ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

夏の終わりに

2009-08-31 20:07:17 | トレーニング

選挙速報を前夜遅くまで見てしまい、寝不足のオヤジである。

日曜は月例川崎へ。前月は炎暑で5km28分くらいかかってしまったが今回は一転涼しい風、途中から霧雨も降ってきた。

[1km] 5'18" [3km] 16'14" [5km] 24'10" [10km] 49'16"

まだkm5分ペースがやっとではあるけれど、リハビリ中の身としては全種目走れただけでも可としなければなるまい。

いつものように会場までチャリ往復で32km、帰途プールで1km泳いでクールダウン。
帰宅して北海道マラソン終盤をTV観戦。例年よりも涼しく、コースも変わって走りやすくなったようだ。(昨年3時間半切りめざして出走するも30kmのずっと手前で炎暑撃沈。3時間47分)

その日曜の朝、月例に出かけるため普段より早目の時間にカメ(ミシシッピアカミミガメ)にエサやり。キャベツが好物で飛びつくように寄ってくるのに来ない。??とは感じたもののまだ薄暗いので寝ているのかと思い、そのまま出かけた。
今朝、エサをやろうと見ると前日の分がそのまま残っている。?? …… !
あわててケースのふたを取ると、すでに体内にガスが発生しているのか膨満状態で浮かんでいた。土曜の夜まではバシャバシャと水音高く元気だったのに……。

けっこう長いつきあいだった。1993年の5月GWに当時2歳の息子が道端の露店で買ってきて、結局ワシが世話係に。
以来16年余、猫や犬のような交流はなくても、長期間の日課となるとそれなりに愛着もわく。これから先もずっとこの日課は続くと思っていた、というか、当たり前すぎて、終わりが来るとは思ってもいなかった。だしぬけに不意を突かれたよう。

8月はギックリ腰にも見舞われ、走れたのは10日のみ。計150km。プールは15回。高下駄ウォーキング4回。
ともあれ走ったり泳いだりできるだけでもありがたいことと改めて実感する。

こんな気分の日は、懐かしいこの歌声で心癒すオヤジであった。
 ♪夏の日の忘れもの (ダ・カーポ)

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骨格模型

2009-08-25 21:10:10 | ナンバ・古武術・動き

ギックリ腰はわりと早く軽快した。お世話になっている「たけ」先生のおかげである。感謝。健康雑誌『壮快』10月号で紹介されていた「マッケンジー体操」も効果があったようだ。

それにしても、このところ故障やアクシデントが続く。意味のないことは起こらないとすれば、きっと何か意味があるに違いない。(当たり前か)

で、一昨日の日曜、講習会に参加した。愛知で「えにし治療院」を開設され治療にあたるとともに、身体操作・動きの研究を続けておられるTakahiro先生の関節トレーニングセミナーである。

参加者は20人くらい。ランニングは少数派で、トライアスロン、サッカー、バスケ、空手、太極拳、クラシックバレエなど多士済々。楽器演奏のヒントを求めて参加の方も。
そう、ワシも含めて皆新たなヒントをつかみたい思いは共通。

股関節を使えるようにするトレーニングが中心で、室内を超スロージョグでぐるぐる走ったりもした。

「蹴る動きになっている」「足指がまったく使えていない」「ブレーキのかかった走り方だから、続ければ体を壊すしタイムもよくならない」
指摘された点は思い当たるところもあるが正直に言えば非常に困惑し途方に暮れている。
が、途方に暮れてばかりもいられないから、教えていただいたトレーニングを思い出しながら繰り返し反芻中のオヤジである。

ちょうどプラモデルの人体骨格を入手したので「勉強」も兼ねて組立ててみた。体高24cmほどの小さなオモチャみたいな模型ながら、わりと精巧にできていて、骨盤まわり、股関節の位置や付き方など素人が実感するのには充分役立つかも。

今朝は講習で指摘された点に注意しながら芝生で超ゆっくり地下足袋ジョグ30分。
急いで帰宅し、夏休みが今までより1週間短縮され本日から2学期が始まる中1息子を起こす。
妻は福岡出張。飲酒運転の車に衝突され3児が水死した痛ましい事件から丸3年、地元TVの報道特番に出演のため。出がけに、同県警の巡査部長による飲酒運転と思われるひき逃げ事件が明るみに出て電話取材が相次ぎ、危うく飛行機に乗り遅れるところだったようだ。

夜、プールへ。真夏の賑わいはすでに去り、ぐんと人は少なくなり泳ぎやすくなった。平・クロール交互に計1km。

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剣道娘3部作

2009-08-16 06:28:58 | 本・漫画・映画など

ギックリ腰で動けなくなってしまった。ようやく故障が回復に向かいつつあったのに、「泣き面に蜂」「弱り目に祟り目」とはこのことか……。

これまで数々の故障を経験したが腰回りは大丈夫だったのに。金曜の朝、室内で何でもない動きの中で突如来た。
初めてコルセットを装着し、おそるおそる動いている有様。身に覚えはないけど、なんかワシ悪いことしたかなあ……。

