のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

2009年の終わり方

2009-12-31 | KA
 今朝はまぶたが重いと思ったら、昨日泣いたためと気付きました。
 大晦日のショーは早く始まります。予定では、フルートを回す部分には出演しないことになっていましたが、もしかすると全シーン出演の可能性もあったので、いつもと同じような時間配分ができるように出勤をしました。自転車はエクスカリバーに駐輪。大晦日はストリップと呼ばれるメイン道路が、夕方から明け方まで歩行者天国になり、閉鎖されるからです。
 到着すると、キューだけということが確認でき、時間に余裕ができたので、昨日頂いたお煎餅を楽しみながらみなに分ける準備をすることができました。
 今日はダニエルと、そして、クレベーフが最後の日でした。彼らは、一回目のショーを客席から観て、二回目はショーの中に入って一緒に演じました。私は、出番が3つほどでしたので、クレベーフが出演するパージェントを舞台袖から観ました。シェリーとクレベーフの心動かされる影絵は、いつものように特等席から観ました。キャプティビティは6階まで行き、前から観ました。スレイブケイジは彼と同じ所でいつものように待機をし、彼を見つめてから出て行きました。そこまで終えると、私はもう着替えられましたが、彼の姿を見ていたくて、グリーンルームへ行き、傍に座っていました。 彼は「一緒にエピローグに出ようよ。」と誘ってくれ、それはできないことが分かっていましたが、彼は何度も誘い掛けながら手をずっとつないで出番直前まで一緒にいてくれました。彼が最後に舞台に立つ姿は、舞台袖から観ました。彼らしく、優しくみんなに拍手を送りながらお辞儀をしていました。今年最後のショーは終わりました。そして彼と行う最後のショーも終わってしまいました。さみしく今年最後の日が終えられていきました。
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今年最後の全シーン出演は

2009-12-30 | KA
 フランスはボルドー出身のボリに、カヌレ・ド・ボルドーを焼きました。彼に焼く最後のカヌレは、形良く仕上がりませんでしたが、心は伝わることでしょう。
 一回目のショーが、ボリの出演する最後のショーでした。ショーの始まりでクリフデッキに入り込み、薄暗い中小さくなりながら待機をしていると、彼との5年以上の思い出が浮かんで、胸がいっぱいになってきました。そこに、ボリが這い進みながら、挨拶に来ました。一周しながらそこに居るみなに挨拶をしているようでした。涙が零れます。
 エピローグに待機をする時、彼はいつも私の隣にいます。私はそこで片言のフランス語を話すと、彼は一生懸命に聞いて、直してくれます。そして「どうしてノリコはフランス語を話す時に顎を上げて口を前に出すの?」といつも言われ、笑われます。今日は最後にフランス語で言葉を掛けたかったのですが、胸がいっぱいでそれもできず、涙だけが流れてきました。従者役相手のジェイソンは、すっかり肩を落としていて、何度も彼のところに行ってはハグをしていました。
 タタミと呼ばれる舞台の後ろの待機場所まで辿り着くと振り返り、後ろにいるボリを見ました。彼は深呼吸をしてから、私の方を見ました。それからはもう涙が止まらず、花火が上がり、お客様との間に光のカーテンが出来ると、もう一度ボリの方へ行って舞台の上でハグをしました。
 クレベーフが、一回目のショーのスレイヴケイジの前に尋ねました。「明日はどこのシーンに出るの」。そして二回目のショー、キャプティビティの前に待機をしに行くと、彼が近付いて来て、固くハグをしました。明日となる彼の最後のショーで、私がその場に居ないのが分かったからなのでしょう。
 キャプティビティが始まり、ケイジに入れられたクレベーフが助けられると、彼はいつものようにすぐに走り去らず、じっとそこに立ち、私の方を見ていました。いつまでもいつまでも私の方を見つめていました。私が次に舞台に立つ時、彼がそこにいることはもうないのです。私はトボトボと歩きながら目に涙をため、踊りだすことになりました。
 次のシーン、スレイヴケイジで彼に出会うと、私達はまた固くハグをしました。そして彼は、「踊っている時、天使のようだったよ。」と声を掛けてくれました。
 最後のシーンでは、待機をしている時からもう涙を流していました。クレベーフがジェスター役の時、私はいつもお客様になるべく彼のことが見えるように、最後に舞台の最前に進み、ミュージシャンと彼の方を見て座った後、立ち上がるのを遅くしています。それも、今日が最後。私が振り向いた時にそこにいる彼を見ることは、私にとっては今日が最後なのです。それを知っている彼は、微笑みかけてくれました。そして私の目からは、ぼろぼろと涙が零れました。
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スピードもあるデュエット

