15話 「渡し船」
テレビを見ていると、ファンジニの衣装の美しさにほぉ~~~っとすることがあります。色使いやら、柄の使い方やら。
剣の舞い鶴の舞いのときのジニの衣装は、カラフルな他の女楽のメンバーとちがって、モノトーンでした。これがまた・・・・すばらしく、かっこいいのです。
その競い合いも終わって、なんとかジニを手にいれたいピョクケスは、その手ほどきをヒョングムに習います。そのとおりにしたとして誰でもジニの心を得る事が出来るのなら、高嶺の花ではないはずです。人の心は、算数のように簡単に割り切れないのですから。
********あらすじ**********
さて、ピョクケスのたくらみはジニに通用するでしょうか。夜ジニを呼び出し、コムンゴを奏でて格好をつけて、詩を送って興味をもたせました。ジニはその場で速攻で詩を歌いピョクケスに送りました。驚いたピョクケスは、有頂天になりそうになりますが、「帰る馬の背中のうえでは振り向いてはダメです。するとジニは追いかけてくるでしょう。」というヒョングムの教えをかろうじて守ります。
が・・・不安になって家来に様子を聞きます。追ってはきませんと、家来はいいます。「なんだと??」
ジニは、笑いながら輿にのります。
「ああああ。追ってこないどころか、輿に乗ってあちらの方向へいきます。どうします?せっかく呼び出したのに、このままいかせるなんて、今迄の苦労が水の泡です。」
ピョクケスは、馬の背中から不自然に振り向こうとして、落馬します。かっこ悪いですね。
面白そうに笑うジニでした。ピョクケスの様子から何かをたくらんでいると思っていたのでしょう。
「所詮偽者は偽者です」と小ばかにして去ってしまいます。格好のつかないピョクケスでした。
ジニは贈られた詩を確認しますが、どうもこれはピョクケスの作ったものではないと確信します。
一方、キムジョンハンは、自分の引き出しにあの時書いた詩がないのに気がつきます。
ピョクケスに聞きにいくと、「あの詩は自分が盗んだものだ」と白状をします。
キムジョンハンは、驚きなんということをと、攻めますが。人を動かすのは、真心しかない・・・。そう、言おうとしたらピョクケスは、「真心で人を動かすなんぞ教わったことなどない、笑顔に気をつけよ、だまされるな、特に女や友人に気をつけよ、女や友人は冨や権力でものにできる。しかし、こんな事は初めてだ。今までは適当に遊んで捨てることのできるおなごばかりだったのに。何をしても情けないことばかりだ」
確かに情けないほどどうしようもない男です。
キムジョンハンは「真心を伝えるのだ。人の力など借りずに、真心を伝えるのだ。それがあの人の心を得る最良の方法だ」というのです。
考え込むピョクケスでした。
本当にミョンウォルの気持ちを引こうとするなら、待つことだといいます。芸を愛し、芸に専念する気持ちを大事にしてあげることだと、キムジョンハンはいいます。
「そなたはミョンウォルから身を引くというのか」とピョクケスに聞かれ、はじめから何のかかわりもない。ほんきで愛してやれそして教えてやるのだ。「出会いは別れ。」分かれはキーセンに限られたものではなく全ての人にあるのだと。あまり・・深く傷つくなと・・・(伝えて欲しい)
この話はピョクケスに理解できたでしょうか???
特に「出会いは別れ」という言葉です。ジニの初恋が永遠の分かれになった事に気を配っているのではないでしょうか。それをキムジョンハンは自分の口からいわないで、ピョクケスに(何の配慮もできないKYに)言わせようとしたなんて・・・・どういうことになるのでしょうか?結果ピョクケスにとってもいい事にならないのではないでしょうか??これもヒョングムのアドバイスと同じでカンニングではありませんか。もともと人のアドバイスを受け入れ実行できるほど人が出来ているわけではないので、どうがんばっても猿芝居です。
ジニは月を見ながら詩を思い出していました・・。
あれは誰が作ったものでしょうか?
