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80歳のテノールの声

2016-12-20 17:30:29 | 歌、声楽
 100人収容のホールは、まるで教会のように天井は高い。椅子は木製で上等なつくりだ。ホールの少ない昭和の時代の力の入った薫り高い空間である。司会者が開始を告げて、そのままステージに上がって歌い始めた。
 また司会者に促されて、次はピアノ独奏が始まった。その次は独唱、という具合に進行した。みなカジュアルな服装という珍しいコンサートだ。
 ぼくはこれまで2回聴いている80歳のテノールの歌が聴きたくて、60分余りかけて出かけた。普通の発表会と思っていたが、どうも勝手が違う。ドレスではなくカジュアルな服装であること、高齢者が多い、楽譜を見て歌う人もいるなど、とても関心を持った。

 コンサートの性格等全く知らずに出かけたが、演奏を目的としたサークルであるとのこと。ぼくはそのようなサークルの在り方がすっかり気に入った。年3回コンサートをやっていて、次回の3月にぼくも参加しようと考えたのだった。

 ところで80歳のテノールは、曲はプッチーニの「マノンレスコー」から「なんと素晴らしい美人」、プッチーニ「ボエーム」から「冷たき手」の2曲を、見事なハイHという高音を使って歌いこなしていた。これまでどのぐらいやったのか定かではないが、今はレッスンを受けていないとのこと。ベルカント発声をそうとうやって声をつくったようだが、高齢のアマチュアなのにすごい水準と感心するのみだ。
 この世代の人は、NHKがイタリア歌劇団を連続よんで数十回公演して、日本にオペラを普及させた時代の洗礼を受けたのではないかと想像してみた。高音が出る才能恵まれたこともあるだろうが、日本に普及していないオペラへの関心とそれを受け止める教養も必要だろうしなど、様々な想像をめぐらした。
 今後機会があったらそのような話を聞きたいと思った。帰路の電車では加齢による歩行等の衰えなど嘆いていた。「新しいとしなんて来るな」という言葉が耳に残った。
 ぼくは、80歳でなおステージで15分ぐらいを歌いきることへの感嘆と敬意の念を深くする。とにかく今後も逃さず彼の歌を聴くことにしよう。それに声楽への取り組み歴も関心がわいた。
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