監督:滝田 洋二郎/脚本:小山 薫堂/音楽:久石 譲
<出演者>
本木 雅弘/広末 涼子/余 貴美子/吉行 和子/笹野 高史/山崎 努 ほか
<あらすじ>
所属する東京のオーケストラが解散し職を失ったチェロ奏者の大悟は
演奏家を続けることを諦め、妻の美香を連れて故郷の山形に戻ってくる。
早速、求人広告で見つけたNKエージェントに面接に出かけ、
その場で採用になるが、それは遺体を棺に納める納棺師という仕事だった。
戸惑いながらも社長の佐々木に指導を受け、
新人納棺師として働き始める大悟だったが、
美香には冠婚葬祭関係の仕事に就いたとしか告げられずにいた。
ーーーーーーーーgoo映画 より
おくりびと - goo 映画
<感想>
昨年の公開時、観に行く予定が急にキャンセルになり、
今回地元に漸く来たので、観に行く事ができました。
「良い映画を観た」と言うより「美しい映画を観た」と言う感じがします。
(勿論、良い映画だと思いますが・・・・・・)
本木さん演じる”納棺師”の全ての所作が美しくて、
とっても芸術的に観えたのもありますし、
亡くなった方を、大切に思う気持ちの美しさもありますし、
バックに流れる音楽の美しさもありますし、
全てがマッチして、とても美しい作品だったと思います。
ここに登場した”旅立っていく人”は、
親より先に逝く人、年老いて誰にも見取られずに逝く人、
働き者のお母さんで、仕事中に倒れそのまま逝ってしまった人などなど、
色々な人が出てきましたが、
それぞれのエピソードや、その人を送る家族の様子に、
「あ〜、解るナァ〜」と頭で思うより先に、涙が自然に流れてしまうという感じでした。
泣ける映画だからと言って、
それは決して単にお涙頂戴の内容ではなく、
誰にも必ず訪れる「死」について、
今生きている自分、送る側から静かに見つめる事が出来る内容だったと思います。
NKエージェントの事務員(余貴美子)が言っていた、
「人生最後の買い物(棺)は、自分で選べない・・・・」
と言う言葉と、
火葬場の職員が言っていた、「死は門だと思う。」
(死は終わりではなく、次の世界へ行くための通過点と言う意味だったと思う)
と言う言葉が、何だか印象的でした。
今回この映画を通して初めて知った「納棺師」と言う職業。
(葬儀社の人が湯灌や納棺をするのを見たことはありますが・・・・・)
映画の中では、世間の人からあまり良く思われない職業で、
友達や奥さんからも「もっとまともな仕事に就くように・・・」とか、
「汚らわしい」なんて言われてしまう始末。
でも、とっても大切で、尊敬すべき仕事に感じます。
最期にご遺体の身を清め、化粧を施し、美しい姿で旅立たせてあげる・・・・・
亡くなった方へのこの風習は、日本独特のものなのでしょうか?
何時までも大切にしたい気持ちと、風習だと思いました。
最後の方に出てきた葬儀社の人のように、
機械的にご遺体を棺に入れ「後でお水を飲ませてあげてください」
なんていう扱いは嫌ですね。
映画全体には、クスッと笑える部分と、
泣けてしまう部分とのバランスがとっても良くて、
観終わった後は、涙が頬を伝ってる割には、何故か暖かい気持ちになりました。
本木さんの納棺師の所作の美しさと共に、
チェロを弾く姿も見事でした。
かなり練習されたのでしょうね、流れている音楽と指の動きが良く合っていて、
本当に演奏しているようでした。
そして、このチェロの曲も本当に素敵でした。
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「納棺師」と言うと「死」を連想しますから、
一見暗く、重くなりがちですが、決して暗くなり過ぎず、
自分の今までの人生や、愛する家族に思いを馳せられるような、
心に沁みる曲でした。
もし私がチェロを弾けるなら、是非弾いてみたくなるような曲ですね。
(残念ながらチェロは弾けませんが・・・・・・)
本木さんだけじゃなく、山崎さん、笹野さん、余さんなど、
独特の雰囲気の役者さんたちの醸し出す雰囲気も、とっても良かったです。
DVDが出たら、是非また観たい作品です。
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最後に・・・・・・
私も最期の時はあんな納棺師の方に、旅立ちの仕度をしていただきたいと、
思ってしまいました。
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ぜひakiさんにも見てほしいなあと思っていた映画でした。
昔、私の祖母が亡くなったときは家族の前で素肌の清拭がされて
子ども心にショックを受けた覚えがあります。
その時にこういう納棺師さんがいてくれたら…と思いながら、映画を見てました。
そして…
>私も最期の時はあんな納棺師の方に、旅立ちの仕度をしていただきたいと、
思ってしまいました。
同じくです。
笑えて泣けて、暖かくなって…
いい映画でしたね。
・・・この映画を見てからひと月あまり経ったのですが、
納棺師は遺体を清めることで遺族のセラピーにもなるのではないかと。
久石譲&柏木広樹の音楽も良かったですね。
2週間前に2度目の鑑賞をしてきました。
やっぱり心に沁みる作品ですね。
あんな風に送ってもらえるためには、
送る側に、「最期は素敵に送ってあげたい・・・」って、
思ってもらえるように生きなきゃって思いました。
>sannkenekoさん。
私も、最初に見た日から1ヶ月が過ぎ、
いまだにあれこれ考えさせられます。
そして、日本映画って良いな〜って、
つくづく思う映画でした。