細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

日常のありがたさ

2014-12-21 09:01:42 | 人生論

昨日は、12/19(金)の三陸国道事務所での勉強会も無事に終えた翌日で、事務所管内の建設中の構造物(復興道路)を見学し、施工者さんとも対話をしました。

その見学も終えて、盛岡までバスで戻りましたが、本州一の厳寒の地である藪川(やぶかわ)でもトイレ休憩し、さらに岩山から、冬景色の盛岡を一望しました。

 

田村先生とバスの中で以下のような会話をしました。

細田 「2014年はこれで終わりですね。今年、田村先生と一緒に過ごした日を列挙すると、すさまじいと思いますよ。イスタンブール、東北(複数回)、土木学会講堂での350委員会の初回ワークショップ、津和野・グラントワ・油谷の棚田、等々。一日として普通の日はありませんでしたからね。」

田村 「そうだね。こういう日々を経験していると、日常もさわやかな気分で過ごせるわ。」

実は、前日の12/19(金)に、盛岡から区界峠を越えて宮古へ向かう106号線で事故が起こり、まったく動かなくなりました。午後からの品質確保の勉強会に間に合わなくなる可能性もあり、皆さんはかなり焦ったようです。バスを諦めて電車で向かうことも考えましたが、電車も20分の遅れ。結局は、事故車両の回収も終わり、何とかバスで三陸国道事務所に到着することができました。



冬の厳しい道路事情も様々な観点から勉強することができ、復興道路、復興支援道路の必要性を、皆が心の底から納得できたのではないかと思います。

昨夜、土曜日は出張の行程をすべて無事に終えて、18時半ごろには帰宅できました。おいしい夕食を実家で用意してくれており、歓談しながら夕食をいただいた後、ぐっすりと寝ました。

夜中の1時過ぎに目覚め、「ああ、まだ朝まで寝られる」とホッとした瞬間は、幸せでした。

ゆっくり寝られる、というごくごく日常の一シーンですが、日常のありがたさ、に感謝しました。

さて、一晩ぐっすり寝ましたので、今日は日曜日ですが、学生たちの指導も含めてしっかり仕事します。成田からのパリ出発まであと二日間。しっかりと仕事・事務作業等をこなし、フランスでは論文・解説文の執筆を、家族との時間の中で楽しみたいと思います。

まだまだ非日常的な時間が続きますが、どの時間も大切に。 


三陸国道事務所管内の品質確保

2014-12-21 08:29:13 | 研究のこと

12/18(木)~20(土)で、私の2014年内の大型出張が終わりました。三陸国道事務所での品質確保の勉強会、構造物群の視察が主たる目的でした。

東北地方整備局管内でのコンクリート構造物の品質確保については、同志たちが連携して可能な限りの手を打って、着実に、スピード感を持って進めてきました。

三陸国道事務所では、金濱主任監督官が2014年2月3日(月)の仙台での品質確保勉強会(産官学)にも出席されたときに、この取組みの重要性を感得され、12月19日(金)の勉強会につながりました。これまでにも、単発的な臨時の勉強会は6月6日(金)に小本道路工事の施工者の現場事務所で開催したり、とそれなりにやってきましたが、本格的な、国交省の三陸国道事務所主催の勉強会は初めてでした。

大盛況に終わったと思います。

学からは、田村先生、細田、阿波先生、小山田先生が、それぞれの観点から話題提供。









後半は、三陸国道事務所管内の施工者さんが2件、トンネル覆工コンクリート(田老第六)の品質確保と、現在進行中の小本道路工事での橋梁下部工の品質確保について、秀逸な話題提供がありました。また、最後に、金濱監督官の話題提供もありました。







産官学の話題提供となりました。勉強会の司会進行もやられてアップアップ状態の金濱さんをサポートするため、後半の司会進行は私が引き受けました。学の人間はこんなことばっかりやってますので、お安いご用です。今後は、監督官の負担を少しでも減らすよう、学の我々に「仕事を投げてください」とお願いしておきました。

懇親会も大変に楽しく、三陸国道事務所管内での「協働」の雰囲気がほぼ醸成できたかと思います。

今後は、施工者さんもそれぞれの創意工夫を発揮されるでしょうし、グングンと構造物の品質が向上してくるはずです。それを定量的に調査で証明しましょう。









さて、いよいよ、構造物の施工記録をデータベース化していく作戦の実行に入ります。いよいよ、です。

今日は、12/21(日)ですが、大学に出勤して、学生たちの研究指導や、私の滞っている業務の消化です。

明日、12/22(月)は夕方に、PC工学会で防災の研究委員会で、最終忘年会。翌日、家族の待つパリへ出発です。