ドナルド・トランプ米大統領が17日(現地時間)、文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領の特使として訪米した洪錫ヒョン(ホン・ソクヒョン)対米特使にホワイトハウスで会い、
「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員は(米国の圧力に)おびえているようだ(terrified)」と言っていたことが分かった。
外交消息筋は18日、「トランプ大統領は自身の選挙公約だった「力を通じた平和」(peace through strength)を説明した際、このように話した」としている。
北朝鮮が核実験を自制しているのは、米国の全方位的圧力のためだということだ。
特使団関係者も同日、記者らに、「トランプ大統領は(会談で)『条件が整えば北朝鮮との対話で平和を作る』と言ったが、これは遠い将来の話だ。
全体的に言って、(米国の基本姿勢は)制裁と圧力で行くということだった。(トランプ大統領との会談時)、米国側は北朝鮮とどの対話で条件を下げるかについて言及しなかった」と語った。
レックス・ティラーソン国務長官は同日、洪錫ヒョン特使と約40分間にわたり会談し、「今は制裁と圧力の局面だが、長期的には北朝鮮が門戸を開くことを望む。(核を放棄すれば)私の周囲にも北朝鮮に投資しようと考えている実業家がたくさんいる」と言った。
また、「北朝鮮に対して政権交代も侵略もしないし、体制を保障すると既に言ってある。(北朝鮮は)裏から(米国の約束について)聞いて来るのではなく、我々(米国)を一度信じてほしい。米国は公にのみメッセージを送る。
核・ミサイルの実験中止を行動で示さなければならない、裏で北朝鮮と対話することはない」と述べた。この発言は、どんな形だとしても北朝鮮に核放棄のための行動変化がなければ、非公式にでも対話はしないという意味だと受け止められている。
一方、マイク・ペンス米副大統領はこの日、米商工会議所で行われた「米国投資サミット」のスピーチで、「韓米自由貿易協定(FTA)再交渉」をあらためて示唆した。
ペンス副大統領は「米国の産業界に不利益となる貿易協定を元に戻すよう引き続き努める。先週(中国が米国産牛肉を輸入することにした)米中間協定は、今後も我々が続けていくほかの国々との交渉で得られる成果の一つだ。
私は先月、韓国や日本などに行ってきた」と語った。「韓米FTA」とは直接言及していないが、米国が不公正な貿易関係を結んでいる国の中に韓国が含まれていることを明言したものだ。
朝鮮日報 からの引用記事