ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

京都府下公立高校の入試変革

2013年04月25日 | 高校入試へのアプローチ

新制度の概要(京都府教育委員会HPより)

1.全日制普通科の教育制度 ~「類・類型制度」の廃止~

普通科第Ⅰ類と第Ⅱ類を廃止し、「普通科」として一本化志願時ではなく、合格後に、希望や学力状況に応じてコースを選択体育などの普通科第Ⅲ類は、普通科の中の専門的なコースとして存続

 

2.通学区域 ~通学圏の統合~

普通科の通学区域を京都市北・南通学圏(2通学圏)から1通学圏に統合21校から選択が可能

 

3.入学者選抜制度

(1) 受検機会の複数化
これまでどおり複数の受検機会を確保
前期選抜(2月中旬)⇒中期選抜(3月上旬)⇒後期選抜(3月下旬) ※名称は仮称
(2) 前期選抜
現在2月に実施している、学科等によって異なっている選抜(推薦入学、特色選抜、適性検査)を廃止し、「前期選抜」として一本化
(特別入学者選抜の枠組は残し、原則これまでと同じ方式で実施)
(3) 中期選抜 ~総合選抜制度の廃止~
現在、普通科第Ⅰ類で実施している総合選抜制度を廃止し、各高校が学科ごとに合格者を決定する単独選抜制度を導入
(4) 後期選抜
前期選抜及び中期選抜を実施した後、なお相当の欠員がある場合に実施

 

4.新制度の実施時期

2014(平成26)年度入学者選抜(現在の中学校2年生対象)から実施

 

5.その他

・新制度の詳細については、入学者選抜要項で後日決定。
・他の通学圏にも共通することについては、併せて見直しが行われる。

※「類・類型制度の廃止」「通学圏を1区に」「総合選抜の廃止」が今回の改革の大事なポイントです。

 

◆前期・中期それぞれの選抜での合否判定法

①前期選抜について

 

 

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現行制度で2月に実施している「推薦入学」「特色選抜」等に相当する受検機会となっています。また、学科等によって異なっていた選抜(推薦入学・特色選抜・適性検査)は廃止し、新たな選抜方法が採用されています。これは「多元的な評価尺度による各校裁量の選抜方法のもと、生徒一人一人の多様な個性・能力等を重視する」ことが目的とされた改革です。

 

②中期選抜について

 

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現行制度で3月に実施している「一般選抜」に相当する受検機会となっており、現行の普通科第Ⅰ類で実施している「総合選抜制度」を廃止、各高校が学科ごとに合格者を決定する「単独選抜制度」とすることが重要事項です。

中期選抜を簡単にまとめると、「まず第1志望第1順位者で定員の90%分の合格者を決定、定員の残り10%については第1志望第1順位の選抜で上位90%に入らなかった者と、他の高校の第1志望第1順位の選抜で上位90%に入らなかった者で当該高校を第1志望第2順位とする者をあわせて選抜を実施し合格者を決定する」ということになります。

また、中期選抜における学力検査と報告書の配点比率は、現行の「一般選抜」に準じて概ね1:1になると考えられます。

 

③後期選抜について

後期選抜は現行制度で3月に実施している「2次募集」に相当する受検機会となっています。これは、前期選抜及び中期選抜を実施した後、なお欠員がある場合に実施するというものになります。よって、募集人数は募集定員から前期選抜及び中期選抜の合格者数を除いた数となります。

選抜方法の骨子は、以下の3点です。

①各高校が学科ごとに合格者を決定する「単独選抜制度」とする。
②全校共通の学力検査(国・数・英)及び報告書,面接を検査項目とする。
③検査項目を総合的に判断して合格者を決定する。

 

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