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常識とは何?何気なく使う言葉の危うさ。噛みつき亀風味でもの申す。脱線ご容赦。あくまでもお馬鹿な私の私論です。最近ボケ気味

篠ノ井公平とシーラカンス1989

2014年03月26日 16時34分11秒 | マイブック用に

世界で始めてシーラカンスが泳いでいる姿の撮影に成功したのはフランス人の水中カメラマンだ。

深海魚が浅瀬に上がると水圧などの関係で生存は殆ど絶望的なのだが、それでもこの動画が撮影されたことは

当時は画期的なことであり、ニュースソースとして日本のテレビ局のほぼが全てその映像を一斉に流した。

実は私は篠ノ井さんに呼ばれて、日本では初めてその映像を見る光栄にあずかったのである。

興奮気味に「ようやく生きている動画を撮影できた。世界初だ」話す篠ノ井さんと二人でその画像を見入った。

世界初の映像をシーラカンス学術調査隊がゲットした瞬間である。

そして、しばらくしてこの個体が冷凍保存され日本に運ばれてきたのである。

そうしたなかで、篠ノ井さんから「それを解剖するのだが、スチール写真を撮影して欲しい」とお声をかけて

頂いた。冷凍保存されたシーラカンスの解剖もこれまた世界初ということになる。

断る理由などありようもない。ただ、ドキュメンタリーを専門とするスチールカメラマンなどが目ざとく

撮影をしたいと売り込んできたそうである。

当時はそうした一応世間に名を知られている写真家からすれば、私はまぁ初心者レベルだったので

内心ドキドキものだったが、引き受ける事にした。引き受けない理由はありようも無い。

ひとつ気がかりだったのは、報道陣にもその様子を公開するということだった。

それと、撮影については私の一存に任せるといわれたことだった。もともとは映画人であり、助監督から

監督になった経歴があるので、実際の撮影まではどういうような手順で、どのように撮影する必要があるのか

そういう事について、事前の打ち合わせがなかったのである。

だから、シーラカンスの大きさもわからずじまいで、撮影に臨んだのである。

報道写真との差別化を計る為に、私が考えたのは

1 立体感が消失するフロントライト優先しない事。

2 感度の低いフィルムを使い細かさを優先させること(粒状性を良くする)

3 おそらく紙媒体に掲載されることがあるので、カラーだけではなくモノクロでも撮影する

  といった事などであった。

 

 

 

 

 

 

 


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