花乙女

akkoのイラストなど

チョウチョウとして

2012年10月31日 21時28分29秒 | 日記
キツツキの詩の続きのところは雄大だよ。

 聞かずや、春の山行(やまふみ)に

 林(はやし)の奧(おく)ゆ、伐木(ばつぼく)の

 丁々(てうてう)として、山更(やまさら)に

 なほも幽(いう)なる山彦(やまびこ)を。


「やまふみ」というのは仏道修行の山歩きのこと。
「丁々」というのは物を続けて打つ音なんだって。

「幽」というのは「奥深い」という意味。
「なほも」は「まったく」という意味。

「山更」というのはわからなかったが、
「更」には新しいという意味があるから、
「山の人の踏みこんでいない場所」という意味だろう。

チョウチョウとして、というのがいいねえ。
でもさあ、いちいち辞書ひかないとわからんものなあ。

「聞かずや」は反語だから、
「聞かないだろうか、いや、聞くに違いない」なんだろうなあ。

こういうの朗誦すると調子がよくってね、
寅さんの口上を思い出すよ。

四谷赤坂麹町、チャラチャラ流れるお茶の水、
四角四面の豆腐屋の娘、色は白いが水くさい。
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4行目

2012年10月30日 13時26分30秒 | 日記
きつつきの詩の4行目からのところはなんとなくわかる。

いつはり声のだみ声を
又(また)なき歌とほめそやす
木兎(づく)、梟(ふくろふ)や椋鳥(むくどり)の
ともばやしこそ笑止(せうし)なれ。

だみ声というのは地声だね。
そのころ詩とは漢詩のことだった。
外国の詩を訳したのなら高尚な漢詩にするべきなのだ。

それを卑近な仮名で書いた。
だから「だみ声」なんだろうと考える。

ミミヅクやフクロウは博士という感じだな。
その道の権威だ。
耳のあるのがミミヅクで耳のないのがフクロウ。

下っ端の群れているのがムクドリだ。
それらがみんなしてヤンヤヤンヤとはやし立てる。

そんなのはお笑いぐさだと言っているのね。
自分のことを卑下できるのは成功者の特権だろうなあ。
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ころく

2012年10月30日 06時58分48秒 | 日記
おほをそ鳥の方でカラスがなく声を「ころく」といっている。
カァではないねえ。

大野先生によれば昔は「お」には2つあったという。
口をすぼめる「お」と大きく口を開ける「お」。

この「ころく」は後者だな。
今でいえば「からく」に近い。
それものどの奥から声をだす。

カラスの声にそっくりじゃないか。
いろいろ勉強していくと楽しいことがあるねえ。

あ、今もカラスが鳴いたよ。そっくりそっくり。
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婆羅門の歌

2012年10月30日 06時48分38秒 | 日記
婆羅門の歌の解釈を見ると 
神聖な田んぼを荒した烏が仏罰に当たり瞼が腫れた、
って書いてあったんだけど、

私はまぶたが腫れたのは大仏開眼のことを言っていると思うな。
お寺の旗の竿の上にとまっているのは
大仏を作る旗振りをした人だ。

火の鳥鳳凰編の中に吉備真備と橘諸兄が出てくる。
飢饉や内乱で世の中が荒れていた。
そこで大仏を作ろうということになったが
そのために余計にひどいことになったという。

大仏を作るときに懐を肥やした人がいたのだろう。
そのための大事業だったかもしれないね。

今だって震災復興と言いながら
復興費用を別のことに流用して儲けているやからがいる。
除染なんて無駄なことなのにそれが関連企業をうるおしている。

まあ、そんなことを考えつくのも年を取ったせいだな。
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からす

2012年10月29日 21時19分06秒 | 日記
上田敏のキツツキの詩は最初カラスがでてくるの。

婆羅門(ばらもん)の作れる小田(をだ)を食(は)む鴉(からす)、
なく音(ね)の、耳に慣れたるか、
おほをそ鳥(どり)の名にし負ふ
いつはり声のだみ声を
又(また)なき歌とほめそやす
木兎(づく)、梟(ふくろふ)や椋鳥(むくどり)の
ともばやしこそ笑止(せうし)なれ。

何の事だかわからないからネットで調べてみた。
ネットは便利だね。

最初の一行は万葉集の高宮王(たかみやのおおきみ)の歌

 婆羅門(ばらもん)の 作れる小田を 喫(は)む烏(からす)

