といっても、特に村上春樹のファンとかじゃありません。
わたしは、生クリームを使ったお菓子やパンが大好きです。パンで生クリームを使ったものというと、やっぱりコロネとかデニッシュとかですかね。フルーツサンドも欠かせないと思うけれど、これは賛否両論ですね。食パンに生クリームとフルーツってなんだか許せない、という人もいるようです。
実家のある海南市に帰ったときに、カワのパン屋の海南店で、
生クリームサンドというパンを買って食べるのが楽しみの一つなのですが、最近ぜんぜん見かけないのです。いつもならサンドイッチのコーナーにたくさん置いてあるはずなのに、3回行って3回とも無かったのでお店の人に聞いてみると「夏季の間はお休みしています」とのことでした。真夏に生クリームはやっぱりそぐわないのですかね。
でも、無いとなるとなおさら食べたくなってしまうというのが人の心じゃないでしょうか。「食べたいなあ食べたいなあ」と言っていると、母が「なんか良く似たのが松源にあるで」というのです。で、松源の内原店にさっそく買いに行ってきました。↓これです。
コーヒーブレッドに苺ジャムと生クリーム。見た目は違うけれど、カワのにそっくりです。どっちがオリジナルなのか知らないけれど、同じ内容な気がします。味は微妙に松源の方が甘いような気がするけれど、同じ内容だから同じような味やわな。
で、この松源のパン屋さん、「ダンク」という名前なのです。西ノ庄店に行くと、実際に店舗内にパン屋さんがあります。内原店は、ダンクで作ったパンを持ってきているようなのですが。それはともかく「ダンク」ですよ。初めて聞いたときは、「ダンク?ドンクじゃなくて?シュートなのか?」と思ってしまいました。
だって近鉄の地下には「ドンク」というパン屋さんがありますものね。「DONQ」というつづりです。なのでかどうかわからないけれど、うちの父はこのドンクのパン屋さんのことを「ドンキュー」と呼びます。面白いので、訂正していません。一緒に近鉄に行くと「ドンキュー寄ってパン買うか!」と大きな声で話しかけてくるのですが「お、ドンキューな」とやり返します。別に特に恥ずかしくありません。父が余りに確信的に「ドンキュー」というので、最初、自分のほうが間違っているのかと思ってネットで調べたけどやっぱりドンクでした。
で、そのドンキューでいつも必ず買うパンは「フランシェル」という一見地味なパンです。生クリーム挟まってないし。フランスパンのハード系生地で作ったクロワッサンとのことで、香ばしい小麦粉と上質なバターのシンプルな味がします。それだけにごまかしが効かないだろうから、やるなあと思う。ほんと、おいしい。でも、一日で小麦とバターの風味がなくなってしまうのがつらいところ。
それはともかく、このドンキューのHPによるとオリジナル商品だという「ダッチブレッド」というチーズがたっぷり入ったパン。これ、カワに「ダッチーズ」というパンがあって、そっくりなんですよね。表面のひび割れからしてそっくり。味はうちの母に言わせると「近鉄が上!」だそうなんですけれどね。いったいどっちがオリジナルなのか、そもそもそういう定番商品があるのかは知りませんが。パン屋業界ってなんかすごいことになってそうな気がしますよ。
そして唐突に話は、生クリームパンに戻ります。すみません。読みにくい文章で。
でも、生クリームパンにはちょっとした思い出があるのですよ。
小学校の通学路からはずれたところに、なんか火事になった模型屋とか万引きの被害が多いという駄菓子屋とかが雑然とあるわけですよ。たしかその駄菓子屋はクロベエとかいう名前だったような気がします。黒江の町だからクロベエなのかどうかはわかりませんが、小中学生相手に駄菓子とか文房具とか売ってた記憶があります。
この駄菓子屋には「ハラジュク」というお菓子があったのです。今考えるとなんのことはない「原宿ドッグ」です。当時はチーズ味しかなくて、なんの疑問も無くそれを「これが原宿の味か!さすがにおいしいなあ」とか思いながら食べていたわけです。今でも時々無性に食べたくなって、見かけると買うときがあります。注文するときもちょっとかっこつけて「ハラジュク一つ」と言うわけです。そしたらおばちゃんが、おもむろに原宿ドッグをチンしてわたしてくれるのです。
なぜかハラジュクのイントネーションが、一般的な「原宿」とは違い、「ラ」の部分に強いアクセントをつけて発音するというのが今思ってもナゾ。ちょっと外国人みたいな感じです。
ところがあるとき、ちょっと不良っぽいF田さんとY川さんが、ハラジュクを買い食いしているわたしのところによってきて、「オマン、まだハラジュクとか食っちゃあるんか、ハラジュクらもう古いで、今はもう、○○やで!」といって、何かパンのようなものを食べているのです。
その○○がいったいなんだったのかどうしても思い出せないのですが、例によって東京の地名で、おそらく原宿よりはかっこいい場所なんだろう、という感じを漂わせていたんだけれど、シンジュクだったのかなあ、イケブクロ?うーんシブヤ?
あ、ちなみに「オマン」というのは、和歌山弁で「あなた」という意味です。消えつつあるというよりほぼ消えた和歌山弁で残念ですが、県外で言うと間違いなく赤っ恥をかく言葉だよなあ。
まあともかく、そのシンジュクイケブクロシブヤというパンが、食パンの上にたっっぷりの生クリームとその他なにか甘いもの(←なんだったか思い出せない)がたっぷりかけられた、子供にとっては夢みたいなジャンキーなパンだったわけです。
そりゃ、夢中になって食べましたよ。お母さんに怒られながら。あんなのぜったいクロベエのおばちゃんオリジナルだと思うなあ。ネーミングも含めて。
ま、あのパンがわたしの生クリームパンへの思慕の原点かと思うと、なんかちょっ残念だけど等身大って感じ。
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