「憂鬱な朝」日高ショーコ先生

日高ショーコ作 「憂鬱な朝」に惑溺して抜け出せなくなったblog。

その67 性別と恋vol.2 -「憂鬱な朝」 日高ショーコ先生-

2017-04-20 21:21:59 | 憂鬱な朝
加筆修正のため、記事62の続きとなります。

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逆に、もしも暁人様が女だったら?

この時の華族令(皇室令)では、女性の相続人は、襲爵ができませんでした。
女系男子の襲爵も法的には認められていません。

つまり、暁直様が亡くなった時点で、襲爵可能な人間は、誰も存在しないことになります。
義弟の暁継様は、暁直様により久世家から除籍されていましたし、士族の家から分家した場合、分家は平民となってしまいますので。

この時点で、久世家はかなり由々しき事態を迎えることになります。
採るべき道は、ただひとつ。
期限以内に、実際はどうあれ、宮内省に智之が直弥様の嫡子であることを認めさせることです。

しかしながら、この時の状況で、久世のお殿様の言いつけを守る桂木高正がそれを認めるだろうか?
高正を説得できる者は、おそらく誰もいないでしょう。
もし、高正が智之を直弥の子であると認めなければ、久世家はThe End.

反面、何らかの手段によって、上記の問題がクリアになれば、次代の久世子爵は晴れて久世智之が、ということになります。
智之にとっては、当初の願いが叶えられた形に。
それはそれで、めでたしめでたしと言えるのかも。

一方、暁人様の採るべき道は、他家に嫁ぐか、または…。

智之が蓄妾届を元に直弥様の庶子であることが認められた場合、当時の民法(旧民法上)において三親等ということになりますので、智之と暁人様の婚姻は認められないことになります。(※)

結局、男同士であっても、男女同士であっても、二人の関係は今と何ら変わらないという結論でした。

(※)実際は、近親の内縁関係は特に珍しいことではなく、民法の法制を超え、世間から黙認されていました。
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