青空に白い月

ゆったりゆるりと生きましょ~よ

予防接種のすすめ

2009-06-23 23:17:27 | シェーグレン症候群と髄膜炎

細菌性の髄膜炎治療は、年々難しくなっているという記事を目にした。

 

それには発達した医療が関係しており、

日本では風邪でも抗生剤の内服薬が処方されるケースも増えており、

それにより、耐性菌が急増しているのだという。

日本は耐性菌がもっとも多い国だとも西日本新聞の記事に書かれている。

 

他にも

開業医が初診で髄膜炎と確定診断するのは不可能だとも書かれている。

私も繰り返して発症しているが、数ヶ所の病院を周っても、何度となく風邪の診断を受け、毎回一度は家に帰って悪化させているので、初診での確定診断が不可能だという意見は全くその通りだと思う。

一見無責任な話のようにも聞こえるが、初期症状が風邪にも似た症状も多いため、すぐに髄膜炎と結びつけることは難しいと思う。

 

そしてその診断の遅れが細菌性の場合は後遺症に繋がる。

 

だからこそ予防接種が重要なのだが、3万円の自己負担と言われると、発症率からみると、うちの子に限ってかからないだろうと思いたくなるだろう。

 

でもね、なってからでは遅いのです。

苦しいだけではありません。

失うものがとても大きいのです。

 

守れるものなら守ってあげてください。


髄膜炎とイブプロフェン

2008-10-24 23:23:07 | シェーグレン症候群と髄膜炎

薬が病気を誘発する

本当は病気を治すはずの薬が病気を誘発することが実際にあるようです。

私も髄膜炎で入院を繰り返しているときに、これを疑われたりしていましたが、

実際に何か関係があるのかどうかは未だに分かりません。

私が疑われたのはバファリンです

その成分の一つが髄膜炎を引き起こすことがあり、

頭痛時にはバファリンを常用していた私はこれを疑われたのです。

ですが、バファリンにも種類があります。

私が飲んでいたのはバファリンA

影響があるのはバファリン・ルナという市販薬で、

その中のイブプロフェンが髄膜炎を引き起こすことがあります。

ですがそれにも条件があり、

SLEやMCTD患者の中に、イブプロフェンで髄膜炎を引き起こす場合があるようです。

私は自己免疫疾患ですが、そのどちらの病気にも当てはまらないので、

薬の影響は薄いようですね。

イブプロフェンは非ステロイド系消炎鎮痛剤で、市販薬にも幅広く使用され、

炎症部位に対して優れた鎮痛作用を示しますが、

副作用には個人差がある為、一部のSLEやMCTD患者に対して、

副作用に髄膜炎を引き起こすことがあるようです。

これはボルタレンの副作用のページで、こちらが髄膜炎に関する副作用のページす。

ボルタレンサポという坐薬ですが、効果的に熱を下げることが出来るので、広く使用されています。

ですが含まれているイブプロフェンに過剰に反応してしまう場合もあるようです。

これを見るとボルタレンだけでかなり多くの副作用が見られますね。

その中の重大な副作用の中に髄膜炎も含まれています。

それと興味深いのは服薬説明ポイントの中の

過量投与という部分

生存例や死亡例が書かれていますが、

使用法を誤った極端な例がありますが、ビックリです。

80錠や60錠ってなんでしょう?

話が少々逸れましたが、薬に含まれる成分は、

例え一般的に有効とされている場合であっても、

万人に有効というわけではありませんので、

飲み始めは注意が必要です。

市販薬でもこういうことは起こるのです。

効かないだけならいいですが、悪化させる場合もあることを頭の隅に入れておくべきでしょう。

”薬を飲んだから大丈夫”

