Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

映画生感想『4人の食卓』

2004年06月13日 23時02分06秒 | 映画
大好きなチョン・ジヒョンさんを観たいがための、
生まれて初めてのホラー映画鑑賞でした。

感想を一言で表現するなら、
人をいやぁな気持ちにする、
負の感情を揺さぶる映画でした。

もうちょっと具体的に書くなら、
チョン・ジヒョン主演作ではなく出演作で、
ホラーではなく心理面に訴えかける作品で、
『シックス・センス』の少年が狂っちゃって失敗した版というか、
不快な映像の羅列で、深い精神世界を表してみました、
という、娯楽心を忘れたインテリさんがよくやりそうな、
でも実際にはやっちゃいけない部類の作品でした。

えらい後味悪いです。
良きにせよ悪きにせよ、一生忘れなそうです。

ホラー映画って最後救われないのがオチなので、
それはそれで仕方ないとは思うんですけど、
私は個人的に好きではないです。

恐怖感を煽る効果音やカット割を多用して、
画面に緊張感を保ち続けているので、
飽きることはありません。

けれど、お話の流れから考えると、
無駄なシーンが多過ぎます。

それでいて、キャラの上下関係、保護擁護関係が、
説明なくシーンごとに上に行ったり下に行ったりをしていて、
誰が誰を助けてほしいのかが、助ける役なのかが、
明示的にわかりづらくなってしまっており、
観客がキャラに入り込めない、神の視点にさせられます。

監督自身は神の視点で演出することなく、
シーン単位で知的にパズルを組んでいるようですけども。。。

私は、笑いや、愛情や、正の感情を揺さぶる作品が好きなので、
負の感情を揺さぶって喜ぶ作品を評価することは出来ません。

あまりの負の感情の高まりぶりに、
この作品を通して、なにがしたかったのかわからない、
という全否定的な感想になってしまいそうです。

ということで、基本的に感受性が強く、
お化け屋敷の前を通るのも厳しいくらい、
幽霊や乗り移り等々、想像して発生するコワさに弱い私なので、
今回の感想なんてのはあってないようなものです。

いつコワさが来てもいいよう、
ずっとシャツの首元をギュッと握って、
歯を食い縛って抵抗してたら、
鑑賞中、一緒に観た友達に心配されましたからね、
よっぽど私に緊迫感があったんでしょう。

ので、この感想も正常じゃないです。
ごめんなさい。

逆に言えば、ここまでコワがらせるということは、
ホラー映画として成功なんでしょうね。

納得いかないですけど。

なんにしても、
私のチョン・ジヒョンさんを返して。。。

あんなにも愛らしい存在だったのに、
観るだけでコワイ存在になっちゃったよ。。。

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