シンスプリント治療でお世話になっているT整骨院に這うようにしてなんとかたどり着き、少し状態は良くなった。ただし、1週間は安静。ランニングはもちろん水泳や筋トレなどいっさいのトレーニング厳禁を申し渡されてしまった。人間、ダメといわれると無性にやりたくなるもので、普段はいやいやながらやっていた腕立てや腹筋まで猛烈にやりたくなる。が、とてもできる状態ではない。

しかたがないので、おとなしく読書。2年前の夏に第1作が出て以来毎夏に新作が刊行されて楽しませていただいた誉田(ほんだ)哲也氏の『武士道』シリーズ3部作(文藝春秋刊)を全3巻まとめて再読した。
おもしろい。小説の効用である擬似体験・共感や身につまされる要素もたっぷり詰まっている。

翻訳家で文芸評論も手がける金原瑞人氏評。(朝日新聞 2009.7.30)

「ミステリー作家の誉田哲也がヤングアダルト小説を書いた!
『武士道シックスティーン』は、ヤングアダルトど真ん中の傑作。宮本武蔵の『五輪書』以外の本は読まない熱血剣道少女の香織と、日舞の延長線上で剣道を始めた、天然の入った超のんびり少女の早苗。このふたりの高校生が繰り広げるどたばただけど、しっかり胸にひびく青春小説。続編『武士道セブンティーン』『武士道エイティーン』もぜひ!」

さすがプロの書評家、簡にして要を得た解説で思わず読みたくなる。
3冊で1000ページを超える長編だが、剛一直線の磯山香織と「お気楽不動心」の甲本(西荻)早苗がそれぞれ交互に、らしい語り口で独白するスタイルで、トークショーを聴くようにさらさらと読み進める。

警察官の父の影響で幼少から剣ひとすじ、全国中学生大会で準優勝(しかも本人は負けたと思っていない)の実績を持つ香織が、練習の一環として出場したローカル大会で、ひ弱そうな無名の相手(早苗)に予期せぬ敗戦を喫するところから長い物語は始まる。
最終巻では他の主要人物の独白が加わり、ミステリーっぽい味付けも添えられて怒濤のクライマックスへ。

あえて分類ラベルを貼るとすれば、<スポーツ求道ユーモア青春乙女のザセツと友情ストーリー>といったところか。
これはきっと映画になるなと思っていたら、やはり来春映画公開されるそう。(成海璃子/北乃きい主演)

つい夜更かし。真夜中に世界陸上の女子10000mをTV観戦。9位で惜しくも入賞は逃したものの、福士選手の明るい頑張りに元気をいただいた。ありがとうございます。

コメント (5)
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ミニ富士

2009-08-12 22:46:44 | トレーニング

昨日朝の静岡地震には驚いた。東京もかなり揺れ、ラジオで第一報を聞いたときは、ついにあの東海大地震が来たかと。
静岡市で生まれ育てていただいたワシが幼少の頃から「明日にも来る」と言われ続けて50年。とうとう本当に来てしまったかと……。
その後の発表によると、今回のは想定されている大規模地震とは発生のメカニズムが異なる単発地震のようだ。

電話で静岡在住の姉兄たちに聞くと、ちょうど台風9号の雨が強くなった時間帯で何事かと驚き怖かったそう。
しばらく水も止まってしまい、勤務先に行くと会社の建物にヒビが入っていたと言う。
毎年3月に開催され毎回参加する静岡駿府マラソン(ハーフ他)の発着会場でもある駿府公園(駿府城址)の石垣も数ヵ所崩れた映像を見て、揺れの激しさを改めて感じたオヤジであった。

一応安否確認ができ、会社が夏休みなので久々に少し長めに走ることにして横浜へ。
全国各地に昔から富士塚というものがある。実際にはなかなか登れない富士山のミニチュアを造って庶民信仰の対象としたものだが、以前泳ぎに行ったことのある横浜国際プールのすぐ隣りの公園にも、「山田富士」がある。(写真)

横浜市営地下鉄グリーンライン「北山田」駅から歩いて3分、山田富士公園の中央に広い裾野を持つ標高46mの山田富士が立っている。
案内板によると、江戸時代に造成されたもので、頂上にはちゃんと噴火口を模した窪地があり、ぐるりと「お鉢巡り」もできるようになっている。
静岡生まれで富士山には馴染みがあるのにまだ一度も登ったことがない。来年こそは登りたいと思いを馳せつつ、出発。

