八方池まで、子どもの足での往復時間を考えると少しリフトの最終に危ないかなぁ?という感じだったので、残念でしたが今回はここまでで引き返すことにしました。
しかし、尾根から眺めた白馬三山や不帰キレットは大変美しく、標高2000m付近には一足早く紅葉前線が下りて来ていたので、もうこれだけでもかなり満足していました。
そして東側の眼下には、遠く八ヶ岳や富士山の姿もとらえることができました。
このアングルからの景色を眺めるのは、子どもができる前に
白馬三山(猿倉〜大雪渓〜白馬岳〜杓子岳〜鑓温泉)を縦走したとき以来なので、懐かしいやら、うれしいやら…。
帰りのグラートクワッドリフトの乗り場まで歩く間に、さっきまでメソメソしていたたっくんが、わたしの手を振り払い「自分で歩く」と自分から足場を探して下りはじめたのが印象的でした。下山時だったのがちょっと残念ですが、たっくん的にはここがペースのつかみ所だったのでしょう。
日帰りするにはもったいない距離でしたが、その日のうちにもりのいえに帰還しました。
東京出発ではちょっとなし得ない技だったかもしれません。