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不肖「信頼出来ない語り手」明智紫苑の我楽多ブログです。主に自作小説とカスタマイズドールを扱いますが、エッセイもあります。

ダサイエロー、ダサブルー、ダサグリーン

2017-08-05 12:00:00 | 世代論
 去年、ツイッターで中村うさぎ氏が「偽サバサバは自身の欺瞞に無自覚」とコメントしていたが、私がそれで連想するのが私の継父だ。うさぎさんは「ぶりっ子はたぶん自覚的で戦略的なんだろう」と言っていたが、偽サバサバの人物は案外本気で自分を本当にサバサバした気質の人間だと思っているのかもしれない。私の継父とは多分、そんな「自分は本当にサバサバした気質の人間だと信じ込んでいる偽サバサバ男」なのだ。
 私と継父のいがみ合いは、母が継父と再婚して、近所の寿司屋の二階を借りて開いた披露宴から始まった。そこで継父は何やら見栄っ張り発言をしたのだが、私は冗談で「カッコつけやがって」と言った。私はあくまでも冗談として「やがって」なんてカッコつけた言い方をしたに過ぎないが、継父はそれを真に受けて根に持っていた。しかも、継父は後に母と口論した際に「あいつは俺に『カッコつけやがって、バカヤロー』と言いやがった」と言いがかりをつけた。私は「バカヤロー」とまでは言っていない。相手を非難するために自らの記憶を捏造するとは、やっぱり私を嫌っていたんだな。
 しかも、継父はしばしば私を「幼稚園児並み」呼ばわりしていたが、継父は単に自らの幼稚さを私に投影していただけに過ぎないだろう。現に、結構幼稚な面があったのだし、それで私は継父を嫌っていたのだ。
 私と継父はお互いに親子として「好みのタイプ」ではなかった。継父の理想はあくまでも「明るく素直で元気な子」であり、私の理想はあくまでも「教養豊かで他人に対する理解力が優れた紳士」だった。しかし、私の母は貧乏大家族の娘で中卒だったから、玉の輿再婚は無理だった。せめて私の実父(白血病で亡くなった)が健在だったら、私はもっと健全かつ要領よく育っていただろう。実父の死が私の運命を狂わせたのだ。

「ダサピンク」という言葉がある。これは男性並びに男社会が女性に対してゴリ押しする「都合の良い女」イメージをピンクという色で表現したものだが、私はさらに「ダサイエロー」と「ダサブルー」、そしてこの二つを合わせた「ダサグリーン」という概念があると思う。「ダサイエロー」とは大人が一方的に子供に対して押し付ける「子供らしさ」であり、「ダサブルー」は中高年者が若者に対して無理に求める「大人にとって都合の良い健全さに満ち溢れる若者」イメージである。黄色は「子供らしさ」を託される事が多い色であり、青は「青春」の青だ。この二つを合わせて「緑」なのだが、何だか戦隊ヒーローみたいだね(笑)。
 私の継父が私に求めたのは「ダサイエロー」「ダサブルー」そして「ダサグリーン」だった。強制的異性愛ならぬ「強制的健全さ」だ。私はそのうさんくささを嫌ったが、もし仮に当時ゴスロリファッションがあったならば、私はそれにハマったかもしれない。しかし、継父も母も私にオシャレの自由を認めず、ジャージばかり着せていた。この「私服がジャージ」というのも「ダサイエロー」「ダサブルー」「ダサグリーン」のシンボルだ。私は、オシャレなよその子に対して嫉妬や羨望を抱いていたが、当時の私は自らの嫉妬深さに対して無自覚だった。そして、もう決して若くない40近くになってから、ようやっと自分自身の嫉妬深さに対して自覚的になれたが、そのキッカケとなったある女性はおそらく私の継父の「理想の娘」イメージに近かっただろう。だからこそ私は彼女を「怨念」「殺意」レベルで憎んだのだ。

 かつての「ハンカチ王子」や「ハニカミ王子」とは、中高年者が若者に対して求める「ダサブルー」並びに「ダサグリーン」イメージを具体化させたキャラクターだった。おそらく、彼らに対して違和感や不快感を抱いた同世代人は少なからずいただろう。

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