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中高年登山―引き返す勇気を持って(朝日新聞)

2009-07-19 09:48:05 | ちょっと 『気になる』 はなし
http://www.asahi.com/paper/editorial20090719.html?ref=any

『悪天候に見舞われた北海道大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)と美瑛岳(2052メートル)で、登山客が相次いで遭難し、旅行会社のツアーに参加していた人やガイドら50~60代の計10人が命を落とした。

 山岳史上に残る大惨事だ。中高年に「百名山」ブームが広がるなか、悲劇から厳しい教訓を得ねばならない。

 この時期の大雪山は、雄大な峰々に一斉に咲く高山植物が人々を引きつける。一方で夏とはいえ、北海道の2千メートル級の山々の気象条件は、本州の3千メートル級に匹敵するという。山頂付近で風雨にさらされれば、体感温度は簡単に0度以下になる。体の熱が急速に奪われる低体温症が、多くの犠牲者を出した一因となったようだ。』

私も時々登山をするが、ツアーには参加したことがない。同じ山に登る場合でも、個人の登山とツアーは基本的な違いがあると思う。

その違いは何か?ツアーの場合スケジュールの変更がしにくいことだろう。例えば休憩時間にしても個人の場合は疲れたら自由に休むことができるがツアーの場合は難しい。団体の場合、飛行機やバスや電車などスケジュール変更はツアー全体の費用を左右することになる。個人の都合よりも、団体の都合が優先されるケースもあると思う。

天候が良ければ何の問題もないと思われる登山でも、個人の体調が崩れる場合もある。特に今回のようなケースでは、悪天候でも全体のスケジュールを優先させたと思われても仕方がない面がある。

今回の場合、体力に余裕があれば強行しても問題はなかったかもしれない。しかし冷静に考えれば、体力に余裕がなかったかもしれない。山の天気は急変する。特に山頂で強風に吹かれたら、一歩も進むことができない。それこそ進むことも引き返すこともできない状況も考えられる。一般的には個人で登山するよりもツアーの方が安全だと思うが、実はツアーの方が自由度が小さいので危険性は高い面もある。

ツアーを企画する場合、どのような体制で運用されているのか?ガイドにどのような権限が与えられているのか?ガイドの力量はどうなのか?今回の件を検証して次につなげてほしい。中高年の登山者が増加しているが遭難者も多い。改めて登山の基本に返り今のやり方を反省してみることが必要となる。その上で大自然の素晴らしさや感動を味わってほしい。
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