たこさんの秋吉台日記

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6月5日 ヤマガキ

2007年06月05日 | Weblog

ヤマガキ〈山柿〉(カキノキ科 カキノキ属) 花期は5~6月。
山地に自生し、5~15mになる落葉高木。雌雄同株。
葉は互生し、長さ7~15cmの広楕円形~卵状楕円形で、ふちは全縁。
先端は急にとがり、表面は主脈に毛があり、裏面には褐色の毛が密生する。葉腋に黄緑色の花をつける。花冠は鐘形で4裂し、裂片は反り返る。
雄花は2~3個ずつつき、やや細長く長さ約8mm。
雌花は長さ1~1.5cmで単生し、子房は有毛。
果実は扁球形で小さい。


カキノキの開花を確認したのは5月22日でしたが、草原にぽつんと立って、小さな果実をたくさん付ける株の中にヤマガキがあるのではないかと、今年こそ、調べることにしました。 雄花と雌花の両方が同一株にあることが必須条件です。

【ねらい定めたこの株に ― 雌花が咲いていました】

07年6月5日 撮影
【雄花も残っていました】

07年6月5日 撮影
【上の画像を拡大しました】


07年6月5日 撮影
花はほとんど終わりで、花が落ちた跡が見られます。

【雌花は1つしか残っていませんでした】


07年6月5日 撮影
「雌花は雄花より大きく、大きな萼が目立つ」

【花冠の裂片を2つ取り除いて】


07年6月5日 撮影
「子房は大きくふくれ、4個の花柱がある。退化した雄しべも見えている」

【子房を撮りました】


07年6月5日 撮影
(すみません、雄しべも2個除きました。)
子房の毛を初めて見ました。

【上を別の角度から】


07年6月5日 撮影

* * * * *
【各地に栽培されている母種のカキノキは、枝や葉の毛が少なく、子房は無毛。
果実は直径4~8cmと大きい。】

【カキノキの雌花】


07年5月26日 撮影
カキノキの子房は無毛です。

何年もの間、気になりながら調べなかった雌花の子房の毛は、
図鑑の記述から想像していた姿とは違い、寝た毛でした。
先ずルーペで確認した時の様子は、目にしっかり焼き付きました。

ゆっくりですが、一つ一つ、あいまいなことをはっきりさせていくことは、とても
充実感があるし、また、新しく花を見つけるためには必要なことと思っています。


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