操られ侮られるメディアと国民, 2007/5/5
レビュアー: 歯職人
本書は、稀有の宰相小泉に、操られ侮られるメディアと国民と政治家の様を、著者自身の当時の発表原稿を素材に解き明かす。
この作業を著者は、日本のメディアとジャーナリストとが新たな質を獲得するために必須と捉えているようだ。
新聞の政治部記者が、政策論議を報道せず政局と人事の報道を専らとし、政治家と派閥の「友人」として、その手先として作用しているとの批判が有るが、本書からはさの作用すら弱体化している様が窺える。
著者からは、ペンに拠って何かを世に問う作業をするものとしての志の強靭さが伝わる。
ポスト小泉時代の空疎な空間に、パンとサーカス共に不足する国民は、本書をどの様に読むのだろうか。
レビュアー: 歯職人
本書は、稀有の宰相小泉に、操られ侮られるメディアと国民と政治家の様を、著者自身の当時の発表原稿を素材に解き明かす。
この作業を著者は、日本のメディアとジャーナリストとが新たな質を獲得するために必須と捉えているようだ。
新聞の政治部記者が、政策論議を報道せず政局と人事の報道を専らとし、政治家と派閥の「友人」として、その手先として作用しているとの批判が有るが、本書からはさの作用すら弱体化している様が窺える。
著者からは、ペンに拠って何かを世に問う作業をするものとしての志の強靭さが伝わる。
ポスト小泉時代の空疎な空間に、パンとサーカス共に不足する国民は、本書をどの様に読むのだろうか。