思いつくまま

趣味の記録かな

一人でも練習

2016-12-28 09:15:20 | 馬に乗るを学ぶ


乗馬愛好者のうちのほとんどの方にとっては、週一回程度のクラブでの騎乗が唯一の練習機会であり、かつ本番ということになると思います。
貴重な騎乗の機会を充実したものにするために、あるいはせっかくレッスンで覚えた感覚を忘れないために、家でも練習しておきたい、とお考えの方も多いでしょう。
ですが、乗馬というのは、馬と、乗る場所があって初めて出来るものですから、他のスポーツで行われるような素振りとか自主トレーニングといったことは、なかなか出来ません。
というわけで、ここでは、馬に乗らずに出来る、乗馬の随伴や扶助操作に必要な身体の使い方や感覚を養うのに役立ちそうな、一人でできる練習の方法について考えてみたいと思います。
①「膝立ち」の稽古
まずは、軽速歩でしっかりお尻を浮かせることができない方が、とりあえず立てるようになるための方法です。
軽速歩では、鐙を足で蹴って立ち上がろうとしても足が前に行ってしまい、腰が馬の前進する動きに遅れて、尻もちをついてしまいます。
そこで、思いきって腰をぐっと前に持っていく動きを覚えるために、床に「膝立ち」をしてみましょう。
正座(出来れば、そこから更に膝から下を開いた、いわゆる「女の子座り」の方がいいでしょう)の状態から、腰をぐいっと前に突き出すようにして膝立ちの形にもっていきます。
この動きを、1で立つ、2で座る、という具合に一定のリズムで繰り返しながら重心移動の感覚を養うことで、軽速歩でもとりあえず立つことが出来るようになるでしょう。
②「蹴らずに動く」稽古
真っ直ぐ立った状態から、足先に力を入れて地面を下向きに押してみると、身体は後ろに倒れそうになるでしょう。
逆に、同じ姿勢から、足先をフッと浮かそうとすると、身体が自然に前に傾いて、足を踏み出さなければ倒れてしまうと思います。
そうしたら今度は、軽く屈んだ姿勢から、スキージャンプのようなイメージで、膝を伸ばしていく動きを行ってみます。
足の爪先ではなく、「かかと先」(かかとの後ろの丸くなった部分)あたりに意識をおいて、そこを地面に残しながら、足先を浮かすくらいのつもりにして膝を伸ばしていくと、自然に身体が前にいきますが、爪先に先に力が入ると、上体が早く起きて重心が浮き上がるような感じになると思います。
足先で地面に踏ん張る力というのは、重心は前に行くのを止めるブレーキとして働くのだということがわかると思います。
併せて、爪先からでなく踵からそっと下ろす「かかと足踏み」も、何回か行ってみると、身体のつながりが生まれ、更に安定感が増すでしょう。
軽速歩で立つときも、足先で鐙をガツンと蹴るのではなく、踵を地面につけてそこに残したまま、腰をスッと伸ばし、お腹を前に出していく感じにすると、あまり踏ん張ることなく、自然に膝立ちのバランスになれると思います。
③「蹲踞」の稽古
「膝立ち」のバランスは、とりあえず立てるようになるためのもので、そのままでは、脚が効かない、鐙がズレたり前のめりになったりしやすい、というような欠点があります。
これらの問題を解消するためには、鐙に重心を乗せたバランスを保つ感覚を養う必要がありますが、そのために有効な稽古方法として、以下のようなものがあります。
まず、両足の踵を揃え、爪先をやや開きます。
そこから踵をやや浮かせ、足先に全体の重みがかかっていることを感じながら、股関節を開き、上体を真っ直ぐにして座ってみます。
これは、相撲や剣道などでみられる「蹲踞」のような、足先の上に重心を載せた、動き出しやすく、馬の動きを邪魔しないバランスを養う稽古方法です。
小さな踏み台などに乗って、落ちないようにバランスを保つようにしても良いでしょう。
またこの形から、両踵の間にボールなどを挟んで、そのまま軽く屈伸運動を行ってみると、常歩や軽速歩で鐙に乗りながら脚を使えるようになるための稽古として、非常に有効だと思います。
さらに、両腕をみぞおちの前あたりの高さに軽く伸ばして、両手でバケツや手さげカバンなど、少し重みのあるものを吊り下げて持ち、「お姫様だっこ」をするときのように腰を入れて重みを全身で支えるようにすると、膝で挟んで堪えるのではない「腰を張ったブレーキ」の稽古になります。
足先を支点にして、自分の腰が落ちようとする重みで、腕にぶら下げたオモリの重さを釣り上げるようなイメージで身体を使うと、比較的楽に、重みを支えることができます。
④「片足立ち」の稽古
駈歩では、骨盤を後傾気味にして上体をうねらせるようにしてお尻を動かかすことで、とりあえず座っていられるようにはなるのですが、より馬の動きに一致した気持ちのいい騎乗のためには、馬の前後上下の揺れだけでなく、左右方向への動きを感じることが大切です。
駈歩では、馬の外方肢の着地後、馬の内側の半身が前に出て、内方肢が着地するのに伴い、重心も外方から内方へと移動していきます。
ですから、騎手の重心も馬の動きに合わせるように、内方の鐙の上へ移動していくようにしてやる必要があります。
この感覚を、騎乗せずに養う稽古として、パカタン、パカタン、と唱えながら、パカタンの「タン」のタイミングにあわせて、脇腹辺りを前に張り出すようにして「片足立ち」のバランスになる、という方法が有効です。
さらに、片足で体重を支える足のふくらはぎのあたりを、反対の足の踵でパカタンの「パ」のタイミングに合わせて軽く蹴り、その足を素早く戻すと同時に重心移動して片足立ち、というようにしてみると、駈歩の随伴の動きの中で脚を使う練習になると思います。
馬に乗らずに乗馬の練習をするには、馬の動きやそこに働く力をイメージする想像力が必要ですが、寝る前にでもやってみれば、気分転換としても良いのではないでしょうか。
* 進藤 良さんの著書だったかFBの投稿だったかのお話を。






ジャンル:
習い事
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« スキル向上の条件 | トップ | 次の記事へ »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

馬に乗るを学ぶ」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。