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■ 南房総(白浜)女来島温泉 「グランドホテル太陽」 〔 Pick Up温泉 〕



南房総(白浜)女来島温泉 「グランドホテル太陽」
住 所 :千葉県南房総市白浜町白浜3535-5(旧 安房郡白浜町)
電 話 :0470-38-3331
時 間 :15:00~
料 金 :1,000円
オフィシャルHP1
オフィシャルHP2
紹介ページ (@nifty)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

館山や千倉とおなじく、白浜にもかなりの数の源泉があります。
その多くは宿泊施設が独自に開発したもので、歴史は浅く温泉街も形成されていないので、南房総=温泉というイメージは薄いものでした。
市町村合併を契機に”南房総温泉郷”として売り出しているものの、一般的な知名度はさほど高くはありません。

まして日帰り入浴となると情報はとてもすくなく、日帰り施設(これもすくない)や日帰り入浴受入れに積極的な一部の宿がわずかに知られているのみです。
じつは日帰り入浴OKの宿はかなりあるのですが、多くは15時くらいからなのでよけいに湯めぐりのタイミングがむずかしくなります。
そんなわけで今回、白浜「南海荘」(伊東園グループ!)に泊まってこれらの宿にじゅうたん爆撃(笑)をかけてみました。


【写真 上(左)】 あたりの海岸
【写真 下(右)】 サイン

漁港の奥の高みにある白亜の大型ホテルで自家源泉「女来島(めらいじま)温泉」を持っています。
15時すこし前に行くとPには誘導スタッフ。
ちと敷居が高そうでしたが、日帰りしたい旨伝えると快くPを指定、フロントまで案内してくれました。
フロントの対応もなかなかで、今回調べてみるとここはサービスと料理のよさで定評がある宿なのでした。

名前からするとなんとなくB級入ったぱっとしないホテルを想像しますが、館内はやや古びてはいるもののゆったりと空間がとられメンテも効いていて居ごこちよさげ。
「古きよき温泉ホテル」(そういうものがあるとすれば・・ですが・・・)のイメージかな?


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 檜風呂

ロビーから階段でおりると浴場。
右手が総檜造り露天の「酔月」、左手が岩造り露天の「はまゆう」で男女交替制。
このときの男湯は「はまゆう」でした。
脱衣所はゆったりとしてつかい勝手のいいもの。工場用のパワフルな扇風機が稼働していて、こもりがないのも優。(ど~でもいいけど、この扇風機があるところではずれだったためしなし ^^)


【写真 上(左)】 熱湯槽
【写真 下(右)】 浜ゆうの・・・

浴場は天井がややひくいもののスペースはゆったり。
正面に檜風呂(檜づくり三角形5-6人)、左手に洗い場と熱湯槽(大理石枠水色タイル貼10人位)、右手が露天への出口です。

露天は軒下タイプながらなにげに落ち着いた雰囲気で、石造り10人位の露天がひとつ。
外側の築地塀沿いに坪庭、一角のちいさな岩の築山から水が注がれていますが、析出がでているので源泉かも?
このあたりのお湯は本格的な露天がすくないので、この露天は貴重です。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 坪庭と築山

カラン12、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜15時で独占~5人で、他の客はすべて浴衣の宿泊客。
湯なれた感じの年輩客がメインで客層は落ち着いています。


【写真 上(左)】 檜風呂の湯口
【写真 下(右)】 熱湯槽の沈殿物

檜風呂は檜の湯口からやや熱湯を投入で、底面吸湯と切欠からかなりの量の流し出し。
熱湯槽は熱湯の底面注入で底面吸湯+かなりの量のオーバーフロー。注入口のまわりにはこまかな黒い沈殿物があったので、非ろ過の源泉注入か?
露天は熱湯側面注入で、底面吸湯とかなりの量のオーバーフロー。他に注入用パイプがありますが注入なし。
露天の湯船まわりにはかなりの石灰華がでています。