ジニは確認するべくトクパルをピョクケスの屋敷に訪ねさせるが、キムジョンハンは去ったあとでした。
役所に尋ねても誰も居ない。そこへ長官が現れて話しがあるといいます。キムジョンハンは都に帰るらしいと。
キムジョンハンは、なんとジニの練習に使っていた建物にいて、懐かしそうに周りを見ていました。コムンゴを弾くジニを思い出していたのです。
「出会いは別れ」・・・ジニにとってもキムジョンハンにとっても・・・
トクパルにとっても。
馬に乗ってキムジョンハンを探すジニでしたが・・・途中でピョクケスの手の者に邪魔をされました。
危ない所をムミョンに救われて、事なきを得ますが。ムミョンはピョクケスの家来を捕まえます。
ペンムと教坊の長官は、ピョクケスの屋敷に出向き、ミョンウォルを傷つけようとしたことを攻めます。ペンムにとって怪我ひとつで芸の道が閉ざされることを心配しています。王族の権力でピョクケスは殺されたいかと脅しますが、卑しい身分のものでも殺せば罪になると諭します。ここでもピョクケスの愚かしさや、情けなさがでていますが、実はもっと恐ろしい力をだして、ミョンウォルやキムジョンハン、ペンムたちを窮地に追い込む男になるのです。ヒョングムの思惑は完全にありえない事になります。
ヒョングムはスマン長官に注意されます。
が、あまりにも王族を知らなさ過ぎたのかもしれませんね。
川をわたるキムジョンハン・・・
追いかけてきたのは・・ジニ???
「何かお忘れではないでしょうか?」
手渡したものはキムジョンハンの詩でした。
今は私の手元にあるべきものではないと思います。どうかお受け取り下さい・・・
この詩にこめられた心が重たくて、手にしているのが辛いのです。
キムジョンハン・・詩を受け取ると思いもかけず、ジニを抱きしめるのでした・・・。
心が通じたのでしょうか?
「その心が重くてソンドを去ろうとされたのですか?朝鮮の楽曲は民をいたわる心から生まれた・・・だから守りたいそのような尊いお志をたかがキーセン一人のためにあきらめるのですか?
それは間違っています。」
「わたしはそなたのそばにいるのが辛い・・・そなたを望めば望むほどそんな自分がうらめしくてたまらない・・・
いたずらに情けを交わすべきではない・・それを良く知る自分に腹が立つ。そなたはわたしが思いを寄せてはならぬ人・・・そなたのために私は何もしてやることができない。
その全てが腹立たしい。全てが耐えられなかった。」
「そのお気持ちはすぐに静まるでしょう。情けというものは愛とはそういうものです。
時が流れいつか好みが朽ち果てればそれで全てが終わるのです。
でもイエージョパンソ様のお志は、私達がこの世を去ったあとも志は受け継がれていきます。どうかお戻りになって勤めを果たしてください。私は決してイエージョパンソ様に愛される事を望んでいません。
ただその大きな夢を果たされるお姿を、胸に刻みたいのです。」
さて・・・なぜジニがそんなことをいったかというと・・・
あの長官が・・・ユス様と呼ばれているかたですが・・
イエージョパンソをひきとめよとジニにいったそうです。
ペンムはタメイキをついて、座り込みます。ジニが愛に身を投じないかと心配していたので、キムジョンハンがいなくなれば安心だったのに。
ジニとペンムは良く似ているから、恋心で芸を捨てることはないであろうとユス長官はいいます。
つまり・・この二人・・・もともと恋人同士であったらしい。
「もし男のほうが全てを捨てるといったら、そなたも同じくそうしたか?できないであろう。そなたが耐えたのだからあの子も耐えられよう。このまま見守っていればいい。イエージョパンソ様とミョンウォルはわれわれよりはるかに賢い。きっと良いすべを探し出すであろう。」
それがペンムの結論ともなったのですが。
仕事が始まりました。オムスが楽譜を用意して待っていました。
ジニも鶴の舞いを始めます。
こちらは都の女楽たち。
メヒャンはジニを思い出していました。
「プヨンの嫉妬を買うかもしれないが、あれほど鋭い目をしたものに一度もあったことがない。
芸の上達の速さはいうにおよばず、一を聞けば十を知り、十を知れば百を試みる・・・
真にあの子のおかげで久しぶりに楽しく舞を舞えた・・・
その上大切な事を教えてくれた。このメヒャンは、女楽のヘンスである前に一人の芸妓・・・舞いに生きるものだと・・・・恨めしいか?
