貧乏庶民の法的思考2

びんぼうしょみんのリーガルマインド2

マリコのゲストコレクション836

2016年10月11日 | 法曹界
週刊朝日の2016.10.14号の「マリコのゲストコレクション」の対談相手は宇都宮健児弁護士。今年70歳なんですねえ。大変興味深い内容でした。
都知事選で降りたことは「苦渋の決断」と。そりゃそうでしょ。これを「喜んで譲った」と思った人がいたら、相当アタマがオメデタイ。週刊誌記事の件は「鳥越さんはジャーナリストであり候補者という半ば公の人であるにもかかわらず、説明責任を果たさなかった」と。全くもってそのとおりで、事実かどうかが問題なんじゃない。政治家としての説明責任を完全放棄、これは酷いなんてもんじゃありません。鳥越の準備不足は「都政についてたずねると、『これから考える』。ちょっとどうかなと思いましたね」と。こりゃかなり抑えた表現ですよ。腹の中は呆れを通り越して怒りだった、と管理人は推察します。都知事選について「前回の細川護熙さんとか今回の石田純一さんとか、著名人を引っ張り出して勝とうという動きが続いていましたが、それでいいのかなという感じですね」と。これも抑えた表現で、かなり強く批判してますよ。候補者の「客寄せパンダ」は民度そのものです。それをマスゴミが肯定的に報道することを含めて。都政についてのド素人が、ただ有名人だからということで立候補したなら、マスコミは否定的に報道しなければ「一人前」ではありません。
過払金に群がる弁護士について、林氏が「最近、『払いすぎていませんか?』とかいう広告をたくさん見かけますけど、ああいう弁護士事務所ってどうなんですか」と問うたのに対し、「私は問題のある事務所だと思っています。昔は非常に困難な仕事だったので、誰もやりたがらなかったんですね。それでも判例を獲得したり法改正があった結果、過払い金の返還請求ができるようになった。私はずっとそういう運動をやってきましたが、彼らはそれには全く参加していない人たちなんです。正直苦々しく思っています」と。これですよこれ、管理人も全く同じ認識ですが、「本人」が言うと重みが違う。宇都宮氏などの先輩弁護士が何十年も苦労に苦労を重ねてようやく勝ち得た判決によって切り開かれた市場に、タダノリするが如く群がる弁護士。そして利益をかっさらい、大々的にTVCMして、世間ではそういう弁護士が「偉い弁護士」「立派な事務所」ということになっている。どんな業界でもこういうものかもしれませんがね…。林氏も「宇都宮さんが一生懸命切り開いた耕地にスッと入ってきて、お金だけ取っていくわけですね」と応じています。そのとおり!…そして司法制度改革についても(貸与制について)「これでは経済的に余裕がない人は弁護士になれない。社会的弱者や少数派の痛みがわかるような人こそ弁護士になれるようなシステムじゃないといけないのに」と給費制復活を訴えています。これ、そのとおりなんですが、法科大学院廃止まで言えないんですかね。そっちこそ「本丸」なんですけど。
宇都宮氏は、今は無き駒場寮(管理人の時はまだありましたが…廃墟みたいで到底入りたいような気持ちにはなりませんでしたけど)に入ったそうですが、「上京して駒場寮に入ると、実家が漁業や農業であることを隠そうとする学生が多い。驚きました」とのこと。管理人も驚きです。そんなことで人の評価を低くする人が、あそこにいたんですかね。管理人はそのようなことは全く感じなかったし、隠そうともしませんでしたが。時代の差ですかねえ。それとも単なる自意識過剰か…だいたい、駒場寮なら親が漁業や農業のほうが「出身成分が良い」と高く評価されたんじゃないのw
最後に、宇都宮氏の「尊敬する人」は父親以外では「田中正造」とのこと。管理人も同じです。いや、この記事は大変素晴らしい。一本筋の入った人というのは良いものです。政治家として相応しいかどうかは別論ですが。
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