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JR王子駅の汚水垂れ流し、都は19年から実態把握(産経新聞)

2009-03-20 04:08:40 | ちょっと 『気になる』 はなし
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090318/tky0903181955011-n1.htm

『東京都北区のJR京浜東北線王子駅で、南口改札にあるトイレの汚水が約40年間にわたり、近くの石神井川に流れ込んでいた問題で、都が平成19年6月から実態を把握していたにもかかわらず、今月2日に改めてこの事態が発覚するまでの約2年間、対応を怠っていたことが18日、分かった。対応を怠った理由について都は、下水道事務所長の異動で引き継ぎがうまくいかず、対応が遅れた可能性があると説明した。』

この問題は単に引き継ぎの問題ではないと思う。不正を知りながらそれを放置してしまった点に問題がある。おそらく担当者の間では暗黙の了解がされていたと考えられる。

問題が表面化したので、このような説明なった。駅利用者の利便性を考えてトイレ使用の中止をしなかったとの担当者の言葉があるが、それでは地域住民の被害は考えなかったのか?自分たちの職務は考えなかったのかとの疑問も出てくる。

このような事態となれば、問題は是正されるだろうが、考えてみれば同様の問題はたくさんあると考えられる。再発防止は?との話も出ているが、どうすればこのような問題が発生しないか考えてみたい。

製造業で品質問題が発生した場合、「なぜ、なぜ」を行う。それはなぜを繰り返すことにより、問題の本質に迫ることができるからだ。問題の本当の原因を真因というが、真因を追及しない限り問題の解決はできない。

記者会見で述べられた引き継ぎがうまくいかないということであれば、引継簿を作りひとつひとつ時間をかけて確認すればよい。公務員は移動が多く、担当者の引き継ぎは数日で行われることが多い。引継簿に記入されていれば忘れることはないだろう。しかし、これは本当の原因ではないだろう。

問題が発生した場合、問題の重要性により、ランク付けを行う。仮に重要なものからABCとする。Aは人命や組織の存亡にかかわるようなこととすると、一般的にはそれは見落とさない。Bはそれにより事故が起きたり社会問題となるケース。Cはそれよりも程度が軽いものとしよう。

これからの判断は誰がするのだろうか?担当者がする場合、係長がする場合、課長がする場合、部長がする場合、所長がする場合がある。それぞれの関係は縦の関係にある。電気回路でいうAND(アンド)だ。この場合どこかで回路が遮断されると信号は伝わらない。つまりアラーム(赤信号)は点灯しない。

それではどのようにしたらよいだろうか?電気回路でいうOR(オアー)回路とする必要がある。それは担当者一人が事実を知っているのではなく、複数の人が知る機会を作る。チームで対処することが必要だ。行政であれば当然プライバシーの問題やその他の問題があるのも事実だろうが、情報をフラットにする必要がある。

それと担当者のスキルアップも必要だ。行政マンとしての自覚も大切な事だ。このような情報やコミュニケーションは縦割り行政の弊害を解決する手段となる。行政組織の問題点を今回の問題は露呈した。それを解決するのは自分たちがそのことに気づくことが第一だが、自分たちで解決できない場合は、他の力を使うことになる。

いづれにしても、問題の本質が何なのか?そこから議論は始まる。今回の問題を契機としてその点を話し合う機会を作ってほしい。それは組織自らの問題だから。
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