朝鮮半島と中国と世界の動き

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米中露、ここだけは一致している

2017-05-07 07:45:13 | 政治

ロシアの運航会社が5月からウラジオストクと北朝鮮北東部の羅先をつなぐ定期航路を開き、かつて日朝間を就航していた万景峰号が就航すると発表した。羅先にある羅津港はロシアの資金で整備された港である。

ロシア側関係者は「(定期航路開設に)政治的背景はない」と言っているが、朝鮮半島が重大局面を迎えているタイミングで政治的意味がないと考えるほうがおかしい。少なくとも、北朝鮮は「ロシアは支援する用意がある」と受け止めただろう。

就航は5月4日になって、北朝鮮側の準備が整わないという理由で2週間ほど延期されたが、定期航路開設の先には原油供給の用意があるとみるのが自然だ。
ただ、だからといって、ロシアが北朝鮮を全面支援する話にはならない。

そもそも北朝鮮の核と弾道ミサイル開発は、ロシアにとっても潜在的脅威であるからだ。

核とミサイルを手にした北朝鮮はいざとなれば、目標を東京やワシントン、ソウルからモスクワに変えればいい。もちろん北京に変えてもいい。

そんな新たな脅威が身近に生じるからこそ、ロシアも中国も北朝鮮の核とミサイル開発に反対している。

つまり、ロシアは北朝鮮に原油供給で恩義を与えたとしても「金正恩・最高指導者の手から核とミサイルを奪う」という点では、米国や中国と利害を共有している。そんなプーチン大統領は米中の駆け引きが激化する中、どう動くのか。

トランプ大統領は5月2日、プーチン大統領と電話会談した。シリア情勢をめぐる意見交換がメインの話題だったが、北朝鮮情勢についても意見交換した。BBCは「ホワイトハウスによれば、危険な状態をどう解決するのが最善か、話し合った」と報じている

トランプ大統領は直前の1日に安倍晋三首相とも電話会談している。会談の中身は日米双方があきらかにしていないが、会談そのものを公表しないのも異例だ。

安倍首相は4月27日にモスクワでプーチン大統領と会ったばかりなのだから、北朝鮮問題をめぐるロシアの意向を日米の両首脳が意見交換して分析、検討したに違いない。その作業を経たうえで、トランプ大統領はプーチン大統領に電話したのだ。

いずれにせよ一連の電話会談で、いまやロシアが北朝鮮情勢を動かす鍵になりつつあることがあきらかになった。プーチン大統領は習近平国家主席にはない決断力と狡猾さがある。それは2014年、白昼堂々とクリミア半島に武力侵攻したことで証明されている。

トランプ大統領は優柔不断な習主席を相手に押しまくっているが、中国が原油供給停止に踏み切ったとしても、次はやっかいなプーチン大統領を相手にしなければならない。頼りになる相談相手といえば、日本の安倍首相である。安倍首相の役割は重い。

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