イケメン揃いの空港のバール
■20123年3月1日(金)
海外旅行の楽しみはいろいろありますが、飛行機の乗り継ぎ時間の合間や待ち時間に空港内を散策するのもそのひとつですよね。免税店はもとより、バールを初めワインバーやレストラン、海外なのに寿司バーまであって、見て回るだけでも楽しいです。
誠にびろうで恐縮ですが、随分前のオランダのスキポール空港での話。男性用のトイレには、ハエの絵が描いてあって、その理由は汚れ防止なのだとか。男性が用を足すとき、勢いよく飛ばすので周囲が汚れてその清掃に年間何千万円も掛かかる。そこで思いついたのが、彼らの本能を利用すること。トイレの便器にハエを描くと、それをめがけて用を足す。すると周辺に飛び散らなくなって清掃費が随分減額されたとか。以前オランダに行ったとき、ツアーの男性達がスキポール空港内のトイレで、便器に確かにハエが書いてあったと笑いながら話していましたが、残念ながらさすがに私は見に行くことは出来ませんでした^^;。
このバールの客層は若い女性たちが多い気がする…
そんな海外の空港に比べて日本の空港の味気ないこと。食堂街やコーヒースタンドはそれなりにあるけれど、面白みや楽しさがちっともない。海外の空港の中には、美術館があったりカジノがあったり、その他工夫を凝らした施設が沢山あって空港内見学ツアーでも出来そうなのに、日本の空港ったら…恐らく世界一清潔で安全で綺麗なのだろうけれど、もう少し遊び心があってもいいのになぁといつも思います。
名前を告げて出来上がるのを待ちます(*^_^*)。
出来上がったら“ハンママンダ カシュミしゃ~ん”と大きな声で読んでくれました
さて、又前置きが長くなりましたが、ツアー最終日、帰国するコペンハーゲンの空港で、余ったクローネを使い切ることにしました。中途半端な時間でしたが、お腹も空いてきたし、沢山の人でにぎわっているバールを見つけて入りました。カウンターの中では、元気な若者たちが、互いに声を掛け合って実に軽快に立ち働いています。地元の人は勿論、アメリカ人、メキシカン、アジアの若者も居ます。お客さんに目配り気配りも出来ていて、彼らのあうんの呼吸が、見ていてとても気持ちが良かったです。ジュースもサンドイッチも素早く出来上がり、その手さばきは職人わざと呼んでも過言ではない程見事なものでした。
私は沢山書いてあるメニューの中から、かろうじて内容を読み取れた「アボガドとツナのサンドイッチ」とコーヒーとミックスジュースを頼みましたが、このサンドイッチがなんと美味しくてびっくりしました。
アボガドとツナのサンドイッチ
サンドイッチと言っても、食パンではなくて、その場で焼いたクリスピータイプのパンにアボガドとツナがびっしり敷き詰められています。中身と味を披露できないのが残念でたまりませんが、アボガドのまったりとしたほどよい甘みと丁寧に加工されたツナの風味がマッチして絶妙の味が口に広がります。クリスピーのパンも軽やかで香ばしく、こんな食感のサンドイッチを食べたのは初めてです。
昨日のランチにコペーハーゲンのレストランで食べたスモーブロー
実は昨日のランチでも、サンドイッチを食べました。レストランで、ランチにサンドイッチとは、はて?珍しい…との感想を持ちましたが、なんとデンマークの名物はこのサンドイッチだったのです。
写真に見る通り、サンドイッチと言っても日本人の私たちが思っているサンドイッチではなくて、いわゆるオープンサンドで、デンマークでは「スモーブロー」と呼ばれる立派な食事です。ランチはもとより、お客様を招いた夕食にも出される正式な料理です。バターがたっぷり塗られたライ麦のスライスパンに、小エビやサーモンや酢漬けのニシン、ハムやローストビーフやポーク、そして新鮮な野菜をのせて頂きます。あでやかに飾り付けられたスモーブローは食べるのがもったいないほど綺麗です。成る程、これならお客様の接待にも華やかで喜ばれますよね。
まるで芸術品のようなスモーブロー
そうそう、このスモーブローは、ナイフとフォークで頂きます。パンの上に乗せられた具材を薄く伸ばしてナイフで一口サイズに切る、そしてフォークで品よく口に運ぶのです。
なので日本で食べるように手づかみはマナー違反。とはいうものの、私たちはそんな作法を知らなかったし、ましてやこの食べ物がデンマーク名物スモーブローだなんてガイドさんから説明もなかったから、皆それぞれの食べ方をしていました。勿論ナイフとフォークが出されているから、それらを使って食べる人もいましたが、手づかみで口に運ぶ人もいて~。えっ?アタクシ?あっそれはもうおしとやかに…ホホホッ(^^)
余談
アンデルセンの新製品「ツナとモルタデッラ」のサンドイッチ
上記、コペンハーゲンで食べたスモーブローの食感と味にとてもよく似たサンドイッチが商品名「ツナとモルタデッラ」。2013年3月アンデルセン新発売のサンドイッチです。コペンハーゲンでこのスモーブローを食べた時、日本人向けに作っているのかと思うほど私の口に合いましたが、そうではなくて、やはりアンデルセンが“デンマークをお手本”としているのだと思いました。今ちょっとこのサンドイッチにはまっています(*^_^*)