「憂鬱な朝」日高ショーコ先生

日高ショーコ作 「憂鬱な朝」に惑溺して抜け出せなくなったblog。

その65 法と隠居-「憂鬱な朝」 日高ショーコ先生-

2017-04-18 23:13:07 | 憂鬱な朝
ご来訪いただきありがとうございます。

今回は、隠居について。
調べると意外と深いです。

以下、ネタバレ含みます。(既刊7巻まで)
なお、年齢は、作品内の数え方をそのまま採用しています。

以降、よろしくお付き合いください。

*********************************

作中で度々登場する「隠居」。

隠居とは、当主の地位(=家督)や爵位を、他の者に譲ること。
または、譲ることで自らは悠々自適の生活を送ることです。

そして、隠居は、「華族令」により定められる制度のひとつでした。

「華族令」が発布されたのは、1884年。
その後、「民法」との整合性を図るべく、何度か改正されることになります。

関連する法令としては、1889年制定の貴族院令があり、華族が貴族院議員となる特権が制定されています。
1巻2話では、この制度について、智之が暁人様に説明するシーンがありました。

華族とその子弟の婚姻に際して、宮内大臣の許可が必要であると定めたのもこの法令です。
佐条家俔子様との婚約の時も、宮内庁の許可を得るために、暁人様はずいぶん苦慮していましたね。

もし制定されるのがあと20年遅ければ。
暁人様と俔子様は、深く考える間もなく、スピード婚約をすることもあり得ました。

いったん婚約してしまえば、子爵ごときが公爵家との婚約を破棄するなど言語道断。
暁人様がそんなことをしようとすれば、まさに万事休す、です。

華族が婚姻するのにお国の許可が必要な時代ならではのエピソードですね。
作品の時代設定が本当に絶妙。
あらためて、日高先生&トキエ先生はすごいなあと思いました。

…長くなるので次回に続く。
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