たこさんの秋吉台日記

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8月12日 ナルコビエ

2007年08月12日 | Weblog

ナルコビエ〈鳴子稗/別名スズメノアワ〉(イネ科 ナルコビエ属) 
                               花期は8月~10月。
小穂が枝に並んだ様子を鳴子に見立てたという。
日当たりのよい河原や草地に生える高さ40~90cmの多年草。
全体に軟毛が多い。
葉は長さ10~30cm、幅0.7~1.5cmの線形。
花序の中軸は長く伸び、長さ3~5cmの枝を一方にかたよって数個出し、
枝の下側に小穂を2列に並んでつける。
小穂は長さ4.5~5mmの扁平な広卵形で、基部に白色の長い毛が生えている。
第2苞穎と退化した小花の外花穎は共に白い膜質で、緑色の5脈があり、
両性小花を包み込んでいる。

1週間前にタチスズメノヒエの群落と思って撮っていた画像を整理していたら、
花序の枝の形や毛、小穂がタチスズメノヒエとは違うことに気づきました。
図鑑で調べたら、帰化植物ではなく在来種のナルコビエと判明、
今日、特徴が分かるように撮り直してきました。

【約10m四方に、ほとんどナルコビエばかりが生えています】

07年8月12日 撮影
【1本を】


07年8月12日 撮影
大きいものは、私の肩までの高さがあります。

【茎の下方を】


07年8月12日 撮影
1カ所に10本ほどがまとまって出ています。

【花序を】

07年8月12日 撮影
「花序の中軸は長く伸び、花序の枝は一方向を向く」

【花序の枝】


07年8月12日 撮影
「枝の下側に小穂を2列に並んでつける」

【小穂】

07年8月12日 撮影
「長さ4.5~5mmの扁平な広卵形で、基部に白色の長毛が生えている。
基部にある環状の付属物は、第一苞穎が変化したもので、
スズメノヒエ属には見られない」

* * *
ナルコビエは、「山口県産高等植物目録」には「普通」とありますが、
「秋吉台国定公園内の高等植物」には記載がありません。


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