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覆面10傑、第9位マスクド・スーパースター

2017-03-24 06:25:19 | 日記
目に葉巻を押し着ける
 
 毎週金曜日の「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」、先週からは
昭和のマスクマン10傑をお届けしています。
 あの時代にファンの心を躍らせた10人を選びます。
ただし複数メンバーで活躍したメディコやマシン軍団は対象外、
今回は個人で名を上げた外人覆面レスラーのランキングです。
 今週は第9位、「実力は高し、されど印象は薄し」です。

 時には全日のデストロイヤー覆面10番勝負の様に、にわか
マスクマンも登場しました。
全米マットに覆面レスラーは多かれど、デストの相手ができる実力派
マスクマンは限られています。
その為人数合わせとして、常連の外人レスラーに覆面を被せたなん
ちゃって覆面が何人も登場しました。
 今回登場のマスクド・スーパースターは正真正銘のトップマスク
マンでした。
1976年から10年以上にわたって全米マットのひのき舞台を渡り
歩きました。
192cm、132kgの大型の体躯に流星をあしらったマスク、
ハイジャックバックブリーカーやジャンピングしてのネックブリーカー
を得意技としていました。

 初めて日本に登場したのは1977年3月の新日本プロレス第4回
ワールドリーグ。
下馬評通りの活躍を見せて優勝戦に進出。
翌年には蔵前国技館でアントニオ猪木の持つNWFヘビー級にも挑戦
しました。
 同選手権試合は大会場を満杯にする新日のドル箱カードだった事を
考えれば、如何に期待されていたかが分かります。

 しかし観客の目を引いたのは、マネジャー役のグレート・マレンコの
暴挙でした。
猪木の目に火の着いた葉巻を押し着けたのです。
そんな事をすれば間違いなく失明してしまいますが、事の真相をレフ
リーのミスター高橋が書いています。
<~マレンコは右手の親指にテープを巻き、テープと指の間に断熱材を
1枚入れていた。
そして猪木さんの目に向けて葉巻を押し着ける様にして、自分の親指
に押し着けたのだ。
その瞬間煙が消えて火の粉が飛び散り、~>
(ミスター高橋著 流血の魔術 最強の演技より)
 猪木が目を焼かれた、と誰もが本気にする程の真に迫った演技でした。
こんな演出がされたのは、スーパースターは実力がありながらも派手さ
に欠けていたからかもしれません。

欲は無いけど人望はある

 その後も長く新日の常連外人レスラーを務めましたが、欲が無いのか
徐々に精彩を欠いてしまいます。
他のトップレスラーの様にファンの関心を引く仕掛けをせずに、新日
幹部の描いた筋書きに素直に従うのです。
 時にマシン軍のマスクを被り時に素顔で戦い、すっかり便利屋の
扱いです。
その為名勝負として記憶に残る試合がありません。
 しかし誰にも好かれる人柄なのでしょう、2011年7月17日、
小さな会場ながら64歳の引退試合が日本で催されています。

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