あの子を私の弟子にとどめるようあらゆる手を尽くすべきであった。」
もうお辞めくださいヘンス様。プヨンのおかげで・・・・
ヘンスの座を守れたと?
あの子が私の弟子になっていたらおまえにもまだ勝ち目はあったであろう。もう一度競い勝負をつけることが出来たはず。
だがそれはかなわぬこと。お前は大きな過ちを犯した。この先どれほどあがこうと、一生かかってもお前はあの子に勝つことは出来ない。
メヒャンの述懐でした・・・・。
一人の芸妓として・・・・・・
それを実行したメヒャン・・・。夜遅くまで太鼓をたたいていたのでした。
ミョンゴムだ。
昔、チャドンソン師というペンムとメヒャンの師匠がいたのです。その師からメヒャンはミョンゴムという太鼓をたたいて踊る踊を伝授されていたもののまだ未完成でした。
あの頃はわからなかったが、芸妓にそれぞれに適した舞があるが、私にはひとつ、ペンムにはみっつもよっつも与えていた事が恨めしかったのだ。
その舞いを完成させ、世に出そうというお気持ちはないのですか?とプヨン。
気晴らしに太鼓をたたいただけだ・・。私にお手伝いさせてください。完成させるお力になりたいのです。
それほどまでにあのミョンウォルに勝ちたいのか?天才とはいつも努力するものを悲しませるものだ。
***
さて、土木工事をしている民たちの横を通るジニたち。
歌を歌い踊りながら土木を運ぶ民たちに混じってキムジョンハンも一緒に働いているのでありました。
ジニはトクパルにウノの話をします。「もし生きていたらしたら、あんな格好をされていたのだわ・・きっと生きていたら。お前と畑仕事をしているところを見たことがある。とてもよく似ている。とてもすがすがしく明るい笑顔をしていらしたわ。」
ジニに手をふるキムジョンハン、吾に帰ってその場を立ち去るジニでした。
土木工事の合間のお茶を一緒に飲むジニとキムジョンハン。
こちらは、策士のペア・・・ピョクケスとプヨン。
プヨンにとって女たらしのピョクケスがミョンウォルの心をつかめなかったのが不思議だといいます。
あの女のことなどこの胸から綺麗に消し去ってやるさというが、プヨンにとって、ピョクケスとミョンウォルがくっつけば、キムジョンハンはわがのものと思っていたのに計算外だったというわけです。
私を思ってくれるのはプヨンただ一人だな、なんていってますが、策士同士気持ちを寄せあって、次の策略を練るのは楽しいことです。しかも王族であるピョクケスは権力も財力もしっかり持っているので、プヨンにとって手放せない金づる、後ろ盾であります。
「いい女だなお前は・・・あの女と違う・・・」なんだか、ぞっとする言葉です。
こちらはソンドで~~~す。
いま、詩を書いています~~~
キムジョンハンとジニが!!!ええええ???なんと!!
「そなたが男だったらよき友となっていたかな?」
「ヤンバンの娘だったら??きっと一緒になったでしょう。穏やかに過ごしたと思います。」
「そなたはまるで他人事のように平然と話すのだな。」
「他人事ですから・・・当に忘れました。はじめから夢など見てはいけなかったのです。」
「亡くなった人へ夢を見ていたのか?」
「幼い日の憧れです。」
「私がその夢をかなえてはいけないか??」
おっとぉ~~~~~イエージョパンソ~~~
ウノの二の舞を踏むのか~~~~~!!!!