2009-12-29 | KA
 今日こそ手袋の直しを頼もうと思って出勤をすると、手袋が更衣室になく、焦りました。その手袋はスナップが外れそうになっていました。それを直して頂く時に、全体的に伸びて緩くなってしまった腕の部分も縮めて頂こうと思っていました。しかし、取れかかったスナップに衣装部屋の方が気付いて、既にスナップを付け直して下さっていたら、その位置をまた直して頂くのは気が引けます。急いで衣装部屋へ行きました。間に合いました。
 フルートを回すキャプティビティと呼ばれるシーンに出ない日ですが、練習が早い時間に入っていました。今日はゆっくりと身体を動かし始めることにしました。
 タピルージュでは、今週で辞めるアーティストの名前がもう一度挙がり、みんなで大きな拍手を送りました。
 今日はエンジンのかかりが遅い感じで、本日一番目の出番であるアーチャーズデンの時になんとなくエネルギーが足りない感じでした。みんなも一日しか休みがなかったので、少し疲れていると言っていました。 
 デュエットを上から観ました。とても素晴らしくてスピードもあって本当に良かったです。双子の女の子役であったエリカに言うと、なんとハプニングが起きていたそうで、ケーブルを操作する人が、少しおかしかったようです。でも、少し前ならぶつかってしまうところを、今は上手く回避できるようになったと。私は久しぶりに見たので、それが振付かと思うほど自然でしたし、スピードがあって良かったなどと思ってしまいました。
 ショーの後、アイスホッケーを観に行きました。毎年末に一回行われる午後11:59始まりの試合です。始まって2秒後に殴り合いが始まったこの試合、そんな場面が多い試合だったように思います。ラスベガスのチームは勝ちました。
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音楽編集ソフト購入

2009-12-28 | 日記
 亜梨ちゃんの引越しの下準備をするのに、少し早目から活動を開始することになりました。アパートの契約は、比較的順調に済みました。電気の契約は、電気会社まで行かなくてはなりませんでした。しかし、私が引っ越した時に足を運んだ所は、まだ大きな建物はありますが、営業を中止したようで、他にどこまで行ったらいいのか電話で問い合わせると、すぐには繋がらず、順番待ちでした。その為、まずは場所を訊くのに時間が掛かり、住所が分かってからその位置を知るのに時間が掛かり、その場所はノースラスベガスで遠く、さらに行ってみると住所となっている道が大通りから入ったところでしたので、その道を発見するのに時間が掛かり、ようやく辿り着き、ようやく中に入ると長蛇の列。手続きが終わるまでに1時間半も掛かりました。
 それから急いで、“ラスベガス”に戻って、亜梨ちゃんをスーパーに送り、私はリハーサルに出掛けました。思いのほかリハーサルにも時間が掛かり、昼食を食べる暇がなかった私はお腹がペコペコでした。リハーサル後、亜梨ちゃんを迎えに行くと、それ以上お腹を空かせていられなかったので、スーパーの近くで外食をしました。
 帰宅をすると、音楽の編集をしました。友人が用意してくれた曲より良い曲があったので、それを短く編集することにしました。しかし、私は音の編集を出来るものを何も持っていなかったので、インターネットでソフトを購入し、ダウンロードして行うことにしました。使い方が不慣れで、時間が掛かりましたが、音楽編集は懐かしい作業でとても楽しかったです。すっかりのめり込んでしまいました。
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どうしてワイヤー錠持っているの

