アストレイションのブログ

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スポーツとしてのフィギュアスケートを期待

2009-04-20 | スポーツ

国立代々木競技場で行われていたフィギュアスケート世界国別対抗戦が昨日で終了。エキシビションでは、浅田真央選手の美しく情熱的でキュートなタンゴに魅了されました今シーズンの最後にこの大会があったおかげで、フィギュアスケートへのもやもや感がすこしスッキリとした気持ちになりました。

フィギュアスケートは美しさや芸術性も楽しめるスポーツであることが、魅力的だと思っています。毎シーズン、選手の衣装も楽しみの一つ。浅田真央選手が先日のフリー「仮面舞踏会」で着用した赤の衣装は、貴婦人風で、黒の時よりもステキでした。また、安藤美姫選手がショートプログラム「SAYURI」で着用していたブルーとピンクの衣装も、和の美しさを醸し出していて良かったです。

それにしても、今シーズンは採点結果に「なぜ?」と思うことが何と多かったことか。浅田選手はトリプルアクセル2回という超ハードで高難易度のプログラムを滑りきっても、点数がずっと伸び悩んでいました。安藤選手も、ジャンプを全て決めて完璧に滑ったように見えるのに、判定では回転不足となり、低い点数に抑えられるパターンが続いていたように思います。

一方で、素人の目で見ても分かるミスがありながら、豊かな表現力という理由で驚異的な高得点を挙げる選手もいました。もともと「芸術性」はフィギュアスケートの魅力の部分だったのに、審判の解釈が不可解に思えてしまい、スポーツのすがすがしさを感じることができなくなっていました。

浅田選手、安藤選手など日本人選手の表現力が、他国の選手より劣っているとは全然思えません。それを昨日のすばらしいエキシビションを見て再認識できました。

フィギュアスケートが本当にスポーツであるなら、最終的には技を競うものであるべきではないでしょうか?もし、技術のレベルよりも、好みや主観的に判断されがちな「芸術性」の方が重視されるのなら、スポーツというカテゴリーから外れて、芸術コンクールに変更した方が適切では、と思ってしまいます。

一生懸命努力して、高い技術を習得し、チャレンジする選手を、もっと評価できるフィギュアスケートであってほしいです。来季はルール改正で、回転不足の厳しい減点はなくなるそうです。来年はバンクーバー五輪があります。フィギュアスケートはスポーツという原点に戻ったルールになることを期待したいと思います。