【写真 上(左)】 熱湯槽の豪快なオーバーフロー
【写真 下(右)】 露天の湯口

檜風呂は色味よくわからず、湯口でよわい芒硝重曹味でほぼ無臭。
よわいツルすべととろみ。
熱湯槽はツルすべととろみがよわく、ひょっとして温泉(本泉)じゃないかも・・・。

お湯の濃度感は、露天 >> 檜風呂 > 熱湯槽で、あきらかに露天のお湯がいいです。
また、カルキはどの浴槽でもほとんど感じませんでした。


【写真 上(左)】 露天の湯色
【写真 下(右)】 露天の石灰華

露天のお湯はうすく緑がかってうす茶の浮遊物をうかべ、味不明でよわい石膏臭。
ツルすべととろみの効いたすこぶる入りごこちのいいお湯で、つよめのあたたまり。
重炭酸土類泉系のあと曳き感と硫酸塩泉的な奥行きも感じるデリケートなお湯で、ぎりぎりメタけい酸で乗っている規定泉とはとても思えない存在感。
鮮度感もそこそこあってお湯のレベルはこのエリア屈指では?

事前にお湯についていい情報がなく、ほとんど期待せずモードで突入しましたが、想定外のいいお湯にびっくり。
こういうお湯にめぐり合うのは湯めぐりの醍醐味のひとつかと・・・。

もうひと頑張りして料金3ケタにできれば、日帰り湯としてかなりのニーズをとれそうな感じもしました。
ただ、Pがすくなそうなので、その点がネックか・・・?

「やはり温泉はじっさいに入ってみないとなにもいえない」ことを痛感した一湯となりました。

規定泉(メタけい酸)(Na-HCO3・Cl・SO4型) 17.8℃、pH=8.6、33L/min動力揚水、成分総計=0.655g/kg
Na^+=167.2mg/kg (88.23mval%)、Mg^2+=6.0、Ca^2+=5.1、Cl^-=96.6 (31.40)、NO_3-=7.6、SO_4^2-=95.0 (22.85)、HCO_3^-=193.5 (36.60)、CO_3^2-=18.0、チオ硫酸イオン=0.3、陽イオン計=187.1 (8.24mval)、陰イオン計=413.6 (8.66mval)、メタけい酸=53.2、メタほう酸=0.4 <H20.2.5分析> (源泉名:不明(南房総(白浜)女来島温泉))

〔 浴場掲示 〕
女来島は、海女の島である
--- むかし 鮑採りの途中 この島に上り よもぎでメガネを洗ってもぐる準備をした ---
とは古老の云い伝えである だからめ洗島とも例えられる
今 ポンポン船で往来する海女達を横目で眺め乍ら 孤島 女来島の心境は・・・・・・
もはや偲ぶよしも無い
そんな女来島は 太陽の前に 在る
謹白 社長 飯田●●

■ブランドグルメ
〔 房州黒あわび 〕
南房の特産、アワビ。なかでもクロアワビは最高級品で、白浜町・房州ちくら・和田町の3漁協で揚がる大ぶりのものは「房州黒あわび」として千葉ブランド水産物に認定されています。
千葉のアワビ漁は古墳時代に始まるとされ、白浜など安房の各地から京に税として熨斗鮑(のしあわび)が贈られていた記録もあります。
アワビ漁には素潜り漁、見突き漁(船上から漁具で引き揚げる)などがあり、とくに白浜では海女の素潜り漁が知られています。
海女文化を今に伝えるのが「海女の大夜泳」。
本来、海で遭難した人を夜に海女が松明をかざして探したことに由来するというシリアスな説もありますが、いまでは一大観光イベントとなっています。
また、白浜の宿泊施設では、アワビの素潜り漁解禁期間(5/10~8/31)に合わせ「アワビまつり」プランが提供されています。
(千葉県、旧白浜町資料などを参考。)

〔 2010/10/03UP (2010/05入湯) 〕


E139.54.10.174N34.54.9.762
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