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ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■宮島水中花火大会~場所取りのポイントから満潮干潮のチェックまで~広島旅行4

2009-08-26 22:10:31 | ■期間限定・イベント
今回の広島旅行の目的はこの宮島水中花火の観賞。
水中花火の奏でる素晴らしいショーをご覧いただけます。

ここで花火の写真を紹介する前に場所取りのポイントをお伝えします。
僕もせっかく宮島までいって花火を見るのなら最高のポイントで見てみたいと、事前に調べたんですけど・・・
どうも、僕が知りたい情報がなかなか見つからず少し後悔しているので、是非これから宮島に花火を見に行かれる方には最高のポイントで見ていただきたいなぁと思っているわけです。

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宮島水中花火の場所取りは花火当日の0:00に解禁となります。
その為に宮島島内に宿泊した人以外はフェリーの始発で駆けつけ、フェリー到着と共に三脚を抱えて走り出すといった記事を見かけたんですけど・・・

はっきりいってそこまでする必要はないんじゃないかなぁと思います。
でも、やっぱ誰よりもいい場所をとりたいと思う方はそうすればいいと思うのですが、コレは海辺での花火の特徴であります潮の満ち引きによってベストスポットが時間によって変化する為にそんなに急いで場所取りしても意味がないからです。
その様子を写真を交えてお伝えいたします。

ゴザを食べる鹿


ちなみに場所取りをする場合は鹿に食べられないように注意しましょう。
↑ゴザは鹿が食べてしまいます(笑)

宮島マップ
※社団法人宮島観光協会より


まず、我々が場所取りしたのは①のポイント。
11:00ぐらいに場所取りを始めたんですけど、まだまだ最前列を選ぶ余裕がありました。
この場所は、海沿いに石垣が出来ていて浜より一段高くなっていて、コレだったら潮の満ち引きに関係なく最前列で花火を拝む事が出来るかなぁと思い決定しました。
花火大会の写真で大鳥居のバックに水中花火が広がる写真のアングルを研究してコレだったら鳥居になんとか掛かる様に花火が見れるんじゃないかなぁと思っていたのです・・・

三脚で場所取り


さて、早朝から場所取りをしている方々は何処に陣取っていたかというと・・・
②と⑥の場所。
②は多分一番のベストポジションだと思うのですが、この日出来ていた櫓が少し邪魔になるのかなぁって感じ。
三脚を構えられるポイントが少なくここを狙うには前日から乗り込まないと駄目なのかな?
多くのカメラマンは厳島神社脇の⑥のポイントに三脚を立てていました。
ここは浜が少し盛り上がっていて見渡しがよく干満の影響を受けないポイント。
鳥居の裏の④の位置に花火を打ち上げるだろう船が構えてて、ちょうどその船が鳥居の中央に来るように三脚をセットしているようでした。

厳島神社のまん前


中にはつわものがいて厳島神社のまん前に三脚を構えている人も。
もしかしたら、干潮の時にセッティングして潮が満ちて三脚が海の中に埋まってしまったのかも。

水中の三脚


しかし、次第に皆の行動は大胆に。
この日の満潮は15:25。
干潮が21:09なので花火の終了時刻まではひたすら潮は引いていく事になります。

16:00ぐらいになるとその様子を察知したのかカメラマンたちの場所取り戦争が激化しはじめ、↑のように厳島神社の前に三脚を持ち移動し始めました。
ちょっと写真では小さくて解りにくいですが、厳島神社の周りにはロープが張ってあって、そのライン際にバーっと列が出来ました。
もう、下半身は濡れるの覚悟です。

宮島フェリー


②の場所でも、潮が引いて砂浜が見えてきたので人が増え始めました。
もう、こうなると潮が引くのと同時にカメラ前線は海に向かって北上するのみ。
朝から一生懸命場所取りしていたのもまるで意味がありません・・・

厳島神社前のカメラマン


厳島神社前のカメラマンもどんどんと前進していきます。

前進するカメラマン


もう、こうなると朝の場所取りっていったいなんだったのでしょう(笑)
皆が鳥居バックに花火をとらえ様と引き潮と共に海に向かっていきます。
鎌倉の水中花火の時は私も良く実践していたんですけど、海での花火ってキチンと潮の満ち引きを調べておくと無駄に場所取りをしなくて済むんですよねぇ。
宮島の水中花火の場合は宮島観光協会のHPから年間潮汐表で調べる事が出来ます。

