「憂鬱な朝」日高ショーコ先生

日高ショーコ作 「憂鬱な朝」に惑溺して抜け出せなくなったblog。

その52 口にすること -「憂鬱な朝」 日高ショーコ先生-

2017-04-05 14:59:14 | 憂鬱な朝
ご来訪いただきありがとうございます。

今回は、名前を呼んで声を聞かせてみせた智之について。

以下、ネタバレ含みます。(既刊7巻まで)
なお、年齢は、作品内の数え方をそのまま採用しています。

以降、よろしくお付き合いください。

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このブログでは、できるだけ私見を排除して考察することを心がける筈だったのですが、実際にはその目論見が成功しているとは言い難く。

今回はそんな葛藤を抑え、個人的見解から印象深い場面を綴ってみたいと思います。

まずは、智之が「暁人様」と声に出した7巻39話。

暁人様は、ずっと前から「名前を呼んで 声を聞かせて」と子供のようにおねだりをしていました。
でも、智之はなかなか手強い。

4巻で暁人様に「好きです」と告げてからは、デレるのかと思ったらそんなことはなく、変わらず声を押し殺したままです。

4巻19話では一度名前を口にしかけるのですが、暁人様の無我夢中なキスに口をふさがれてしまいます。

6巻29話では、暁人様に声をかける感じ。

7巻39話では、暁人様に触れられて、熱を帯びたように暁人様の名前を口にします。
自分の名を呼ぶ智之の声。それを聴いた暁人様の、なんという表情の艶めかしさ。
次の「かつらぎ…」(※ひらがな)というコマでは、暁人様の表情を窺い知ることはできませんが、いったいどんな顔をしていたのやら。
想像すると幸せな気持ちになります。
4巻19話や6巻33話と対比させて、何度でも読み返したくなるシーンです。


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