スペインサラマンカ・あるばの日々

スペイン語留学の街、サラマンカより、地元情報とスペイン文化、歴史に関する笑えてためになるコラムをお届けしています。

しみじみと旨い安ミートボールの午後

2016-08-22 17:09:12 | スペインだめメシ部

それは大抵ぼんやりした日曜のお昼だったりするわけで。

起きたらあちゃー!みたいな恥ずかしい時間。
微妙に二日酔い、だけどお腹空いてる。
冷蔵庫の食品は払底状態。

日本だったら「ちょっとコンビニに行って」となる。
しかしここじゃその選択肢はない。そもそも
外に出て明るい日差しの下、この不健康体をさらしたくない。

出前というかデリバリーを頼むにしても、
「中華・ピザ・ケバブ」内の三択のみ。キッパリ!

非常食備蓄納庫の出動よ!といってみるものの、これも
「冷凍、缶詰、インスタント」のやっぱり三択で、
これらの中からごそごそと選び、ダメメシの準備となる。

私の場合、
なぜかこれ↓の出動回数が多い。

こっちでいうアルボンディガス、ミートボールの缶詰。
1つ1ユーロあたりと、妙に安い。

調理。パッカンとあける→皿に空ける→ラップしてチン。
終了。

なんとなく無駄に多く感じるグリーンピース。
暖める前はゼリー状のもろもろだったのがソースに変身。
挽肉というより「肉の練り物」で作られた団子。

「…何の肉なんだろう…」という最初に突いて出る感想は、
遥か昔、イシイのミートボールを初めて食べた時を思い出す。
この自問は食べ終わるまで脳内リピートされる。

しょっぱくはない。そして妙に後を引く味なのは甘辛さと大量の脂質、
そして化学調味料なんだろうけど。
体に悪いと思いつつ、完食しちゃうんだよな~(はぁぁ)

…今度はちゃんと自分で作ろう、と必ずや食後に自分の怠惰を反省。

アルボンディガス、肉団子の世界史は古く、ヨーロッパではローマ帝国時代の
レシピも見つかっている。(スパイスを練りこんだ挽肉を丸めて湯通ししたものらしい)

スペインでは12-13世紀頃、アラブ文化からそのレシピは持ち込まれた由。
スパイス、にんにくを練りこんだ団子をラードで揚げたものらしく、惣菜やで
テイクアウトが主流だったらしい…などと聞くとダメメシ反省気分がちょっと和らいだりするわけで。へへ。

まあスペイン風ミートボールについては詳しくまた書くとして、最後にレシピ動画など貼っとく。



カルロス・アルギニャーノ氏はテレビの料理番組の進行役として、パイオニア的存在。
彼の番組は、92年よりタイトル、放送局を変えつつも、なんと!現在も続いている、安定の人気長寿番組。
その万人受けの秘密はシンプルでわかりやすく、楽しい、レシピ紹介にあり。

ひじょーに長い前ぶり、歌、小話など交えつつ、うまーくぴったり時間内に
さっくり終わらすとこはプロだな。





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