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■ 塩原(畑下)温泉 「はとや旅館」 【 Web上に閉館情報あり 】



この施設の現在の営業状況は不明です。Web上では閉館情報がみつかります。

塩原(畑下)温泉 「はとや旅館」
住 所 :栃木県那須塩原市下塩原448
電 話 :0287-32-2588
時 間 :10:00~17:00(時間要確認)
料 金 :500円
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))

※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。


塩原温泉郷のひとつ畑下(はたおり)温泉は、箒川の流れが湾曲して流れるところ。
国道から枝道を下っていった川沿いに鄙びたたたずまいをみせています。
塩原のなかでもお湯に個性のある湯場ですが、日帰り入浴がむずかしいエリアでもあります。
この日は例によって「清琴楼」で日帰りを断られたので、並びにあるここに突入してみました。

玄関先で日帰り入浴を乞うと、日帰り客などあまりいないらしく、ちょっと驚いた感じでしたが、浴室に行き湯張りの状況を確認すると、すぐに快く招き入れてくれました。
お兄さんと妹の元気な兄弟がご案内。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 男湯

館内は旅館というより民宿的できもちB級入っていますが、湯宿の雰囲気はあります。
廊下の奥に男女別の浴室。左手手前が女湯、おくが男湯。
男湯のほうが広く、思いのほか立派な浴槽が据えられていてびっくり。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口

ややくらめの浴室に、6-7人はいけそうなタイル貼浴槽がひとつ。
カラン3、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
平日12時で男女湯とも独占。

芸術的に翠白色の析出のでたカランから触れないほどの熱湯をしぼり気味に投入。
このカランは湯量調整ができ、MAX40L/minほども出ますが、全開にするととても熱くて入れないでしょう。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 湯口カラン

槽内注排湯はなし。
お湯張り中だったのでオーバーフローはありませんでしたが、投入湯温やお湯の感じ、さらに浴後のご主人とのはなしからしても、おそらく加水なしのかけ流しと思われます。
浴槽はしの切欠から排湯口にかけては石灰華系の析出がでています。

しかし、日帰り客もほとんどいないと思われるのに、昼間から名湯、畑下のお湯を非加水かけ流しとは贅沢なものです。


【写真 上(左)】 析出
【写真 下(右)】 湯色

ほぼ適温~ややぬるめのお湯は、いい感じのくすみ緑色ささにごりで、白い浮遊物が少量だだよいます。
湯面には炭酸カルシウムらしき結晶も浮いています。

重曹味+しっかりとした塩味で金気味はほとんど感じられません。
予想外に臭いはよわく、わずかに西上州系のセメント臭を感じる程度。
湯ざわりはキシキシととろみがメインで、これによわい重曹系のツルすべが加わる複雑なもの。
ほてりはさほどなく、上品にあたたまります。


【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 内湯の湯色と結晶

味臭的にはさほどガツンとくるものはないし、とくに濃度感があるというわけでもないのに、肌に染みいるような感覚と抜けられなくなるような奥ぶかさを秘めたお湯で、塩原でも上位にくるお湯かと思います。

なお、分析書には「畑下源泉」とありましたが、おそらく町営畑下源泉(共同配湯)で、これは湯めぐり手形で入れる「ぬりや」(畑下元湯共有(共同配湯))とは別の源泉です。

非常にマニアックな日帰り湯で、ふつうの人(笑)にあえておすすめはしませんが、コアな温泉マニアなら攻めてみるのも面白いかも・・・。

Na-塩化物温泉 77.0℃、pH=6.3、湧出量不明、成分総計=2753.0mg/kg、Na^+=624.6mg/kg、Ca^2+=119.4、Fe^2+=1.0、F^-=1.8、Cl^-=897.1、SO_4^2-=267.3、HCO_3^-=291.0、陽イオン計=801.0、陰イオン計=1457.2、メタけい酸=180.8、メタほう酸=35.5、遊離炭酸=277.7 <H4.7.1分析> (源泉名:畑下源泉)

■ブランドグルメ
〔 塩原の山椒の佃煮 〕
塩原の山には山椒が多く自生し、山椒の佃煮が名物とされています。
とくにおにぎりの具としてつかわれることが多いようです。
福渡の小松屋商店のものは、山野に自生する山椒の若芽を、正油、鰹節、水飴で昔ながらの独自の手法で丹念に煮上げたもので、「朝倉でんぶ」という名称で親しまれています。

〔 2010/01/05UP (2007/03入湯) 〕


E139.49.41.060N36.57.52.238
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