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観察会の日程に合わせて誕生するカブトムシ

2017-06-14 06:25:53 | 日記
時間を遡る

 7月中旬に近くの森林公園で昆虫観察会が開かれる、と地域の広報に載っていました。
時間は夜なので主役はチョウやトンボでは無くて、暗くなってから活発に動き回る
カブトムシです。
黒光りするオスを捕まえて、満面の笑みを浮かべる子供達の顔が目に浮かびます。
 カブトムシは何時の時代も子供達の人気者、きっと観察会もカブトムシの活動時期に合わせて
日程を組んだのでしょう。

 今の時期、カブトムシは土の中でさなぎです。
もうすぐ成虫になりますが、その一生を知る為に時間を遡ります。
 さなぎになる前は大人の親指より大きな幼虫でした。
3令幼虫と呼ばれる時期で、冬を越す為に一番食欲が旺盛です。
どれ程食べるかと言えば、大きな植木鉢1個分の腐葉土を食べ尽くしてしまいます。
 3令期はおよそ2カ月間、その前は2令幼虫として二回り以上小振りな姿で2~3週間
を過ごしていました。
更に遡ると孵化したばかりの初令幼虫です。
その卵は去年の7月頃に産み付けられた物です。

 1年前の夏、オスとメスが出会って交尾をしました。
長い場合は1時間、平均では20分前後の交尾を済ますとオスは死んでしまいます。
 一方メスは土に潜って産卵しますが、一度に全部を生むわけではありません。
有精卵を蓄えたメスは1回に1、2個、1週間から10日を掛けて全部で30個程度の卵を産んで
死んでいきます。
 野生の世界では全ての成虫が9月末には一生を終えます。
土中の卵は数日すると膨らんで柔らくなり、2週間後に初令の幼虫として誕生します。
こうしてカブトムシの一生が終わり、一生が始まります。

どちらの道を行くか

 暖かな地方ならば5月から、長野市などでは6月の末頃から羽化が始まります。
成虫は暫くの間は何も食べずに地中に留まり、周囲の温度が上がった頃合いに這い出して一斉
に飛び立ちます。
昆虫観察会のスケジュールはこのタイミングに組まれています。
 暗い土の中で葉っぱの混じる腐った土を食べながら、カブトムシは子供達に捕まえられる事を
夢見ていた訳ではありません。
仲間の多くは森の中でエサを探し、交尾の相手に巡り合って子孫を残して一生を終えて行きます。
 幸か不幸か子供達に捕まったカブトは、飼育セットの中で暮らします。
手狭な住処ですが天敵の存在も無く、餓える心配もない暮らしです。
自然界の仲間たちが森の中で死んでいく頃、十分な栄養と適度な温度を与えられた飼育セットの
カブトは元気です。
うまく行くと新しい年を迎えた頃まで生きています。

 どちらが幸せなのかは考えません。
ひとつ確かなのは、同じ黒光りする虫でもカブトに生まれれば子供達の人気者に、ゴキブリに
生まれたらスリッパで叩き潰される嫌われ物になると言う事。
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