Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

映画生感想『華氏911』

2004年08月22日 19時45分22秒 | 映画
2004年8月21日、
旅先ワーナー・マイカル・シネマズ新潟にて、
11:50の回を観賞しました。

マイケル・ムーアさんの独特な切り口、
ユーモアを絶やさない表現が大好きで、
カンヌのときもいの一番で話題にしている作品なので、
旅先とはいえ、やはり観ないわけにはいきません。

感想を一言で言うと、
話の面白い友達が悩み事があると言うので、
軽い気持ちで聞いてみたら、
語り口はいつものまま面白いものの、
本当に重い話で、深く考えさせられた、
という感じでしょうか。

やはりマイケル・ムーアさんは侮りがたしですね。
単なるブッシュ風刺、ブッシュ批判では全く終わってません。

今までのマイケル・ムーア作品よりも、
鑑賞後、より深く自分に対する問いかけが入ってきます。

前半は著書『おい、ブッシュ、世界を返せ!』の映像版といった感じで、
本を読んだ方にはおさらい的な印象があるかもしれません。

主題として宣伝されている、
ブッシュやその周囲の政治家達を嘲笑し、
911以前、以降における政府の陰謀を暴いているのは、
この前半と言えるでしょう。

後半は、その陰謀によって起こったイラク戦争における、
イラク人の悲劇や、アメリカ兵の嘆き、子供が戦死した家族の嘆きを映し、
戦争の愚かさ、それを引き起こした政府の愚かさを、
人々の生の声そして涙という手段で、痛烈に批判、そして問題提起します。

この後半が、心に突き刺さります。

観やすさや笑える度で言えば、
前作『ボウリング・フォー・コロンバイン』の方が高い気もしますが、
今回の方が重く心に突き刺さると思います。

コメディを観る気分で、軽い気持ちで観に行ったとしても、
観賞後、きっと色々なことを考えさせられ、
この件について語りたくなることでしょう。

アメリカの話題だし、なんてところで終わらず、
どうすれば世の中は上手くいくのか、
という大きな話題まで発展しちゃうかもしれません。

マイケル・ムーアさんに興味を持った方、
もっと笑える面白い作品も書いたり撮ってたりしているので、
そちらもご覧になってみてはいかがでしょうか。

自由を燃やしてはいけない。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ともっち)
2004-09-09 07:19:42
初めまして☆

「華氏911」でこちらまでたどり着きました。

この映画私も観ました。

とても興味深い映画で色々考えさせられました。



> 自由を燃やしてはいけない。

本当そう思います。

そして、私達は無知でいてはいけないと思います。

他国のことだからと決め付けず、色々考えて欲しいですね。
繋ぎ (aliz)
2004-09-09 10:44:06
はじめまして。

ムーアさんの楽しく考えさせられる手法はさすがですよね。



チョット映画からは話外れますけど、

なにも知らずに明るい部分だけ見て生きていくのは、

それはそれで楽ですけど、今の自分が良ければいい、でなく、

この先の将来、どうあるべきか、ってとこを考えて、

今、知られないでいる悪い部分を取り除いて、

より良い環境になるよう動いていかなきゃダメですよね。



私達には世代と世代の繋ぎ役という義務がありますからね、

その義務を忘れての自由なら、それは虚構でしかない気がします。

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