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世界のグルーヴをドラムセットでワールド・ジャズ・ドラミング

2010年08月04日 | イベント報告
私 大久保宙の多くの教則本を出版しているATMより魅力的な教則本が発売になりました

世界のグルーヴをドラムセットでワールド・ジャズ・ドラミング

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世界のリズムとサウンドで
あなたのプレイに新しいグルーヴを!

「ワールド・ジャズとは何か?」この問いへの答えは、世界に存在する国の数だけあるでしょう。私の考えるワールド・ジャズとは、ジャズのリズムやハーモニーの要素と世界の国々の伝統音楽の影響のフュージョン(融合)です。

ワールド・リズムを取り入れることで、ジャズは無限の発展性をもちます。どこの文化のどのような伝統音楽でも、ジャズの要素であるリズム、ハーモニー、メロディ、インプロヴィゼイションと融合させ、アレンジできるのです。世界中の伝統的なリズムや楽器をジャズのスタンダードに取り入れ、アレンジすることもできます。

本書の目的は新しい新しい表現形式を創りだすために必要なプレイヤーとしての強い基礎を築き、世界のリズムを学ぶとともに音楽的なスキルを手に入れ、クリエイティヴな音楽への扉を開くことです。

私はこれらの伝統的リズムを学び、伝統音楽、コンテンポラリー・ミュージック、フリー・フォームの音楽などの演奏に幅広くとり入れてきました。リハーサルやサウンドチェック、レコーディングなどの現場で本場のプレイヤーたちから多くのリズムを学び、ときには無意識のうちにあらゆる場面で使いました。いつ誰が新しいグルーヴのアイディアを求めるか、わからないのです。

ワールド・リズムをジャズに取り入れる際に難しいのは、リズムの根本を正確に維持しつつ、さまざまなアイディアをインプロヴァイズし、表現することです。インプロヴィゼイションの最中にほかの事に気をとられないようにするためには、本書で紹介するリズムやコンセプトを完全に吸収し、あなたのものとする必要があります。各スタイルのフィーリングやスウィングの感覚は時間をかけて初めて得られるもので、真似たりごまかしたりできるものではありません。あらゆることを吸収し、身体の中に音楽を宿らせることではじめて、自然な演奏ができるようになるのです。

本書には多くのドラム・パターンが紹介されていますが、パターンを知っているだけでは、その音楽を本当の意味で演奏することはできません。Paquito D'Rivera、Andy Narell、Oscar Stagnaro、Damilio Perez、Cesar Camargo Marianoなど、世界の音楽を熟知するミュージシャンの演奏を聴き、リスニングと練習を繰り返すことでフィーリングを身につけます。

プレイヤーとしてのスキルを向上させ、よりクリエイティヴなミュージシャンへと進化することがあなたの目的です。すべてのマテリアルを吸収するためには、我慢づよく訓練する必要があるでしょう。決して焦らず、書くスタイルのフィールを得るために時間を掛けましょう。それにより、無理やりでなく自然にリズムを演奏できるようになるはずです。これらの題材は、一夜漬けではできません。演奏とリスニングを楽しみながら、大事に育てましょう。



本書の使い方

Chapter 1 では、ジャズの一般的なコンセプトと演奏テクニックを紹介します。本書はワールド・リズムを融合させたジャズに焦点が絞られているので、さまざまな要素がジャズ・セッティングのどこでどのように起こるかという関係を知ることが重要です。

Chapter 2と3では、さまざまなワールド・リズムをカンタンな歴史背景とともに紹介し、時にはそれぞれのリズムが本来パーカッションでどのように演奏されるかを解説します。その後ドラムセットへの応用を学びます。ほとんどのスタイルは、1つのグルーヴに対するリズムの組み合わせ(どのパートをドラムのどこに置き換えるか)を複数持っています。すべてのパートに耳を傾け、リズムの強調を聞き取りながら練習しましょう。

Chapter 4から7では、Chapter 3までで学んだリズムを応用し、オリジナル曲をつかってプレイを練習します。実際の曲を演奏することで、スタイルごとのさまざまなアプローチや異なるオーケストレーションを学びます。付属CDに収録された、Paquito D'Riveraをはじめとるす最高のプレイヤー達との演奏を楽しみましょう。

Chapter 8では私の経験から編み出した、効果的なリハーサル・テクニックを紹介します。

Chapter 9は、機材(楽器)とセットアップについて解説します。さまざまなワールド・パーカッションと、それらをドラムセットで適切に代用するためのセットアップを紹介しています。異なるセットアップを試しながら、どれが自分に合うかを見つけます。プロフェッショナル・ミュージシャンという言葉には、異なった条件や環境に適応し、いかに自分のプレイをするかということも含まれています。このチャプターであなたのプレイにふさわしい、あたらしいセットアップを見つけましょう。

付属CDには、プレイ・アロング(マイナス・ワン)の音源とともに、各チャプターで解説されるリズムやテクニックの譜例も収録されています。すべてのオリジナル曲にはドラム・パートを抜いたプレイ・アロング・トラックがあるので、Chapter 4から7の楽譜を見ながら曲を聞き、パターン練習をしたらプレイ・アロングと一緒に演奏します。流れてくる音楽に合わせて練習するのではなく、自分が実際のバンドの中で演奏しているのをイメージするのです。


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