狭間に揺れて

どうか英雄とならぬように。英雄の志を起さぬように力のないわたしをお守りくださいまし。‪‬‬‬‪‬(芥川龍之介)

イチローに学べ スイッチの入れ方(日本経済新聞 2017年12月10日)

2017-12-10 | 虚しきもの(時事・思想)
アメリカ大リーグのマーリンズからフリーエージェント(FA)となったイチロー外野手(44)は例年オフ、古巣オリックスの本拠地だった神戸で自主トレーニングを行ってきました。自主トレなどで顔を合わせ、世界のトップでやってきたイチロー選手のオーラを肌で感じられる若手選手は幸せです。彼から受け取る言葉も金言となるでしょうが、いざ練習になると目つきが鋭くなり、集中力がグッと高まるスイッチの入れ方も、ぜひ学びと . . . 本文を読む

「信教の自由」は絶対か 1996年1月「オウム真理教解散請求」最高裁決定(毎日新聞 2017年12月7日)

2017-12-07 | 虚しきもの(時事・思想)
特定の宗教を信じ、または信じない自由については、多くの国々で保障されています。日本でも憲法20条で「信教の自由は何人に対しても保障する」と規定しており、こうした内心の自由を侵すことは絶対的に許されないと解されます。 20条には、礼拝など宗教的行為を行う自由や、宗教団体を結成する自由も含まれています。こうした信仰が外部に向けて表示されている場合は「公共の福祉に反しない限り」との制約を受けるとされて . . . 本文を読む

滞日27年、詩人アーサー・ビナード氏の「直感」 「日本語は消滅に向かっている」(毎日新聞 2017年11月29日)

2017-11-29 | 虚しきもの(時事・思想)
英語優位の愚民政策 知らずにだまされ チチンプイプイ 先日、アメリカのトランプ大統領が来日した。日本人以上に日本語と格闘してきたアメリカの詩人、アーサー・ビナードさん(50)は何を感じたのか。滞日27年の経験から、今はっきりこう言える。「日本人は間違いなく変わってきた。僕の目から見れば悪い方へ」。どんなふうに? 広島市の自宅からちょくちょく上京するが、東京都内は自転車で回る。自宅の留守番電 . . . 本文を読む

グリエルのダルへの差別行為に来季5試合出場停止の処分は重いか軽いか(THE PAGE 2017年10月29日)

2017-10-29 | 虚しきもの(時事・思想)
前日の試合で、ダルビッシュ有から本塁打を放ったユリエスキ・グリエルがダグアウトで目尻をつり上げ、アジア人を蔑視するようなジェスチャーをした問題で、大リーグ機構は28日午後3時(現地時間)から、ロブ・マンフレッドコミッショナーの会見を行った。 時間通りに会見場に姿を見せたマンフレッドコミッショナーは、硬い表情。質問を受ける前に、「まず、大切なことなので私から始めさせてくれ」と切り出し、強い口調で続 . . . 本文を読む

野党、目を覚ませ 東工大名誉教授・橋爪大三郎氏(毎日新聞 2017年10月28日)

2017-10-28 | 虚しきもの(時事・思想)
今回の衆院選もそうだが、わが国に2大政党制が根付かないのは、現実的な選択肢を与野党が国民に提示しないからだ。特に、現政権とは異なる何を実現するのか、明確なメッセージを伝えられない野党の責任が重い。良さそうなことを財源の裏付けもなくあれこれ並べるのは公約でも政策でもない。無責任な夢物語にすぎない。バブル崩壊後、政府は国債を乱発し、景気対策と称するばらまきを続けて借金の山を作った。小手先のアベノミクス . . . 本文を読む

核廃絶、ダブルスタンダードと言われる 河野洋平氏(朝日新聞 2017年10月27日)

2017-10-27 | 虚しきもの(時事・思想)
(外相時代、日本政府が国連に初めて核兵器廃絶決議案を提出した際、アメリカなど核保有国の反応は)大変厳しかった。日本はアメリカの核の傘に入っていたから。「俺の核の傘の下で安全を享受しながら、核廃絶とは何だ」と。でも、被爆国として絶対にやらなければいかんと。ゆるい案文だったが、出すことに意味があるといって出し、ほとんど反対もなく通った。 それから24年間、毎年出し続けているのは偉いといえば偉いが . . . 本文を読む

諸先輩に学ぶ一票の価値(産経新聞 2017年10月26日)

2017-10-26 | 虚しきもの(時事・思想)
投票日、雨の中を投票所に向かいながら、ご近所の有料老人ホームでの1週間前の光景を思い浮かべた。その日、ホームで不在者投票があると聞いて、機関誌づくりを手伝っている私は、取材に出掛けたのだ。 ロビーをのぞいてみると、テーブルには投票用の仕切りが置かれ、選挙管理委員会の立会人の前には投票箱があった。仕切りは段ボール製の手作りだけれど、周りには選挙のきりっとした雰囲気が漂っている。 入居中の方は13 . . . 本文を読む

独裁者とスズメ(朝日新聞 2017年10月26日)