コレは私がウィンドサーフィンをしていた時の知恵なんですけど・・・
かなりお勧めの手段です。
ただ、早くから陣取って待っている人の前に時間ギリギリにきて座る勇気が必要ですが、空いている場所に座らないのももったいない話なので後ろの方の視線を遮らないように配慮して席を撮ると良いでしょう。

■全国の潮位を調べるには気象庁のHPで

我々の場所


私たちの場所取りした所からの大鳥居です。
浜とは2m以上の段差があって邪魔されなくいい所です。
心配なのはこの松の木が邪魔にならなきゃいいんだけど・・・

と、不安を残しつつ次第に暗くなっていきます。
我々の前の浜もどんどん潮が引き座れる場所が増えていきます。
ほんと、花火の30~1時間前に来ても充分間に合います。
ただ、浜に出る為の階段は数箇所しかないのでその場所は予め調べておく必要がありそうです。

ライトアップされていた鳥居が開始の10分前ぐらいにダウンされました。
いよいよ花火開始まで秒読みです!

水中花火


花火が始まりました!
今回はフランスのモン・サン=ミシェルと姉妹都市締結記念としてのプログラムが組まれ章立てされていました。
でも、キリストの誕生等のテーマを鳥居バックに表現するのはいかがなものかと・・・

しかし、不安は的中しました。
水中花火の打ち上げ場所が違う!
私の予想だと④から水中花火があがると思っていたのに・・・
③から打ちあがったんですね。

もしかしたら、このモン・サン=ミシェルに絡めたプログラムの為に今年だけ打ち上げ位置が違かったのかもしれませんが・・・

でも、よ~く考えたらわかった事だったかも。
だって宮島と宮島口を繋ぐフェリーがすぐ西側に運航しているので安全を期して東よりに花火を打ち上げると・・・

ですから、中心から水中花火が打ちあがると思っていた私の思惑がハズレ、補助的な感じで中央の④からは花火が打ち上げられました。

宮島水中花火


しかも我々の陣取った所からは清盛神社方向の松の木が邪魔しちゃって・・・
う~ん悔しい。
前回の記事に書きましたが、我々のすぐ傍で朝から場所取りしていたおじさんはその事を察知して他に移動したのでしょうか?

鳥居バックの花火


でも、鳥居バックの花火はバッチし。
こちらはいい塩梅です。

宮島の花火


両方の打ち上げ場所を見るとこんな感じです。
浜で見ていた人たちは潮が引くとどんどん前進して移動しながら観賞していました。

尺球


花火は派手に無駄打ちするのでなく、大きい尺球を大量に丁寧に打ち上げるような感じ。

不思議な花火


面白かったのがこの花火。
ビュ~ンって飛んだと思ったら一端消光してまた勢い良く打ち上がる花火。
不思議な動きです。

土星型の花火


テーマがキリスト教になぞらえているのでドラエモン花火みたいのはありません(笑)
変り種もあまりなくスタンダードな花火を水中花火と織り交ぜながら、ところどころ土星型の花火などが打ちあがっていました。

尺球


風が程よくあり、どの花火も綺麗に見えました。

宮島の水中花火


ほんと、他の花火大会のような派手さには欠けますが、しっとりと大人な花火観賞にはもってこいです。

柳花火


この柳花火もまたきれいでした。

クライマックス


クライマックスに近づくとほぼ干潮の為鳥居近辺にまで人影が・・・

花火のクライマックス


そして、クライマックスに突入。
水中花火と打ち上げ花火のコンビネーションが実に見事。
一斉に様々な花火が撃ち上がり黄金色の簾に空が包まれ、鳥居が赤く焼けました。

いやぁ~ほんと綺麗でした。
コレばっかりは言葉でも写真でも上手く伝えられませんが、この一瞬に宮島花火の全てが凝縮され、大鳥居をバックに荘厳なショーは幕を閉じました。