 瞼(まなぶた)腫(は)れて 幡幢(はたほこ)に居(お)り  

バラモン僧正が作った田んぼの稲をつついたカラスが、
寝ぼけまなこで、幡先にとまっているよ 、という意味。

婆羅門というのはインドの高僧で
東大寺の大仏開眼のために外国から呼んだらしい。

そのため、たいそうな所領を与えられた。
それが婆羅門の作れる小田。

おほをそ鳥の名にし負ふ、というのは
万葉集、作者不詳の歌、

 烏とふ 大軽率鳥(おほをそどり)の 真実(まさで)にも

 来まさぬ君を ころくとぞ鳴く

カラスという、うそつき鳥が 
本当は来ない貴方を 来ると鳴いてる、という意味。

木兎はミミヅク。

カラスというのは上田敏自身のことかなあ。
外国の詩を訳してさ、それも大嘘で訳してさ、
それで拍手喝采を浴びて一世を風靡したわけだから。

今日は風が強かったから空が晴れてよい月だ。
唐木さんが絶賛した芭蕉の句、

さる引(ひき)の猿(さる)と世(よ)を経(ふ)る秋の月

さる引は猿回しのこと。
ちょっと引用させてもらって、

ねこ好きの猫と世を経る秋の月。



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つづき

2012年10月28日 17時05分53秒 | 日記
図書館へ行って先週の続きを読んだ。
徒然草はおもしろいね。

それから本を借りてきた。
「完本 文語文」 山本夏彦 著 文芸春秋

文語がどれほどすばらしいかを書いている。
これから何を読もうかって時に道しるべになる。

そうそう、この間買ってきた「あこがれ」の
序文は上田敏が書いているの。
「啄木」という題なんだけどね、

 ・・・
 なに思ふらむ きつつきの
 つくづくわたる歌の枝
 ・・・
 また人の世の道なかば
 闇夜の林ゆきまよふ
 誠の人を導きて
 歓楽山にしるべせよ
 ・・・

跋文は与謝野鉄幹でね、

 ・・・
 こは啄木が十八の秋より二十の今の春かけて
 作れるものを凡そ七拾余編
 あなめざまし あななつかし
 あなうるはし 人見て驚かぬかは

いいね、いいね。
私の一つ前の世代まではこういう文を読んでいたわけだ。
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ジャパネスクニキータ

2012年10月27日 18時03分46秒 | 日記

コーチの力はすごいね。
スケートカナダ、ショートプログラム見て感じた。
選手を別人に変える。

ブライアン・オーサーはすごい。
キムヨナが活躍できたのはオーサーのおかげだな。
オーサーマジック、どこまで見せてくれるかな。

「漢文素読のすすめ」やっと全部書き写した。
最後はね、

死生有命、富貴在天。
しせいめいあり、ふうき天にあり。

死ぬも生きるも運命しだい、
富も身分も天に任せるだけだ。

すべて任せきる。これが最後に到達するところなんだろうな。
なかなかその心境にはなれないけれど。
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人それぞれ

2012年10月26日 21時16分12秒 | 日記
AさんとBさんはこの夏、腰痛に苦しんだという。
腰が痛いと寝返りをうつのが大変なんだって。

やっとの思いで寝返りをうつからシーツがグジャグジャになって、
それを直すこともできないとAさんはおっしゃった。

寝返りをうつのが痛くてつらいの、とBさんはおっしゃった。

そこでAさんはどうしたかというと
あさがおの苗を買ってきてベランダに植えて
心の癒しを求めた。

Bさんはどうしたかというと
ゴザを買ってきてシーツの上に敷いた。
ゴザはつるつるしていて寝返りをうつのが楽なんだって。

解決方法は人それぞれだね。
ロマンチストのAさんと現実的なBさん。

私だったらどっちかというとBさんに近いな。

臨大難而不懼者、聖人之勇也。
大難にのぞんでおそれざるは、聖人の勇なり。

大きな災難に見舞われても動揺しないのは聖人の持つ勇気である。
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脳が

2012年10月25日 21時12分13秒 | 日記
やっぱりみんな脳がやられているよ。

交差点の横断歩道で私の後ろにいた自転車が
左折のトラックにひっかけられて壊れた。

乗っていた女の子は無事だったが
運転手さん、頭いかれてたな。

目の前が交番で、お巡りさんが飛んできて、
「見てなかったの」とか言ってあきれていた。

しばらくぶりにいらしたお客さん、
2月にお家の中で転んで肩の骨骨折したんだって。

些細なことで転んで、さらに骨折という話をきくのは
今年に入って5件目だよ。

その上名医で名高い先生とつまんないことで喧嘩して
今は別の医者にかかっているんだって。

都知事も頭がいかれたな。
先日福島第一原発に行ってきたんだっけね。
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黒ビール

2012年10月23日 21時07分32秒 | 日記
スーパーで売っている唯一の外国ビールが
アイルランドのドラフトギネスの缶ビールなんだけど、

これがものすごくうまいの。癖になっちゃう。
缶のなかにフローティング・ウィジェットという
玉が入っていて、これがクリーミィな泡立ちにするんだって。

燕雀安知鴻鵠之志哉。
エンジャクいずくんぞコウコクのこころざしを知らんや。

ツバメやスズメのごとき小物に、
どうして白鳥のような大物の持つ志がわかるだろうか。

これね、父が好きだった言葉なの。
父は若いころ文学が好きだったそうで、
戸棚の奥に昔の本を大事にとっておいてあった。

だけど亡くなったらね、母がみんな処分した。
夫婦ってそんなものなんだなあ、と思ったよ。
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