今年も報恩講の時節となりました。
報恩講とは親鸞聖人の命日(旧暦で11月28日、新暦で1月16日)
を縁として営まれる真宗最大の行事です。
聖人御在世なければ、私たちは真宗の教えに出会うことはありませんでした。
阿弥陀如来の本願によって救われることもありませんでした。
聖人が亡くなられたのは弘長2年(1262年)。
はるか昔のことですが、今でも、真宗門徒は聖人を慕い、その教えに導かれています。
聖人は「仏恩(ぶっとん)を知り、仏恩に報いる生き方ができる人間になろう。それが幸せな人生を生きる道である」
と説かれています。
では、私たち真宗門徒は、誰の恩に報いれば良いのでしょうか。
それは恩を頂いた人です。すなわち聖人に他なりません。
聖人のご恩に報いるための法要、それが報恩講です。
報恩講の報とは報いると言う意味です。
恩はなされたことを知り感じると言う意味です。
これを知恩、感恩と言います。つまり報恩とは恩に報いる、恩返しと言うことになります。
如来や聖人の教えに対する報恩がすなわち仏恩と師恩です。
仏恩とは阿弥陀如来への恩であり、師恩とは聖人へのご恩であります。
実際聖人自身も師である法然上人への恩を生涯持ち続けました。
ちなみに講とは心を同じくする者がひとつのところに集うという意味ともうひとつは義(意義、意味)を論じるとか義を聞くという意味があります。
したがって聖人の恩に報いて、門信徒が集い、教えを聞き、そのご恩に感謝すると言うことになります。
高田本山では毎年1月9日から16日まで7日間行われることからお七夜と呼んでおります。もし機会がありましたらご参詣してください。当寺では毎年11月3日正午よりお勤め致します。
また当日お出しする食事「お非時」は報恩講に必ずお出しする精進料理です。
中に入っています椎茸は笠、ごぼうは杖、あぶらあげは袈裟をあらわしております。
山芋は石であり、聖人が寒い夜、路傍の石を枕にやすまれたという有名な伝説の石です。
現在この石は枕石寺として聖人ゆかりの関東二十四輩の寺院のひとつになっております。
そしてにんじんが聖人がご苦労なさった時にできた皸の血です。
晩秋から真冬にかけて報恩講のぬくもりの中で、このようにして聖人のご苦労をしのんでもらいたいものです。
さて、今年最後の仏法を学ぶ会を11月12日午後3時より開講します。
テーマは「キリスト教と仏教」です。
多数の参加をお待ちしております。
合掌
住職法悦
報恩講とは親鸞聖人の命日(旧暦で11月28日、新暦で1月16日)
を縁として営まれる真宗最大の行事です。
聖人御在世なければ、私たちは真宗の教えに出会うことはありませんでした。
阿弥陀如来の本願によって救われることもありませんでした。
聖人が亡くなられたのは弘長2年(1262年)。
はるか昔のことですが、今でも、真宗門徒は聖人を慕い、その教えに導かれています。
聖人は「仏恩(ぶっとん)を知り、仏恩に報いる生き方ができる人間になろう。それが幸せな人生を生きる道である」
と説かれています。
では、私たち真宗門徒は、誰の恩に報いれば良いのでしょうか。
それは恩を頂いた人です。すなわち聖人に他なりません。
聖人のご恩に報いるための法要、それが報恩講です。
報恩講の報とは報いると言う意味です。
恩はなされたことを知り感じると言う意味です。
これを知恩、感恩と言います。つまり報恩とは恩に報いる、恩返しと言うことになります。
如来や聖人の教えに対する報恩がすなわち仏恩と師恩です。
仏恩とは阿弥陀如来への恩であり、師恩とは聖人へのご恩であります。
実際聖人自身も師である法然上人への恩を生涯持ち続けました。
ちなみに講とは心を同じくする者がひとつのところに集うという意味ともうひとつは義(意義、意味)を論じるとか義を聞くという意味があります。
したがって聖人の恩に報いて、門信徒が集い、教えを聞き、そのご恩に感謝すると言うことになります。
高田本山では毎年1月9日から16日まで7日間行われることからお七夜と呼んでおります。もし機会がありましたらご参詣してください。当寺では毎年11月3日正午よりお勤め致します。
また当日お出しする食事「お非時」は報恩講に必ずお出しする精進料理です。
中に入っています椎茸は笠、ごぼうは杖、あぶらあげは袈裟をあらわしております。
山芋は石であり、聖人が寒い夜、路傍の石を枕にやすまれたという有名な伝説の石です。
現在この石は枕石寺として聖人ゆかりの関東二十四輩の寺院のひとつになっております。
そしてにんじんが聖人がご苦労なさった時にできた皸の血です。
晩秋から真冬にかけて報恩講のぬくもりの中で、このようにして聖人のご苦労をしのんでもらいたいものです。
さて、今年最後の仏法を学ぶ会を11月12日午後3時より開講します。
テーマは「キリスト教と仏教」です。
多数の参加をお待ちしております。
合掌
住職法悦