熱血通信

日々の出来事を思いのままに…

ふみ子の海

2008-01-30 22:50:32 | Weblog
映画『ふみ子の海』の特別試写会が前橋市総合福祉会館で
行なわれ、県議会文教警察常任委員会の委員長として、
参加して来ました。

試写会には、近藤明男監督と主演(ふみ子役)鈴木理子さん
が舞台挨拶に登場。主演の鈴木さんは小学校6年生という
ことでしたが、とてもしっかりとしたお嬢さんでした。

この映画上映は“心をつなぐ県民運動”として、群馬県社
会福祉協議会・群馬県子ども育成団体連絡協議会・群馬県
身体障害者福祉団体連合会・群馬県視聴覚障害者福祉協会・
群馬県ボランティア連絡協議会ほか多くの推進団体により
上映推進委員会が発足し、心豊かな未来の地域づくりに役
立てて欲しいという願いのもと、この『人と人との心をつ
なぐ映画』を群馬県各地の市町村に発信するものです。

『ふみ子の海』は、戦前の新潟を舞台に、貧困と差別の中
に置かれた盲目の少女が、過酷な境遇に置かれてもなお、
教育に憧れ、学ぶことの喜びを感じ、やがて盲教育への道
を歩もうとする少女の希望と、その希望を叶えようとする
まわりの大人たちの姿が描かれています。

主人公ふみ子にはモデルとなった人物がいます。
新潟県の高田盲学校で教鞭をとり、盲女性の先駆者となった
粟津キヨさんです。粟津さんは4歳で失明し、盲学校卒業後、
上京先で日本のヘレンケラーと呼ばれた斎藤百合さんと
出会い、多大なる影響を受け、大学卒業後に盲学校の教師と
なるべく帰郷し、68歳で亡くなるまで視聴覚障害者の教育に
生涯を捧げた女性です。

物質的には何不自由ない世の中になりましたが、心の豊かさ
が忘れ去られているのではないかと思います。
忙しい現代の中で、私たちが忘れかけてしまう素直な感情や
人に対する思いやりの心・優しさを取り戻すことのできる、
感動的な映画で、会場からはすすり泣きが聞かれました。

この映画は大人はもちろんのこと、ふみ子役の鈴木さんと
同級生の我が家の娘を含めた、小中高校生の皆さんにも是非
ご覧いただき、感じてほしいと思いました。
今後、県内の市町村で上映をされると思いますが、多くの
県民の方々にご覧いただきたいと思います。

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