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常識とは何?何気なく使う言葉の危うさ。噛みつき亀風味でもの申す。脱線ご容赦。あくまでもお馬鹿な私の私論です。

 #07侵入者       実験的小説セッション   第七話

2017年05月20日 17時13分56秒 | NEW  実験的小説セッション 
 

実験的小説セッション 6か月ぶりにUPしました

 

べスパの男は探偵の工藤だった。高速のジャンクションがある手前の信号で、真横に並んだ時窓をトントンと叩かれたのだ。
黒い帽子に丸いサングラスの男、つまり工藤は
「いい車に乗ってますねぇー、お若いのに時価で億を超える車に乗れるなんて羨ましい限りですね」
私に、なれなれしく話しかけてきた。この男は、どこかで見たような気がしたが思い出せなかった。ただ、時たまこういうことを聞いてくる人はいたので単なる車好きなんだろうなと思った。
普段の癖で「ありがとうございます」と言った。
「私もね、カウンタックのLP500に乗っていたことがあるんですよ」
「そうなんですか」としか返事のしようがない。
「あれに乗るとわかるんだけど日本の道路は、カチカチのサスで ねぇー、路面の凸凹がこんなにあるのかと思いました。」
「なるほど、でももう前の車ですね。ずうっと乗っているんですか」「あ、あ乗ったのは1日だけで」筆者注)甦る金狼という映画に出てくる。
「えっ?」なんだよこの人。「すいませんが急いでいるので」
窓を閉めようとしたら、
「あー肝心な話忘れていた。鎌倉方向に行くにはこの首都高を
上がればいいのかわかりますか」
「それは真正面の看板に書いてある。それにベスパでは高速は
使えないですから。」
「あはは私としたことが、失礼。あ、これは250ccあるんで」
ベスパの250ccって国内で販売されているのかなと思ったが、そんなことは
どうでもいい事。
「じゃあ失礼」ベスパの男にそういって首都高にのり自宅へ向かった。
一方でベスパの男は 料金所には見向きもくれず別の方角に走り去った。
要するに、寫眞事務所には誰もいなくなるという事を確認した訳だ。
事務所があるセキュリティーマンションは、この時間だと管理人がいないことは
確認済みだ。郵便受けに書かれた名字を適当に読んで、部屋番号を押す。
「はーい」と女性の声が聞こえた。
「あのーでこぼこ運輸です。お荷物が届いておりますので」さすがにこの時は
トレードマークのサングラスと帽子をはずした。
「わかりました 今開けます。」入口の扉が開いた。もちろんこの人には
用がない。5階にある寫眞事務所のチャイムを押してみる。応答はない。      工藤がきにしていたのは本人が不在でも、秘書かアシスタントがいる事だった。2度ほどチャイムを鳴らしたが応答はなかった。

数字のロックキー番号は、事前に双眼鏡で確認しておいたので簡単に開いた。と思ったら暗証番号を入れ替えていたらしく開かない。同じフロアーに人がいないのを確認して銀粉をかけて、ハンカチで払う。人の指が触れたところには、粉が多く付着するのだ。事前に確認して置いた番号4桁以外に 濃度を見て、2回ほど試したがやはり開かない。順番があるので、そして或る回数に達すると自動通報となる。工藤は、ガムを取り出して銀紙を通報装置の接点部分に挟んだ。ガムの銀紙でも微弱な電流は流れるので、例えば警報機付きの窓から侵入する際もこういう手を使うことがある。噛んでたガムを銀紙を固定するために押し付けた。そして24Vの電流をつなぎ流した。これで基盤をショートさせてしまうのだ。この方法を使うと侵入形跡が残りこの暗証番号ロックは取り替えなければならないがやむを得ない。手荒な事も厭わないのが工藤流だ。そしてもう一つある普通の鍵これは、針金だけで簡単に開けた。ドアノブを静かに押し下げ勢いよくドアを開けた。理由は、暗証番号キーが中から開けた事にする為だ。部屋は2フロアーに分けられていて、壁際には写真の原板を仕舞う為の棚に整然と区分けされて並んでいた。カーテンを閉めて電気をつけ寫眞を写した。依頼の原板がどこにあるのか今日見つけられなければ、写真を元に後日再侵入するためだった。3年前の寫眞をどうやって膨大なラックの中から見つけだすか?この写真家は自宅に戻っているのを確認しているので時間はある。ただ、区分けの仕方がアルファベットや年代順ではないことが、数冊のファイルを見てわかった。3年前の原板がここにあるとは限らないがが探す方法論をさがさなければならない、

この後   は続く   同じgooブログの青空のカフェタイム

 

 

 

 

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