grow 徒然日記

花と緑・・・ときどき犬

琳派☆★

2015-04-13 15:02:01 | 日記
皆さまこんにちは

ようやく時間がつくれのでポンポンポンとアップ中です
いかがお過ごしでしょうか

今年は琳派400年の記念式典が方々で開催されていますね

“琳派”ご存知の方も多いと思いますが、日本美術の枠であり世界に誇るべき流派です。

もともと桃山時代終盤に本阿弥光悦と俵屋宗達らにより始まり、平安時代の大和絵の伝統がベースにある洗練された装飾性・デザイン性を有する絵画の数々です
風神雷神の作者である俵屋宗達から100年のときを超えて尾形光琳へと、そしてさらに300年の時を超えて私たちの時代に今もなお、多くの芸術家にインスパイアを与え続ける生きた芸術の世界観

私が琳派を知ったのは恥ずかしながら、ごく最近。
昨年ラリーニッポンという世界遺産や文化遺産を巡るクラシックカーラリーが開催され、姫路にお迎えするにあたり昼食をお配りするボランティアスタッフとして参加させていただきました
姫路らしく着物で。。とのことで草履を新調することになり、お買い物へ

お目当ての草履は手に入ったんですが、ちょうどその時にそちらのお店がイベント中で見せて頂いた反物が素晴らしくて



琳派400年の記念に乗じて有名な作家さんにデザインして頂いたものだそうで、生地やデザインの質にしてはまだ優しいお値段設定
譲りものしか持っていなかったので、反物から自分の寸法で着物を仕立てる、、なんて考えもしてなかったんですが、あれよあれよとお会計に

白地に映える金色の装飾がとても気に入ったんですが、これから染めに入ると言われ、白のままがいいと希望したんですが「初めてのお仕立てならお勧めできません」とピシャリと言われていまいました

日本という国は本当に繊細だな、と思うのは日本の伝統色の多さと、その名づけ方。
ちょっとした違いでも、さくらいろ、うすざくら、と名前が違います。単にピンク、だとかベージュ、とかいう世界ではないんですね。

ファッション業界で使われているカラー表現も、ブルーだとラピスとか、セルリアとか、ターコイズとか素敵ですけど、日本のそれはもっと繊細なんです。

ちなみに、プリザーブドのカラーバリエーションにも、素敵なネーミング豊富ですよ

悩み抜いた末に、最後にはプロのご意見をとおして私が決めた色は紅梅色。
梅は一番に春を告げる花だし、一番最初の着物としては縁起もいいかな、と思いまして

母には藍色のほうが似合うんじゃないかと言われましたが、またいつか、藍色にも出会うでしょう☆


“紅白梅図屏風”


ひきこまれるような深淵な川に向かい合う紅白の梅の木。
渡ろうと思えば渡れる距離の川の広さ、けど、足を踏み入れてはいけないような川の渦。
尾形光琳の晩年の作。




“月下紅白梅図屏風”


梅の花は夜になると香りを強く放つ。月明かりの下で梅の濃厚な香りがしてきそうな、、現在活躍中の作家さん杉本博司氏の作品。
ご本人がそのイメージで暗部を漆黒に締めるプラチナプリントで再現されたのだそうです。尾形光琳が見ても息を飲みそうですね




4月18日から5月17日まで根津美術館で 「尾形光琳300年忌記念特別展 光琳デザインの秘密 燕子花と紅白梅」開催されます。
『燕子花図屏風』や、ほか有名作品が展示されるので、一見の価値ありでしょうね


京都でも、5月30日にFASHION CANTATA(ファッション カンタータ)が琳派400念記念祭として開催されます。
ゲストモデルには杏さん
今の時代に調和した数々の素敵な着物が見られることと思います。

京都に足を運ばれた際には、琳派のもうひとつの代表作である俵屋宗達の“風神雷神図”も見れるので(本物は京都国立博物館)建仁寺へ是非足を運んでください
日本最初の禅寺で、もうひとつ有名なのが法堂の天井に描かれた双龍図。

以前友人が訪れた際に、横にいた外人の男の子が「ヤバーイ、ヤバーイ」を連発していたらしく、それくらいヤバイです

私も建仁寺ファンなので何度か訪れていて、それで琳派を記念しての着物と聞いて親しみが湧いたというのもありました

“風神雷神図”




先日、いよいよ新しい着物を着ようと箱から出して吊るしたら、息をのんでしまって、外人君の言葉を借りると、「ヤバイ!」
ちょっと今日は着れないなぁ。。と思い、いまだに袖をとおせずにいます。


人間国宝で染色家の 志村ふくみ先生の言葉がよぎります。

“ 白いままでは 生きられない ”







そうそう、grow garden にも、“紅白チューリップ図庭" が作成されてありました
私が作ったのではなく、作者は庭です(笑)
こちらも幼稚園児の運動会の競い合いみたくて、なかなか可愛い作品です

それか、なんの隔たりもなく、ただ寄り添ってるのか



それでは皆さまいろどり多き、素敵な日々を






























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