アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

動植物による砂漠化防止

2016-11-16 15:08:19 | 阿拉善センター関係
砂漠化防止には植林というのが一般的であるが、さらに緑化を進めようと考えたとき、非常に有効なのが実は動物である。現在の研究機関は動物と植物が縦割りに分かれてしまっているために、植林だけで回復を試みている例が多い。以前、糞尿博士の話をしたことがあるが、草食動物は草を食べてから糞をばらまく。こうしたサイクルを生かすことで砂漠化を止める方法が実は一番無理がない。ただヤギの場合は過放牧で土地が劣化してしまうため、私たちが取り組んでいるのは、草原を破壊しないくちばしの鳥からスタートした。当初は大型のエミューからスタートしたが、どうしても逃げてしまう。鶏は抗生物質を与えないと死んでしまい弱い。最後に残ったのが陸性アヒルであるマスコビーだった。マスコビーダックで砂漠化を止められるまでには、まだまだ頭数が少ない。しかしながら、糞に含まれるリン酸を主とした成分が肥料となり、徐々に生態が戻って行くというサイクルは今後、半乾燥地域にもっと普及してもいいと考えている。と話していたらフィリピンでもマスコビーダックのプロジェクトがスタートしている。乾燥地だけでなく熱帯にもオールマイティに強い鳥で孵化器がなくてもアヒルのように孵化しないこともない。あとは市場がどう伸びるかである。ここの市場という部分が弱いところだが、肉はとても美味しく、砂漠の救世主になるかというところまで進んでいる。
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