間違った知識
野鳥が好きだけれど基礎知識が乏しい、それが私です。
先日も林の中で、全体がふっくらとした印象でスズメよりも大柄、
頭から背中が赤褐色で白っぽいお腹には薄らと模様がある鳥を、
3mの間近で観察しました。
長い尾を動かしながら地面を睨み、突然舞い降りて落ち葉を掻き
散らし、何かをくわえて再び枝に戻ります。
見た事が無い鳥にワクワクしながら図鑑を繰りました。
そして見つけた正体は、実は良く知った鳥でした。
毎週木曜日は、ウォーキングの途中で見かけた野鳥を取り
上げています。
今週は モズ科 モズ属 モズ です。
モズはスズメ位の大きさの鳥だと思い込んでいました。
だから実物を間近で見ても、大きさも色合いも違うし特有の眉斑も
見えないので、まさかモズのメスだとは思いもしませんでした。
こんな事さえも分からずに、趣味は野鳥の観察、と声高に
言ってのけるのは一体どの口でしょう。
モズについての私の漠然とした知識はこんなです。
<秋に高鳴きをして、はやにえの習性を持ち、つがいで仲良く
子育てをし、生態系のピラミッドの頂点近くにいる鳥>。
しかし今回本やネットで勉強すると、これらはかなり間違った
認識でした。
本能の命じるままに
モズは2月になると繁殖行動を始め、下旬から3月上旬に巣を
作ります。
5個前後の卵を産み、ほとんどの場合メスが抱卵をします。
その間オスがせっせとエサを運びます。
仲睦まじく子育てに励んでいる様に見えますが、実は卵の
父親がパートナーで無い場合があるそうです。
ある研究者の調べでは、全体の1割の卵につがいのオス以外の
DNAが見つかりました。
選んだ相手以上に逞しいオスが現れた場合、メスはより強い種
を残したい本能に突き動かされるのかもしれません。
冬を迎える頃には別の本能も顔を出します。
単独で縄張りを作るのですが、そうなると例えつがいの相手で
あっても敵対行動をとって排除します。
限られた縄張りの中では、厳しい冬を乗り切るにはエサが充分で
ない事を分かっているのでしょう。
動物食のモズは当然ながら生態系の上の方で悠然と暮らして
いると思っていましたが、これも間違った認識でした。
ヒナが生存できる率はたった2割しか無いそうです。
卵から孵ったヒナは2週間で巣立ちをしますが、その間は絶えず
ヘビやイタチなどの外敵に狙われています。
もうすぐ巣立ちできる頃になると、頭の良いカラスが一番大きく
なった時を見計らって襲って来ます。
自分より大きなヒヨドリなども捕える親鳥でさえ、常に
オオタカやフクロウに狙われる立場です。
モズと言えども弱肉強食の荒波からは逃れられません。
そんな基礎知識を初めて知った、私は初心者ウォッチャーです。
野鳥が好きだけれど基礎知識が乏しい、それが私です。
先日も林の中で、全体がふっくらとした印象でスズメよりも大柄、
頭から背中が赤褐色で白っぽいお腹には薄らと模様がある鳥を、
3mの間近で観察しました。
長い尾を動かしながら地面を睨み、突然舞い降りて落ち葉を掻き
散らし、何かをくわえて再び枝に戻ります。
見た事が無い鳥にワクワクしながら図鑑を繰りました。
そして見つけた正体は、実は良く知った鳥でした。
毎週木曜日は、ウォーキングの途中で見かけた野鳥を取り
上げています。
今週は モズ科 モズ属 モズ です。
モズはスズメ位の大きさの鳥だと思い込んでいました。
だから実物を間近で見ても、大きさも色合いも違うし特有の眉斑も
見えないので、まさかモズのメスだとは思いもしませんでした。
こんな事さえも分からずに、趣味は野鳥の観察、と声高に
言ってのけるのは一体どの口でしょう。
モズについての私の漠然とした知識はこんなです。
<秋に高鳴きをして、はやにえの習性を持ち、つがいで仲良く
子育てをし、生態系のピラミッドの頂点近くにいる鳥>。
しかし今回本やネットで勉強すると、これらはかなり間違った
認識でした。
本能の命じるままに
モズは2月になると繁殖行動を始め、下旬から3月上旬に巣を
作ります。
5個前後の卵を産み、ほとんどの場合メスが抱卵をします。
その間オスがせっせとエサを運びます。
仲睦まじく子育てに励んでいる様に見えますが、実は卵の
父親がパートナーで無い場合があるそうです。
ある研究者の調べでは、全体の1割の卵につがいのオス以外の
DNAが見つかりました。
選んだ相手以上に逞しいオスが現れた場合、メスはより強い種
を残したい本能に突き動かされるのかもしれません。
冬を迎える頃には別の本能も顔を出します。
単独で縄張りを作るのですが、そうなると例えつがいの相手で
あっても敵対行動をとって排除します。
限られた縄張りの中では、厳しい冬を乗り切るにはエサが充分で
ない事を分かっているのでしょう。
動物食のモズは当然ながら生態系の上の方で悠然と暮らして
いると思っていましたが、これも間違った認識でした。
ヒナが生存できる率はたった2割しか無いそうです。
卵から孵ったヒナは2週間で巣立ちをしますが、その間は絶えず
ヘビやイタチなどの外敵に狙われています。
もうすぐ巣立ちできる頃になると、頭の良いカラスが一番大きく
なった時を見計らって襲って来ます。
自分より大きなヒヨドリなども捕える親鳥でさえ、常に
オオタカやフクロウに狙われる立場です。
モズと言えども弱肉強食の荒波からは逃れられません。
そんな基礎知識を初めて知った、私は初心者ウォッチャーです。