浄福寺・お寺のいろいろ日記

福岡県豊前(ぶぜん)市・下河内(しもかわち)浄土真宗本願寺派・上毛組(こうげそ)浄福寺の坊守の日記です。

わが家のクリスマス。

2016年12月25日 | Weblog
今日もブログを見てくださり、ありがとうございます

世間はクリスマスでしたね〜

もちろん、お寺にクリスマスはありません

ツリーを飾ることもなく、チキンやケーキを食べることもありません

息子はお寺の保育園に通っているからか、園にサンタさんが来ることもなく、なぜか豊前市キャラクター「くぼてんくん」からお菓子をもらって帰りました

ここまでイベント事としてのクリスマスが根付いてしまうと、もはや抵抗しているのは、お寺や神社の家庭しかないのではないかと思ってしまいます

ただ、私は「クリスマスは恋人と過ごさないと…」という風潮は嫌いですが、家族であたたかい日を過ごすのは素敵だと思っています

子どもがいると、自分の子どもの頃、この時期の切ない気持ちを思い出し、何かしてあげたいと思ってしまいます

そこで我が家では、「一年間よくお参りできました」と、プレゼントをお内仏にお供えしています

12月8日の成道会にあわせてプレゼントを渡すお寺さん、元旦やお正月にプレゼントを渡すお寺さんなど、みなさんいろいろと悩まれ、工夫されているようです

けれど、息子には、「お寺だからクリスマスはないんよ」と、勇気をもって友達に言えるようになってほしいと思います



クリスマスのない息子へ、門徒さんから今年もいろいろとプレゼントをいただきました

「いい子にしてたらサンタさんが来るよ」ではなく、いろんな人の思いの中で生きていることに気づいてほしいものです
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2 コメント

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Unknown (通りすがりのお坊さん)
2016-12-25 23:58:45
浄土真宗の僧侶方、寺族方を見ていて感じるのは、他宗や異教由来の文化を「避けて」生きようという傾向の強さですね。
子どもを育てるにあたり、クリスマスや節分など、避けるのは楽なんです(実際、その日は保育園を休ませるという坊守さんにお出会いした事があります)。
しかし、本当に大切なのは「世俗の風習を知っていて、経験して、楽しさまで味わった上で、それでもなお選び取ってゆける」事だと思って布教しております。
純粋培養はやはり…弱いですよ。
通りすがりのお坊さんへ (akiko)
2016-12-26 00:22:04
なるほど、そうなのでしょうね〜
私自身、お友達のおうちで開かれるクリスマス会に参加させてもらったり、神社のお参りには毎年お友達と行かせてもらったことは、よかったなと感じています。
先ほど、ラジオのお坊さんへの質問で、「クリスマスはどう過ごしますか?」とあり、「もちろんお祝いします、お友達のお誕生日のようなものですから」と回答されたと、ネットで見てカッコイイなと思いました。
拒否反応、強い自分に気付かされました!コメント、ありがとうございました!