2009-12-27 | 日記
 亜梨ちゃんが引っ越しをするに当たって、電気会社と連絡を取らなくてはならず、彼女は自分でやっていたのですが、途中から分からなくなると言うので手伝うことになりました。電話をしてみると、始めのうちは番号を選択すればいいのですが、そのうちに声で答えるようになりました。私の発音は悪く、機械が聞き取ってくれません。何度も挑戦をしてようやくオペレーターと話すことが出来ました。ところが、部屋が違うのではないかと言われました。その部屋は新規の契約が入ったばかりだと言います。アパートに確認をすると、その部屋は修理が必要だから使えないことになったとそうで、新しい部屋を用意するとのこと。手付金を既に払っているのにおかしいことです。でも、亜梨ちゃんは構わないようなので、もう一度電気会社に電話を掛け直しました。そして、また同じことが。オペレータに繋がるまで、時間が掛かりました。さらに、ようやく繋がったは良かったものの、結局、アメリカに居住歴のない外国人の全く初めての新規契約なので電気会社まで行かなくてはならないことでした。
 思いがけず時間が掛かり、それから急いで友人に頼まれた出演のリハーサル行きましたが、こちらも時間が掛かって、MGMに着いたのが5時前。急いで支度をしました。今週は通常休みの日曜日も勤務です。今日はエピローグも出ない日。ミュージックボックスも出ないので、何とか間に合いました。
 一回目のショーが終わるとピザが出ました。私は、ショーの中で今日はあまり出番がなく、働いていないので、空いたピザの箱を片付けたり、ゴミ捨て場に運んだりして裏方をしました。こういうことをするほうが本当は似合っていると思います。
 クレベーフに「どうして木曜日は出ないの。」と訊かれました。木曜日が彼にとって最後のショーになります。最後のショーを一緒にやりたいと言ってくれたのは嬉しいのですが、たぶん出来ないことでしょう。それでも、彼と一緒に出ることになる影絵とスレイブケイジの二つのシーンはできるはずです。
 ショーが終わり、帰り支度をして駐輪場に向かい、気付くと手に自転車のワイヤー錠を持っていました。私は普段二つ鍵を掛けているので、もう一つの鍵は掛けたよねと思って自転車に近づくと、掛けていませんでした。出勤した時、急いでいたので忘れたのでしょう。愚かでした。そこに無事自転車があって良かったです。
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二人のうまくいかない予定

2009-12-26 | KA
 シェリーが血相を変えているのでどうしたことかと思うと、今日は出演の予定になっていたのに、配役がアナウンスされると代役になっていたと。自分にはその変更が知らされてなく、さらに友達が観に来ているとのこと。どうにか出られることにはなったようですが、気持ちが落ち着かないようでした。
 亜梨ちゃんが、ミュージックボックスと言われるショーの始まりのシーンにデビューをする日でした。私は、一つ目のシーンに出ないで途中から出るのは、なんとなく変な感覚でした。
 ゲイルは、明日にネバダバレエのディレクターを迎える予定だったので、普段二人で分けている行っている乳母役を、出来る限り多くのシーンを一人で行う“スーパー・ナニ”をすることにしていたそうです。ところが、彼は急に今日来てしまって、とても残念がっていました。私もフルートは回しませんでしたが、ご挨拶には伺いました。
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還暦だから、双子だから

2009-12-25 | KA
 昨晩何もできなかったので、今朝は大忙し。今年は忙しくてアイディアも浮かばず、何もクリスマスプレゼントを用意できなかったので、家にあるもので、出来るだけの贈り物を作ることにしました。フロランタンを焼き終え、包装してようやく出勤。クリスマスの日は、みなの出足も遅く、まだ静かな中を少し小走りに小さな贈り物を届けに回りました。
 私にも贈り物がちょこちょこと届き、楽しく嬉しく包みを開け、お礼を言いながら過ごしていたので、いつもよりも時間には余裕がない一日でした。
 一回目のショーは、友人が観ていてくれました。クリスマスプレゼントになるようにと思いながら踊りました。
 二回目のショーで、影絵の前に客席に降りて隠れると、双子の男の子達がなかなか出てきません。またクレベーフが遅れているのかな、と思いながらも、何か危険なことが起きていたらどうしようと不安になりながら待ちました。
 いつもと違う音楽を少し入れるほど彼らの登場が遅れたのは、やはりクレベーフが原因でした。前のシーンを終えてカツラをはずし、またつけて出てこようとすると、置いたと思っていたところにカツラはなく、走り回って探していたとのことでした。
 二回目のショーは、バトンの友達とお母様を客席にお迎えしていました。お蔭で忙しい一日を無事にこなすことができました。フルートを回す場面を終えると、心にゆとりが出来、お母様の還暦に何か出来ないか考えることが出来ました。そして、赤い衣装の乳母役二人にショーが終わると出てきてもらい、記念写真を撮りました。そしてまた、友達は双子の姉妹なので、双子役に出てきてもらい写真を撮りました。それから話が尽きず、夕食をご一緒することにしました。楽しいひとときを過ごし、今日もすっかり遅い帰宅となってしまいました。
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ほんの小さな痣なのに