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さて、場所取りの件ですが、結論から言うと②の場所辺りがベストポイントではないかと思います。
また、鳥居云々を考慮しなければ⑤の場所が水中花火に近くダイナミックな演出が見れると思います。
我々の場所取りした①では少し、花火が隠れてしまって残念な感じ。
むしろ浜に乗り出したほうが綺麗な花火を見ることが出来たのかもです。

とりあえず、2009年の宮島水中花火のレポートはここまでですが、翌年以降も同じような傾向になるんではないでしょうか?
海に浮かぶ花火打ち上げようの船のレイアウトを良く観察しベストポジションを探してきてください。
健闘を祈ります!
このまま来年の花火の時期までにこのblogが埋もれてしまわなければいいんですけどね・・・

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そして、むしろ問題はここから。
帰りのフェリーです。
フェリー乗り場から比較的遠い所に来てしまっていた我々は裏道等を通り混雑を回避しながら向かいましたが、フェリー乗り場周辺は大混雑。
結局フェリーに乗り込むまで1時間半弱かかりました。
それでも、JRフェリーでなく松大汽船のフェリー利用だったため少しは早くフェリーに乗れたと思っています。
もっとフェリー乗り場に近い所で花火を見ていたらこの混雑はもう少し回避できたのかもしれません・・・

美しい花火を見たままその余韻を楽しむことなくこの混雑に突入するのは辛いですね。
せめて一泊宮島で出来ると違うんですけどね・・・

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そう、驚くべき事にこおの宮島花火大会。
なんとアンコールがあるんです(笑)
片付けを始めていたら意表をつかれてキチンと見る事が出来ませんでした。
皆さんが行かれる時はしっかりこのアンコール花火も目に焼き付けてくださいね。



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8 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (pom)
2009-08-27 08:40:34
伊勢神宮?ですか?
失礼致しました。 (akatuki)
2009-08-27 09:12:18
>pomさん

すみませ~~~ん厳島神社です。
友人のblogで伊勢神宮の記事を見た後からなんだか伊勢神宮と打ち込んでおりました(T_T)
急いで訂正させていただきました。
ほんとにほんとにありがとうございます!
惜しい (aonuma)
2009-08-27 20:50:20
激選区には意味があるんですね。
潮の満ち引きが決める、陣取合戦。
なんだか壇ノ浦の戦いにも通じて面白いです。

ピントが微妙に来てないような気が・・・
花火はAFは使わずマニュアルで無限遠に合わせるのがコツです。
リモートスイッチを・・・ (akatuki)
2009-08-27 23:03:10
>aonumaさん

ピントはAFで無限遠に設定はしていたんですけど、もしかしたらカメラを縦横変えているときにズラしてしまったのかもしれません・・・

しかし、それ以上に三脚はあれどリモートスイッチをもってないんですよ。
いつもはタイマー設定(2秒)を使ったりして切り抜けたり、失敗したなと思った時は念の為もう一枚取るとかしているんですが、さすがに花火の撮影となるとリモートスイッチは必須ですね。

途中までファインダーを覗かずに勘でシャッター切っていたんで結構ブレブレになってしまいました。
写真を撮ることより花火を見る事を優先してしまいましたぁ。
それにしても、シャッタースピードの調整とかイマイチで練習が必要ですね・・・
途中から少し絞って花火が流れるように調整したんですけど、花火によっては明るくなりすぎちゃって。
ほんと難しいですよね。。。
Unknown (Unknown)
2010-04-30 13:52:29
今年初めて宮島に花火を見に行ってみようと思っている者です。大変参考になりました。
参考になってよかったです! (akatuki)
2010-04-30 21:59:35
>Unknownさん

場所取り命ですからね。
せっかくですから大鳥居と花火を絡めて鑑賞したいですものね。
是非、海の中から綺麗な花火を眺めてください。
私はまた、悔しい思いが込上げてきました(笑)
良いレビューでした (通りすがり)
2011-08-11 12:40:17
大変参考になりました。
写真撮影が目的でなければ始発のフェリーで行く必要はないんですね。
むしろ海に入る覚悟があるなら午後から行ってもOKなくらいのようでw
トイレに行きたいときに困りそうなので②の場所を狙ってみます。
楽しんできてください! (akatuki)
2011-08-12 01:32:44
>通りすがりさん

参考になりましたでしょうか?
せっかくの花火ですから最高のポジションで見たいですものね。
楽しんできて下さい!

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