「亡くなった人に代わり、そなたに女として幸せな人生を与えたい。
だから私を信じて・・」
「そのお話は終わったはずです。」
「でも私は・・」
「許されない事です。世間の壁が・・・」
「壁は打ち破るためにある。二人が真心を尽くしたら・・」
「もう夜もふけました。お休みください。」
去っていくジニ・・・。
この教坊でかつてどれほど悔しくて哀しくて、切なくて泣いた事だろう。
もう二度と・・・そんな過ちは犯すまいとおもっていたのに、ウノの言葉がよみがえってくるのです。
「まごころが通じれば私達がともに歩む道は必ず開けるだろうだからその時まで勇気を失うな」
懐かしいウノの面影もまぶたに映りました。
そこへトクパルがやってきました。
「あの何を考えているのですか?まさかまたぼっちゃんのことですか?」
「本当に良く似ているわ。世の中のことを真心でぶつかっていく、あの無茶な考えまで・・良く似ているわ」
「にていませんよ!」
はっとするジニでした。「ちっとも似ていません。愛する人にうそをつくなんて大ばか者です。真心が愛を育てることくらい私にも分かります。勇気だってださなきゃだめです。愛をまもることなら世間にだって立ち向かえるでしょう。」
「一体何がいいたいの?」
「もうぼっちゃんの影を引きずるのはやめてください。素直に気持ちを伝えるべきです。
キムジョンハンを好きな理由をぼっちゃんに似ているからと言い聞かせているのですか?そういいながら、ジニ様の心はイエージョパンソ様のことで溢れています。」
「あの方に似ているからではなく心からキムジョンハンをすきなのだと認めたら何かが変わるの??
一度で十分。愛する人を辛く苦しい思いをさせるのは一度で十分。二度とすべきではない!」
ムミョンが動いたのです。
図書室に現れて、ある本を見たのをスマン長官が気がつきました。
(あれ??なにかあったのかな?)
キムジョンハンはひとりでお酒を飲んでいます。
ジニもひとりで膝を抱えています。
ジニの出した結論は、妓夫を持つ事でした。ひとりでいるとロクな事を考えないと思ったのでしょうか?
妓夫とは、夫のようなもので身分は同じポジションですので、なんの問題もありません。
穏やかな暮らしがしたい・・・
スマン長官はムミョンを呼びつけるのです。
「どうやってこれを読んだ??」
昨夜、ムミョンが図書室に入り、本を手にしたことをスマン長官は知っていたのです。
ムミョンは答えます。
「私はキム・シスプの詩など読んでいません。」
「キムシスプの詩は公に読むことは許されていない。なぜなら権力を愚弄し、この世を嘆く言葉で溢れている。お前は誰だ?何ものだ??」
「名もなき放浪の身にございます。」
ムミョンの回想・・・
「チョグァンジョ先生は父上の無二の親友です。
その親友をしに追いやってまで権力を得たいのですか?」
「殺さねば私が死ぬ。それが権力だ。」
スマンは「恐らくあの詩に精通しているとなると、身分は高いが謀反か、家がつぶれたとか何かあって放浪の身となったのであろう。学識はあってももはや世に出ることも出来ぬ。ミョンウォルにふさわしいのではないか」と、いわれました。
ヒョングムはムミョンを呼び出します。
これからも娘を守ってくれるの?と訪ねます。
ところがです・・・
妓夫の話はキムジョンハンに知れることとなりました。
驚いたキムジョンハンはジニにあって話を聞くが、気にいらない相手ではないというのでその場はさっていきます。
が・・・
どうしても・・キムジョンハンは落ち着かないです・・なぜでしょうか??
なぜ??
動物園のシロクマ状態です。(あっちうろうろ、こっちうろうろ)
ジニはムミョンに私の妓夫になれるかと聞きました。
「返事は??なぜできないの?」
「おまえがいいならわたしは拒まない。」ムミョンの声は、ちょっとイメージと違います。
さすが世捨て人。捨て身になれば何でもオッケーか?
いままでジニのそばで、ジニを嫌いではなかったはずであるけど、ジニはそんな対象と見ていたわけではないのですが。
ムミョンと結婚なんて・・うそでしょう~~と思いますがね。
なにかたくらんでいるのでしょうか???
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