いつも誰かを気にしてる---いつ誰

新しくしました。
マンガのネームにも使えるようにしてありますので、読みにくかったらゴメンさい!!

いつも誰かを気にしてる---㉑

2017年03月19日 15時00分27秒 | 小説

Lunch is a BBQ

【お昼はBBQ】

 

 

3時間ほどで、バスは『天路グループコーポレーション』の高原保養施設【Grand Chariot(グランシャリオ)】に到着する。

 

生徒たちはバスから降り、まず割り振られた自分の部屋に入室して動きやすい私服に着替えた後、施設の広い中庭に集合する。

 

中庭が見渡せるグランシャリオの2階バルコニーから、ヒョコッと天路理事校長が顔をのぞかせた。

隣りにいる秋川がマイクの用意をしているのに気付かず、天路理事校長はおもむろに話し出す。

まったくもって、聞こえない。

 

慌てて、秋川がマイクを渡した。

 

「おや?マイクを忘れておりましたか!どうりで声が届かないはずです。さて、本日はとても良いお天気に恵まれました。なんという幸福!バスの行程は楽しかったですか?お隣に座った生徒とお話しはできましたか?これから様々な経験をし、もっともっと親睦を深めましょう!お昼はBBQにいたしますよ!」

 

 

ワァーーーーっと歓声をあげる生徒たちを見回しながら、天路理事校長は秋川にマイクを返した。

 

「えーー、お昼にはまだ早いんじゃないかと思う生徒もおるだろう。まだ10時だもんな。だが、よく聞くように!我が校は自分でできる事はまず自分でやれという教育方針だ。食材の調達・飯の準備・後片づけ。全て生徒たち自身で行ってもらう!詳しくは各自クラスの文化委員に訊いてくれ。以上!解散!」

 

歯切れの良い秋川の説明に、生徒たちは不安になる。

よってたかって、文化委員に詰め寄った。

 

「材料の調達って、どうやるんだよ?」「調理器具と食器しかないぞ!」「肉って・・・?」「水しか飲み物がないぞ!」

 

「座らないと、話さない・・・。」

ケイは、その一言でクラス全員を黙らせた。

他のクラスはまだワーワーざわめいている。

 

テーブルが用意されていたので、クラスメイトは全員イスに座って、ケイの説明を待った。

 

「近くにスーパー・コンビニはないです。でも、アマゴとかヤマメなんかが住んでる清流がある。牧場もあるし、無農薬農家もある。女子も男子も協力して食材をゲットしてきてね。牧場と農家ではお手伝いをすれば、食材がもらえるのでガンバレー!じゃ、班別に行動してね!」

 

女子5名男子5名の10人でそれぞれの班は構成されている。

なっちゃんとサーヤ・ケイは同じA班。

ミカとカタブツ・イチがいっしょのB班。

 

各自の班で話し合った結果、女子は農家で野菜や果物を調達。

男子は魚の捕獲と、牧場にて牛乳やチーズを入手する事となった。

 

牛肉などは、自分たちでは手に入れられない事を悟り、誰も文句は言わなかった。

 

ここで、ミカがビンゴゲームの景品である『⑥1泊目の部屋を変わる事が出来る権利』を行使した。

サーヤとなっちゃんがいるA班の女子と交代したのである。

 

賑やかになったA班の女子たちは早速農家の畑めざして、レッツゴーである。

男子は2人が牧場に、3人が清流にでかける事にした。

ケイたちは牧場を目指し歩き始める。

 

B班のカタブツとイチは、2人で清流に向かっていた。

乗り物酔いも治まり、元気になったイチは張り切って清流につかり、ガシガシと岩の下に手を突っ込み次々と魚を捕まえていく。

 

「原始人か・・・。」

岸に放り投げられる活きの良い魚をバケツに入れながら、カタブツはつぶやいた。

 

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