AKI-FIELD

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未知の生命体を扱うなら、うかつさは命とり 映画「ライフ」

2017-07-17 | 映画
「2001年宇宙の旅」の頃から比べると、なんという映像技術の進歩。
「ゼロ・グラビティ」もそうだったけれど、こんな無重力状態を、どうやって撮ったのだろう、などと
口を半開きで見ていた。(ワイヤー・ワークだと、何かで読んだ)

映像はすごい。

しかし、ストーリーは、「エイリアン」によく似ていて、オリジナリティはそれほどでもない。

宇宙ステーションで火星の砂を分析中、生命体(ライフ)を発見。
乗組員も、地球の人々も、歓喜につつまれ、「カルビン」と名づけられる。

カルビンは、ステーション内で冬眠から覚め、乗組員を殺し、その血肉をエネルギーとして成長していく。
乗組員は、カルビンを隔離するために手を尽くすが、彼はステーション内を自由に動き回り、音もなく人間に近づき殺していく。

どんなことをしてもカルビンを隔離できないと悟った乗組員は、この生命体を地球に持ち込まないために、捨て身で
カルビンとともに地球から遠ざかるという計画をたて、実行するが・・・

「隔離」が、キーワードになっている。

未知の生命体と接触するとき、お互いの安全のために、どうやって距離をとるか。
相手が有害とわかったときに、確実に隔離するのは可能か。

ほんのちょっとしたことが、命とりになるのだ。

不用意にカルビンの冬眠を解いてしまった科学者。

死にそうになった科学者を、安全扉を開いて助けにいってしまう、熱血青年。

開けたバルブを、早く閉じればいいのに、閉じなかったために餌食になるエンジニア。
(彼女が、カルビンに捕らわれたまま宇宙船から離れていたら・・・と思うが、それではストーリーが続かない)

うっかりのために、次々と殺されていくステーションの乗組員。

「エイリアン2」でも、熱血でうかつな海兵隊員が大勢でてきて、ほぼ全滅したが、「ライフ」も同じ。
未知の生命体を扱うには、どこか「うかつ」なのである。

まあ、映画館の座席で見ているから「うかつ」さに気がつくのであって、
実際にあのような目にあったら、たいていはパニックになって、殺されて終わり、だろうけれど。

無理やりこの作品から教訓を得るとすれば、こうした「うかつ」な行動への戒めか。

アメリカ映画だが、真田広之が出演し、結構重要な役を演じていた。
「ジーニアス」と言われるくらいのエンジニアである。

私は、かつての真田広之の目を見張るような演技力をよく覚えているから、「ライフ」のひたすら抑えた演技は
少し不満だが、外国人の中に違和感なく溶け込んでいたと思う。

ちなみに、真田広之の役名は、「ムラカミ ショウ」という。
乗組員からは、「ショウ」と呼ばれる。
制服には日の丸の国旗が付いている。

だから、彼は日本人だということは明確である。
そして、乗組員や、重要な登場人物に、中国人はいない。

であるのに、「このステーションは、世界各国が力を合わせて作った」という字幕があって、
その英語のセリフでは「チャイナ」という国名が、わざわざ入れられているのである。

なんで、ジャパンは入っていなくて、チャイナは入っているのだろう。謎である。

配給はソニーピクチャーズ。

ソニーが押して真田広之をキャストに入れたのかもしれないが、それなら、チャイナではなくジャパンを
セリフに入れるべきだったのではないか。

日本は、こういうところで、お人好しであるように思う。

ハリウッドの親中ぶりがいろいろ聞こえてくるから、つい、重箱の隅をつつくようなことも言ってしまう。

「エイリアン」シリーズが好きだったから、この「ライフ」も、続編が見たくなる。
カルビンを決定的に駆除する方法を、映画で観てみたいのだ。




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