「クリール」8月号に小さな記事で紹介されていた、横浜市都筑区内に多数点在する公園と緑道をめぐるコース14kmである。
9時半に山田富士を出発したから、いくらゆっくりでも昼頃には戻れると思いきや、結局3時半過ぎ。道に迷いに迷い、倍以上走ってしまった。
けっこう方向オンチな自分を再認識する羽目になった。

ともあれ超ゆっくりながら30km以上走ったのは、6月の故障以来2ヵ月ぶり。それなりに達成感を味わえた。
とても横浜の市街地とは思えない山道みたいな場所や池も多く、「まちなかトレイル」の形容がピッタリの、走り応えのある良いコースであった。
北山田駅のコインロッカーから荷物を出し、横浜国際プールで3km泳いで充実感と心地よい疲労とともに帰途についたオヤジであった。

本日は完全休養。といっても、家の片付けで普段より疲れたが。

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身につまされる話

2009-08-02 19:15:28 | 本・漫画・映画など

全然走れず、7月は82km。月間100kmを割ったのは走り始めて1年後、左脚炎症で80kmしか走れなかった'03年10月以来である。

で、しきりとスポーツ小説を読んでいる。
小説を読む意味合いはさまざまあろうが、擬似体験あるいは代用もその一つ。また、共感あるいは身につまされるという作用も見逃せない。

走れないランナーの多くは、プールへ行くか自転車(ロードレーサー)に乗る。ワシはもっぱらプールで、7月は24回。これまでの最多が月12回だったから大幅自己新。(笑)

本当はロードレーサーにも乗ってみたい。が、家庭の事情で許されない。
しかたがないので、かねてから注目していた高千穂遙氏(SF作家)の新作自転車山岳レース小説『ヒルクライマー』(小学館)を読んだ。
期待以上におもしろかった。ぐいぐい引き込まれ、あやうく電車を降りそこねるところだった。

自転車レースにはランニングと同様に、平地を走行するロードレースと、もっぱら坂道を登るヒルクライムレースがあり、これは坂登りに取り憑かれた人々(SB=坂馬鹿と呼ぶんだそう)の物語。
主要登場人物のひとり、神音大作は45歳の普通のサラリーマン。メタボで悩んでいた5年前、白馬栂池高原で偶然目にしたヒルクライムレースをきっかけにどっぷりとのめりこんでしまった。
メタボは完全解消し、今やアマチュアではトップクラスで専門誌の取材を受けるほどになったものの、家庭は崩壊寸前状態。妻・洋子にはあきれられ、高校生の娘あかりには口もきいてもらえない。その場面。


大作とあかりは、もう2年以上、まともに言葉を交わしたことがない。
あかりが会話を拒否している。
理由はわかっている。洋子から聞いた。
「おとうさんは、あたしを捨てた」
あかりは洋子にそう言ったという。
5年前、アルミフレームのロードレーサーを買った。
(略)
自転車が、大作の日常のすべてになった。
会社の仕事以外で最優先となるのは、レース活動である。いや、ときには仕事よりもレースを優先するときがあった。
(略)
高校生になったあかりは、父親を拒絶した。そのいっさいを否定した。
大作はうろたえ、関係の修復をはかろうとした。
「無理よ」
大作の試みを、洋子は一蹴した。
「自転車をやめられますか?」
「………」
「これは、もう家族か自転車か、どちらをとるのかというニ択になってるわ」
「あかりは、俺がロードを買ったのを喜んでくれた。おとうさんは痩せて、かっこよくなったと言って、自慢していた」
「ものには限度があるのよ。あなたは、やりすぎた。わかってるんでしょ。自分が何をしたのか。会社と睡眠以外の時間を全部自転車に使ってしまったら、家族は、必ずその犠牲になる」
「おまえも犠牲になったと思っているのか?」
「あたしは、すぐに諦めちゃったわ。結婚して20年が経ってるのよ。多少のことじゃ、もう動じたりしない。自転車の値段にはびっくりしたけど」
「………」


…………、とワシまでうつむいてしまってはブログが進まない。程度の差こそあれ身につまされる向きも少なくないのでは。

この小説の話を妻にして、ワシはここまでひどくはないだろうがと弁明したら、「でもそのヒトはアマチュアのトップまでいったんでしょ。ただのジョギングおじさんのあなたは、相対的にやりすぎなんじゃないの」とつっこまれてしまった。藪蛇であったか。

ともあれ、作者の高千穂氏自身が現在の自転車はもちろん、初期のパソコン通信やスキー、モーターバイクなどに猛烈にハマッてきた体験者でもあるので、当然ながらラストはちゃんとハッピーエンドが用意されていてホッとする。


※{私信} いうもお世話になっている理容師ドノ、11月の横須賀ハーフに関する件で至急相談したいことあり。メールください。(当方からは連絡方法がないので、よろしく)

コメント (2)
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