必ずしもそうではないのですから


ウイルスと細菌

2008-10-23 22:11:04 | シェーグレン症候群と髄膜炎

ウイルス性髄膜炎

その治療法はただひたすら安静にすることです。

それ以外に治療方法はありません。

背中から腰椎穿刺によって抜き取った髄液を培養し、

そこに細菌が見つかると細菌性ということになり、

抗生物質が使用されますが、

細菌の培養には数日の時間がかかり、

その間にも患者の容態は刻々と悪化していく為、

ある程度広い範囲の細菌に効果のある抗生物質が使用され、

数日後培養によって細菌の種類が特定されると、

その細菌の種類に合わせて有効な抗生物質の点滴が始まります。

ですが、ウイルス性髄膜炎の場合は

基本的な治療法は痛みや熱を凌ぎながら、

脱水症状等ある場合は輸液を用い、

後はひたすら安静を保つ意外に治療方法はありません。

ウイルス性髄膜炎でも抗生物質を使用することはありますが、

髄液の細菌培養に時間がかかる為、

結果的にはウイルス性であっても、

万が一細菌性であった場合には、

検査結果が出るまでの間に症状が重篤になってしまう為、

数種類の細菌に広範囲に有効な抗生物質の点滴を用いたり、

2次的感染を防ぐような目的で使われます。

ですから、ウイルス性髄膜炎で抗生剤を使用していても、

実際にウイルス性髄膜炎を治療する特効薬という訳ではないのです。

ここで一応ウイルスと細菌のことを説明しておきますが、

前にも書きましたが、

ウイルスと細菌の一番の違いはその大きさです。

細菌は顕微鏡で見えますが、ウイルスは電子顕微鏡でしか確認出来ず、

種類を特定するにも、ウイルスの場合は非常に難しいとされています。

風邪症状のほとんどはウイルスによって起こりますが、

ここで一般的に勘違いされるのは、

病院で処方される薬がウイルスを退治していると思われている方も多いのではないでしょうか?

それは全く見当違いです。

あくまでもウイルスを退治しているのは自分自身の免疫であり、風邪などのウイルスに直接攻撃できる有効な薬はありません。

抗生物質も同様です。

風邪を引いたとき、すぐに抗生物質を投与すると治りが早いと思われる方も多いかもしれませんが、抗生物質は全くウイルスに効果はありません。

抗生物質(抗生剤)と呼ばれるものは、細菌専用であり、ウイルスには全く効果はないのです。

ですから抗生物質を無意味に使っても全く意味がありません。

逆に抗生物質を乱用すると、返って体に副作用をもたらす事だってあります。

体には常在菌が住んでいて、私達の体にいい作用をもたらしてくれていますが、抗生物質の使用により、これらの菌も死んでしまうからです。

それにより体のバランスが崩れてしまうというリスクも抗生物質にはあり、抗生物質の副作用として体に様々な偏重をきたしてしまう場合もあるのです。

それともう一つ、抗生物質を長期に渡って使用するということは、耐性菌を作ってしまう原因にもなります。

つまり抗生物質にも負けない強い生命力を持った菌へと成長してしまうのです。

そういったことを防ぐ為にも安易な抗生物質の投与は避けるべきなので、風邪が酷くなったからといって無理に抗生物質の投与をお医者さんに要求するのは止めましょう。

何度も書きますが、抗生物質は細菌を殺す為の目的であるので、ウイルスによる風邪には全く効果がありません

抗生物質=対細菌兵器

これを忘れないで下さい。

ウイルスによる起こる病気と、細菌により起こる病気

どちらが怖いかというと、今まで書いてきたことを見れば想像できるかと重いますが、

細菌による病気の方が症状としてずっと重篤になる場合が多いです。

風邪症状がいつまでも治らない場合や、高熱が下がらない等、

ちょっと風邪にしては変だと感じる場合は細菌による原因も考えられますので、

その時は病院できちんと検査を受けて下さい。

細菌であった場合は、その菌の種類に適した抗生物質が使われることになります。

抗ウイルス剤というのもありますが、これは特定のウイルス(ヘルペス性髄膜炎ウイルス等)に使用されるもので、風邪などに万能に効く抗ウイルス剤は現在のところありません。

