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■めでたく上棟~SE工法&在来工法比較その1・在来工法~建築家の自邸第98話

2008-11-15 23:57:18 | ■建築家の自邸・構想~建築、竣工まで
このコーナーではakatukiが自宅建設の為に日々奮闘する様子を記事にしております。
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。

◆建築家の自邸・二世帯住宅建設記の目次はこちらから

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ようやく上棟しました~~!
二日間かけて二つの家が順番に上棟。
今回は木造軸組み在来工法の家とSE工法(木造準ラーメン)と、構造がバラバラの二世帯なので、その違いがわかるように別けて解説します。



まずは、母親世帯の木造軸組み在来工法の様子から。



キリンのような大空に高く伸びたレッカー車から、吊り下げられた梁を仕口(木材の接合部)に合せてゆっくりと降ろしていきます。
蟻掛という受けの穴に上手く合わせながら木槌で叩き入れます。
この時、柱がホゾ穴と呼ばれる加工部分に上手く入るように他の職人さんたちが調整しながら行います。
軸組み在来工法の場合はこのように木と木が直接接合して構成されます。



現場に着いたときには、もうすでに1階部分は完了してあって、基礎周りはこんな感じ。
もうすでに火打ち材と呼ばれる金物やアンカーボルト(基礎と土台を緊結するもの)が取り付けられています。
そして、驚くべきはこの土台の養生材。
土台が、職人さんの靴(の裏に着いた砂)や工具や部材で傷が付かない様に養生されているのです。
今まで、ここまで丁寧な仕事は見たことがありません・・・
素晴らしい!



木材の吊り下げはレッカー車に頼るのですが、梁はこのような金物に取り付けて引き上げます。
部材の自重でしっかり挟んで落しません。



腰に着いたリモコンでクレーンを操作して、部材を放す時は紐を引っ張ると外れる仕組み。



柱の上に梁が載るとすぐに仮筋交い(斜めに入れた板材)をいれ、傾かないようにします。



鳶職人の方が梁の上を動き回り羽子板ボルトという金物を取り付けています。
足元では、大工さんが柱用の金物を取り付けていたり、周りの足場では養生シート(青い目隠しのシート)を取り付ける職人さんが働いていたりと10人ぐらいの職人さんがあちこち動き回っています。



床用の構造用合板(28mm)を梁に打ち付けています。
コレは、耐力壁で受け持つ力を建物全体で受け止めるための重要なものです。



根太レス工法ともいい、910mm間隔で小梁を配し釘を細かく打ち付けます。



今回はこれら床用の合板もプレカット品を使い施工しています。
この図面を見ながら何処にどのパネルを使うのかを確認してるんです。

ほとんどの場所が問題なく敷く事が出来たんですけど・・・
中には金物や仮筋交いに当ってしまって、大工さんが穴を現場で開けて対応していました。



柱の先端はこのようになっていて、ここに梁が乗る形になります。
※ここからはSE工法の建方レポートと合せて見ていただくことで、違いが良く解ると思います。



在来工法の接合部は、このようにちょっと複雑。
更に金物で留めつけるのですが・・・
座彫りと呼ばれる丸穴が無数に空いて断面欠損が多いのも在来工法の特徴。



金物がこのように出っ張って取り付きあまり美しくありません。
(内部は天井裏に隠れるので露出しています)
特に通し柱(一階から二階まで伸びる柱)はいろいろな方向から梁が取り付くので、断面欠損が大きくなりこの構造の一番の弱点となります。



ただ、断面欠損があるから駄目というわけでなく、きちんと金物で補強しているのでSE工法に比べ一概に劣っているというわけではありません。
しかし、施工制精度や状況によって強度のバラツキが出てしまうので注意が必要です。



柱脚はこのように土台の上に柱が載り、ホールダウンアンカーという金物で基礎と直接緊結しています。
(SE工法では特にここが違うので比較の為載せています)



写真だとなんだか良く解らないかもしれないのですが、軸組み在来の建て方はおおよそこんな感じです。
例によって仕事の合間に見に行っているので・・・
最後まで確認せずにこの日は事務所に戻ったのでした。

次はSE工法の建方の様子を公開します。

■SE工法の上棟の様子はこちらから
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