2009-12-24 | KA
 一回目のショーの影絵で、脚の付け根をおかしくしました。そして、お客様を迎えた二回目のショーの影絵では、客席に飛び降りるところを、滑り落ちてしまい、どこで打ったのか気付くと指に痣が出来ていました。正面から観ていたステージマネージメントが連絡を入れたのでしょうか、舞台袖に入ると、すぐに大丈夫か問われ、痣が出来たことを言うと、すぐにフィジオに行くように言われました。こんなに小さな痣でフィジオに行かなくてはならなくなるなど、私は全く考えておらず、自分の馬鹿さ加減を笑いながら伝えただけでしたが、余計なことをしました。次は踊る場面なので、時間と気持ちに余裕がないこともあり、すぐに行かずにいると、「お願いだから…。」と言われてしまいました。脚の付け根の痛みの方が、よっぽど大変なのですが…。
 今日はそわそわする日、身体が言うことの聞かない日でしたが、疲れていたことが幸いして、ちょうど良い位置に収まった気がします。
 ショーが終わると亜梨ちゃんと立ち話。帰宅が二時半になってしまいました。
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三人組二組

2009-12-23 | KA
 友人から出演を依頼されました。ショーがある日のことですが、踊るのが一分ということなので、協力しようかと思います。
 二回目のショー、私はお客様を迎えるので、一回目は亜梨ちゃん、二回目は私がキャプティビティの場面をすることになっていました。私は彼女の演技を見守りたいところでしたが、自分が二回目をするにあたって頭が整理できないといけないので、今日は彼女の演技を見ないことにし、その代わり、苦手な“役者業”をさらに頑張ってこなして、物語がより分かりやすく伝わるようにと思いながら舞台に立ちました。
 一回目のキャプティビティが終わって彼女に会うと、なんだか晴れない様子。見守ることが出来なかったことを告白すると、上手くいかないところがあったようで「のんのんさんの場所をお借りしているのに…。」と悄気ていました。その思いだけで十分です。
 二回目は三人組のお客様を二組お迎えしていました。一組はKAを楽しみにしながらその三人組で何度もいらして下さっている方々で、とても腰の低い方々です。もう一組は、バトンの友達。お母様の還暦のお祝いに、ラスベガスの旅を選んでくれたそうです。
 終わってからみなさんにお会いするととても喜んで下さって、バックステージツアーもとても賑やかで楽しいひとときとなりました。
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4日しないで週頭

2009-12-22 | KA
 チケットを買いに行くと長い列。今週はクリスマスの週なので、きっと混んでいるのでしょう。
 「アリサの為にたくさんの時間を割いてくれてありがとう。」とアーティスティックコーディネイターから言われました。亜梨ちゃんは今までで一番コーチの必要がない代役のように思いますが、何故か一番たくさん、私との時間が設けられていました。他のシーンのデビューを迎えるまでは、まだリハーサルが入ることでしょうが、これもあと少しのこと。もう一息です。
 ミーティングで、年末で辞めていくアーティストのことを言われました。彼らと過ごす時間が、もう十日もないなんて…。
 先週の最後の二日間、私は踊る場面をしなかったので、その場面を4日間していないことになります。いつもの週頭の緊張よりさらに緊張していました。そこに、亜梨ちゃんは、デビューの時でも程良い緊張しかしなかったと言っていたことを思い出し、すごいなと思いました。
 脚は大丈夫かと思いました。でも、気を付けて、と思いながら、無理をしないように、と思いながら臨んだのですが、やはり痛くなりました。二回目は、より集中して、あの痛みの中で頑張った自分を思い出しながら行いました。さらに痛めることがなかったので良かったです。
 風が吹いて寒い夜。今週は、また気温が低くなるようです。
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