もしも、どのウイルスにも万能に効く抗ウイルス剤を発明したらノーベル賞は間違いないと思います。


その病名に辿り着く経緯

2008-10-03 20:15:13 | シェーグレン症候群と髄膜炎

昨日に引き続きになりますが、

私のところに時々やってくるメールの中には、髄膜炎のご家族からのメールがあります。

患者本人からのメールと違って、そこにはいろいろな不安が見てとれます。

私と同じように繰り返して原因がわからない方もいるようですし、

髄膜炎を繰り返して原因が不明の方は、

どうやって私が膠原病に辿り着いたのかを聞きたいようなので、

それは私自信の体験なのできっちり答えられます。

でも反復する原因が全て膠原病であるとは限りませんから、

その辺は理解していただきたいですが、

ただ、髄膜炎を繰り返すというのの厄介なところは、

一般常識では髄膜炎が慢性の病気では無いという点です。

ヘルペス性の髄膜炎は繰り返すことがありますが、

普通は繰り返すことがありませんし、

例外として何度も繰り返したとしても、その都度その都度、髄膜炎は一旦完治してしまいます。

「完治してしまう」という言い方も変ですけどね。

でも時々調子が悪い電気製品や車で経験ありませんか?

修理のために専門家に持っていった時に限って正常に動く。

そんな状態です。

例えどこかに悪い点があっても、正常に戻ってしまうと原因を探りようがありません。

お医者さんからしてみれば、髄膜炎は髄膜炎。

正常に戻ってしまえば、裏に隠れている病気をわざわざ探す必要はありませんし、実際に検査してその時異常があっても、髄膜炎の完治と共にその異常も無くなってしまっては、それが原因であるとは特定出来ません。

私も中学生の頃、あまり何度も繰り返すから、とにかくいろんな検査を受けましたし、同じ検査を何度も受けました。

多分抗核抗体などもその中に含まれていたと思います。

でも私はその時は膠原病という診断は受けませんでしたし、

膠原病という病名自体、知ったのはつい2年前です。

なぜかというと、それ以外の症状は全く出なかったからです。

血液の抗核抗体で例え陽性であっても、抗核抗体はただの風邪でも陽性と出てしまうことがありますし、健康な人でも陽性反応が出てしまうことがある為、それ単体が陽性だからといって膠原病の診断はされません。

膠原病というのは幾つかの症状が重なり合って初めて診断される事が多いですし、その判断が専門医でもなかなか難しいといわれています。

明らかな膠原病の症状というのも存在しますが、それ以上に膠原病なのか、そうではないのか、微妙な症状の方が多く、膠原病予備軍とされて何年も元気に生活している人も大勢いるのも事実です。

まして髄膜炎という病気は、それ単体が一つの病気であり、ある病気の合併の一つという認識を持っている医師は、私が知る限りとても少ないです。

よって髄膜炎を反復する症状だけで、膠原病やその他の病気の可能性と結びつけて考えられることは、確率的にとても低いと思うのです。

ですから、私が髄膜炎を繰り返す症状から膠原病へと導かれた経緯は、髄膜炎から直接膠原病を疑われた訳ではなく、

その間に不明熱が続いたり、耳下腺が腫れたり、プラスαの自覚症状があって始めて膠原病の中のシェーグレン症候群という病名に辿り着きました。

ですから、原因不明の病気に悩んでいる人が居たとして、インターネット等で他の似たような症状から原因を特定出来た人を探し出して、その人と同じような検査をしてもらっても、〇〇病予備軍となるのが精一杯のところであり、治療も無いまままた同じ病気を繰り返しながら、別の症状待ちということになってしまいます。

