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歯科技工士・岩澤 毅

古橋博美 巨星逝く 信念と情熱の人 佐野恵明

2017年03月31日 | 基本・参考

日本歯科技工士会 広報誌 『日本歯技』2017年4月号
巨星逝く
信念と情熱の人 佐野恵明


                         
公益社団法人 日本歯科技工士会
                            相談役 古橋 博美


私は1990年(平成2年) 4月、佐野執行部スタート時に社団法人日本歯科技工士会役員に就任いたしました。「信を相手の意中におけ」との執行姿勢を基として希望ある未来の歯科技工士像確立に向けて努力した信念と情熱の人、頑固だけれどもリベラルな面を持ち優しさと気配りの佐野会長に感銘を受け、今日まで活動を続けてきました。

各界の有識者に「歯科技工士はいかにあるべきか」を問い、そこで得たその答申は、公益社団法人移行後の最初の代表理事として就任した後も、本会運営の指針として引き継いできました。

また佐野会長は、将来の保障が充分でない自営業の老後のライフステージのサポートのため、職能型としての歯科技工士国民年金基金の設立認可に尽力それ、初代理事長に就任されました。その後、私が第三代目理事長を務めていますが、この歯科技工士国民年金基金は、設立母体としての歯科技工士会の社会的認知と加入者の生涯生活の充実に寄与できる画期的な事業です。

公的医療保険、社会保険歯科診療における歯冠修復及び欠損補綴の円滑な実施について良質な歯科医療の確保に資するべく、ご苦労を重ねてこられた「製作技工に要する費用」の考え方の整理も重要です。過去の歴史検証と趣旨徹底を求めています。

感情を堪えて参列したあの日の美しい富士山と飛行機雲の彼方を想い、生き方と志を追い続け、辿り着いた時には「よく来たな!」と迎えていただけますように。

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