2017-10-26 | 虚しきもの(時事・思想)
1950年代、中国の全土でスズメ撲滅運動が起きた。当時の指導者だった毛沢東の指示により、ネズミ、ハエ、カと並ぶ「四害」とされた。穀物をついばみ、人間の食糧を減らすというのが理由。人海戦術で追い回し、殺していった。 スズメは害虫も退治してくれると、分かっていた科学者はいただろうに。理不尽な指示でも歯止めがきかなかったのは毛沢東の個人独裁ゆえか。害虫が大量に発生し、収穫を減らしてしまったという。 . . . 本文を読む

ベターな人選ぼう 音楽家・大友良英さん(毎日新聞 2017年10月19日)

2017-10-19 | 虚しきもの(時事・思想)
選挙は政治家にとって何年かに1度の「祭り」です。でも、日常の政治に必要なのは、人々の暮らしのために地味でも草の根的に活動する人。音楽家には見栄えの良さやダンスのうまさなどで祭りを楽しくする能力が求められますが、カリスマ性があるように見える政治家が良い政治をやるとは限らない。投票する際は気をつけています。選挙に勝つためだけに新党が生まれるとするならば不健全。祭りのプロたちが国を動かすのは違和感が . . . 本文を読む

平和を一番に考えて 落語家・桂吉弥さん(毎日新聞 2017年10月18日)

2017-10-18 | 虚しきもの(時事・思想)
桂米朝師匠は選挙の日には朝からスーツを着て、とってもちゃんと投票に行く人でした。「とにかく行って、どういう意見を持ってるか、1票入れないかん」。いつもそう言うてはりました。住み込み修業中は、盆と正月に加え、選挙の日も「行ってきなさい」と、住民票のある実家に帰らしてくれたんです。落語の稽古(けいこ)と行儀見習い、有権者教育もしていただきました。 今は僕が弟子や後輩たちに「選挙行きや」と言うてま . . . 本文を読む

北朝鮮情勢に見解発表 対話か力か 有権者に自覚促す(週刊仏教タイムス 2017年10月5日)

2017-10-05 | 虚しきもの(時事・思想)
緊迫する北朝鮮情勢に対し立正佼成会(庭野日鑛会長)は1日、「因果はめぐるー今、私たちは」と題する教団見解を発表した。 冒頭で76年前の日本の状況を解説し、米国を中心とした国際社会から経済制裁を受けたことによって日本は真珠湾攻撃に踏み切ったと指摘。「現在の北朝鮮を取り巻く状況は当時と似ており、あの『戦前』と同じ道筋を辿っているのではないかーーそう思えてなりません」と憂慮している。米朝間の挑発合戦に . . . 本文を読む

自公政権にも大影響が 創価学会が池田名誉会長を排除し始めた?!(月刊Themis 2017年10月 pp.46-47)

2017-10-01 | 虚しきもの(時事・思想)
やせ細った池田氏の「近影」が 先月号で創価学会の池田大作名誉会長の「健康不安」情報が飛び交っていることを報じたところ、早速、学会本部が動き出した。『聖教新聞』(8月25日付)に、池田氏と香峯子夫人の"ツーショット写真"が掲載されたのだ。 8月24日は、池田氏が'47年(昭和22年)に師匠である戸田城聖氏と会って70年目にあたる。学会内では、「池田先生の『入信70周年』をお祝いしよう」というムー . . . 本文を読む

SeRV長崎 平和の灯参加(六大新報 2017年9月25日)

2017-09-25 | 虚しきもの(時事・思想)
SeRV長崎は去る8月8日、長崎市での、平和の灯実行委員会主催の平和の灯式典に、運営をサポートするボランティアとして参加した。平和の灯は、毎年、長崎に原爆が投下された8月9日の前夜に行われている祈りの式典で、真如苑は2010年より携わっている。SeRV長崎は当日の参加者が平和の願いを記入するためのキャンドル作成や当日の式典の準備、式典中の会場を巡回、キャンドル回収等を行った。 . . . 本文を読む

ガマの闇(朝日新聞 2017年9月17日)

2017-09-17 | 虚しきもの(時事・思想)
ガマと呼ばれる洞窟が、沖縄にはいくつもある。そのひとつに日中、入ったことがある。誰もいない。意を決して、小さな明かりを消す。とたんに圧倒的な闇に包まれ、顔の前に広げた手のひらさえも見えなくなる。出来るのは、72年前の沖縄戦を思い、陽(ひ)を見ることもなくガマで亡くなった人々を想像することだけだ。 彼らに、そんな機会はなかったのだろうか。読谷村のチビチリガマを荒らしたとして、沖縄の少年4人が逮捕さ . . . 本文を読む

極論の対立 理性を排除(読売新聞 2017年9月17日)

2017-09-17 | 虚しきもの(時事・思想)
この春、筆者は教壇を離れ、大学教員を「卒業」した。長い教師生活で接した学部学生は、概して繊細で真面目だが、教室でも進んで質問をしようとはしない、控えめな態度の若者たちであった。知性の成長に重要な「問うこと」を避ける傾向は、近年とみに強まったように感じる。外国の大学で教えた経験と比べても、海外と日本の学生たちとの違いははっきりしている。 この受動的な姿勢は、日本の学校教育のどの時点で起こっているの . . . 本文を読む