ほとんどの方は症状足らずで予備軍にさえならないでしょう。

はっきりとした原因を知る為に、具合悪くなるのを待たなくてはいけない。

なんとも皮肉な話です。

私は原因不明のまま入退院を何度も繰り返して、特に深く調べることも無く、ある日いきなり膠原病の診断をされましたが、どっちが幸せなのか、私にも分かりません。

この記事に関しては、ここにこうして書くべきことなのかも迷いました。

私は散々今まで、早く原因を究明して適切な治療を受けられる人が増えるといいと書いてきましたが、希望を打ち切るような記事になってしまったからです。

ですがやはり現状も知っていただかなくては、安易な希望もまた人に辛さを与えるだけだと思うようになりました。

元気なときは元気に過ごす。

元気な時にまで、元気が無い時のことを考えていたら、元気が無くなってしまう。

元気があれば何でも出来る!

なんだかアントニオ猪木のようになってしまいましたが、そういうことなんですよ、きっと(^_^)


ご自分の症状からのお答えは出来ません。

2008-10-02 18:51:46 | シェーグレン症候群と髄膜炎

時々私のところに、いつも忘れたような頃、

知らない人からメールが届きます。

内容は病気の事が書いてあります。

本人から自分の病状を心配してメールがくることもありますし、

家族からのメールもあります。

ほとんどが髄膜炎に関する内容です。

出来るだけ答えてあげたい。

でも私は髄膜炎を人より多く経験しているだけで、医者ではないから、

答えられる範囲は限られるし、

こういう症状だけどどうだと聞かれても、最終的にはお医者さんに行って診てもらうように進めるしかありません。

私が安易に間違った判断でアドバイス出来るような、そんな悠長な病状ではない場合もありえるからです。

髄膜炎や脳炎は年齢に関係なく緊急性を要する病気であるから、

インターネットで調べてメールする時間がどんどん悪化を招いてしまう可能性があるので、

「これは風邪にしては症状が重いし異常だ」と自分で感じたら、何を差し置いてもまずは病院に行ってほしい。

それに酷くなればインターネットどころではない筈です。

そして明らかに変だと訴えても、必要な措置をしてもらえないということであれば、その時は別の病院、もしくは別の診療科に行ってみるのも一つの手段です。

病気で既に主治医がいる場合であればセカンドオピニオン等を考えることも出来ると思います。

しかし急な病気等もあり、誰しも病院慣れしているわけでないので、病院で自分の症状をうまく話せない人もいると思いますが、専門医師は幾つかの症状が重なれば、それをヒントに病気を探れます。

髄膜炎を疑われれば、患者が高熱と頭痛という症状を訴えると、

医師が「吐き気はありますか?」と聞いてきますし、

シェーグレンの場合は、患者が目が乾いて微熱が何週間も続いていると訴えれば、

医師は「口が渇いていないませんか?」

と聞いてくれます。

それが専門医と、専門外の医師との大きな違いで、少ないヒントから病気を疑うことが出来るのが専門医の心強いところです。

専門の医師は、こちらから訴えた症状に対して、向こうから適切な質問を聞き返してくれます。

もっとも患者がより詳しく症状を説明できるに越したことはありませんけどね。

それと髄膜炎などの場合は特にそうですが、診断が遅れることにより意識障害が出るほどまで悪化してしまうことがあります。

意識障害が出るというのは、病名云々以前に救命措置を必要とされる場合が多いですから、そうなる前に適切な治療を受けたいものですが、そうなってしまうまで時間を無駄にしてしまう経緯として、一つの病院へのこだわり過ぎというのも多く見受けられます。

医師といっても人間ですから、見落としや勘違いはあり得ることで、自分が訴えている症状を門前払いのごとく受け入れてもらえないと感じるような時には、何度も言いますが、思い切って病院を変えてみることも必要です。

時々私の元に届くメールに、医師なみの答えを求められるような場合がありますが、

すみません

お答えできません。

今晩、少し食事が出来ても、明日の朝には自力で病院へ行けないほどになってしまうことがあるのが髄膜炎です。

自分の病状をメールでいただいても、その判断は私には責任が重過ぎて出来ませんので、まずは病院へ。